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Transcription
- 主人公:
- デート抽選会のことを知った時、俺は隊員たちが“常識の範囲内”であれば
どんな内容でもデートを断るつもりはなかった。 - 主人公:
- 「人間の限界を試す極限地獄訓練」や
「ノンストップデスマッチ映画またはアニメ鑑賞会」 「楽しい楽しい地獄試食会」のようなことはもちろん…… - 主人公:
- SM、露出、演劇、棺体験会なども覚悟していた……
- 主人公:
- いや、覚悟という表現はそういうデートを望む子たちを
卑下することになりかねない……。 - 主人公:
- まぁ、つまり楽しむ準備はできていた。
- 主人公:
- しかし、今日のデート相手であるフリッガとの約束の場所に到着した時、
俺は自分がいかに甘い考えをしていたか思い知らされた。 - 主人公:
- 約束の場所にはすでにフリッガが到着していた。
- 主人公:
- 何が問題かって?フリッガより遅く到着したことが?
- 主人公:
- 否。たしかに問題かもしれないが、本来の約束の時間には
間に合っているから大して問題じゃないはずだ。 - 主人公:
- フリッガが普段より露出度の高い衣装を着ているのが問題?
- 主人公:
- 断じて否。俺が言うことではないが……オルカで何を今さら……
- 主人公:
- あの事件のおかげで俺も逆バニーになりかけ……
いや、思い出すのはやめておこう。うん、とにかく何を今さら。 - 主人公:
- 熊の遺伝子を持つフリッガが牛柄の衣装にサイハイソックス、
オペラグローブを着用し、牛の耳と角がついたカチューシャをしているから? - 主人公:
- それが問題なら、とっくの昔にペロのバニースーツの時点で問題視していた。
- 主人公:
- おそらくエルブン達から貰ったのだろう……。
- 主人公:
- だけど……
- 主人公:
- フリッガが持っているモノが“常識の範囲内”を軽くオーバーしていた。
- なんで!?なんで哺乳瓶を持ってるんだ!?
- 主人公:
- 哺乳瓶はもちろん知っている。
本来“恐怖”という概念から最もかけ離れた物体だ。 そういう意味では無害の極致と言っても過言ではない! - 主人公:
- 哺乳瓶とは赤ん坊にミルクや水や母乳などを与えるための道具である。
- 主人公:
- しかしながら、当然オルカには赤ん坊が存在しない。
- 主人公:
- そんな状況でフリッガは何で哺乳瓶を持っている!?何故!?
- 主人公:
- 分からない……いや、分かりたくもない!
- 主人公:
- しかし、俺は知っている。
現実から目を背ければ、必ずその報いを受けるということを! - 主人公:
- フリッガは……
- 主人公:
- 赤ちゃんプレイをするつもりだな!!
- あぁぁ!怖い!コワイ!
- 主人公:
- フリッガの手に落ちた瞬間、俺は慈愛に満ちた怪力により、
あのふくよかな太ももの上に座らせられることだろう! - 主人公:
- そして、フリッガは聖母のような笑みを浮かべ、
俺を優しく抱き寄せることだろう! - 主人公:
- そうして俺の理性はフリッガの溢れんばかりの母性愛(胸)に埋もれ、
僅かに残っていた抵抗の意志を失い、フリッガの安心感に蝕まれることだろう! - 主人公:
- そしてそして!俺の抵抗の意志を完全に削ぎ落したフリッガは、
慈悲深く!甘い声で「いい子いい子~」と言いながら、 頭を撫で、俺の思考を退行させることだろう! - 主人公:
- そしてそしてそして!フリッガは完全に無防備状態となった俺の口に
哺乳瓶を咥えさせ!ゆっくりと俺のお腹を満たしてくれることだろう!!! - 主人公:
- 最終的に哺乳瓶を飲み干した俺は物足りなさを感じ、哺乳瓶ではない
何かを吸いたがり……、フリッガは喜んでそれに応じることだろう…… - 主人公:
- そして俺はバブり……元の俺に戻ることは出来なくなるだろう……
- だが、俺はこれでもオルカの司令官…なぜそこまでバブらせようとする…
- 主人公:
- 数々の困難を乗り越えてきた俺だ。
- 威厳を守るためにも、決して引き下がりも!堕ちもしない!
- 主人公:
- もちろん俺には拒否権という切り札がある。
- 主人公:
- しかし……
- フリッガ:
あら、ご主人様~
- 主人公:
- 俺を見つけるや否や、屈託のない笑顔を見せるフリッガを
ガッカリさせたくはない。 - 主人公:
- 義務とか企画だとかそういうの関係なしに俺もまたフリッガとのデートを
楽しみにしていた。 - 主人公:
- あの哺乳瓶さえなければ心から喜べた……
- 主人公:
- しかし、これはあくまで俺の問題だ。
- 主人公:
- 今日のデートは俺の強固な意志と男らしさが試されるものとなるだろう!
- 主人公:
- 俺の男らしい姿をこれでもかと見せつけ!
フリッガの赤ちゃんプレイ願望を消し去ってやる!! - 主人公:
- 俺は決してバブらない!
- フリッガ:
- 最近の私、おかしい。
- フリッガ:
- 何故かぼーっとしていることが多くて……
- フリッガ:
- 夜もまともに寝られない。
- フリッガ:
- お仕事中もぼーっとしてしまってミスをして。
- フリッガ:
- ミスは致命的なものではなかったから……皆さんに助けてもらって、
何とか収拾できたけど……。 - フリッガ:
- 問題は……その原因を解決できないということ……。
- フリッガ:
- ミスの原因が分からないわけではない……
- フリッガ:
- ううん、だから……悩んでいるというか……大変な問題というか……
- フリッガ:
- 最近の私は……
- フリッガ:
- ご主人様のことが頭から離れない……。
- フリッガ:
- 気が付けばご主人様のことを考えていて……
- フリッガ:
- 眠ろうとベッドに横になれば、ご主人様が隣にいてくれないかなって
思ってしまう…… - フリッガ:
- 護衛任務の時はご主人様に少しでも私を見てほしいって思ってしまって……、
無意識のうちに無理をして…… - フリッガ:
- 今までは運よく大変なことにはならなかったけど……
このままだと、きっと取り返しのつかないことが起きてしまう…… - フリッガ:
- もちろん、私はご主人様のことが大好き。
- フリッガ:
- 大切にしたいし、抱きしめてあげたい……。
- フリッガ:
- でも、この感情は単純に“好き”という感情を通り越している気がする。
- フリッガ:
- 欲求、欲望、渇望に近いって感じがする。
- フリッガ:
- ……この前、可愛いボディーガードさんが護衛の掟について話していた。
- フリッガ:
- 「絶対にご主人様から目を離さないこと」……
- フリッガ:
- 「絶対に警護を緩めないこと」……
- フリッガ:
- 絶対に…恋に…落ちないこと……
- フリッガ:
- その掟から言えば……私は、護衛失格……
- フリッガ:
- 最近、自分の仕事をまともに出来ていないのがその証拠。
- フリッガ:
- 私が毎日悩んでいた矢先、ご主人様とデートができるということになって……
神様がくれたチャンスだと思った。 - フリッガ:
- 私はこのデートを通して、自分の気持ちを正そうと思ってる。
- フリッガ:
- ご主人様を男性ではなく保護の対象、護衛の対象として見れるように。
- フリッガ:
- 母性が強まれば、きっとご主人様をそういう対象としては見えなくなるはず。
- フリッガ:
- そう……この服と道具は私の覚悟……。
- フリッガ:
- そう思って、約束の場所にやってきた……
- フリッガ:
- でも……遠くにご主人様の姿を見つけた瞬間、
……嬉しさを超えた感情が湧いてくる……。 - フリッガ:
- 覚悟が一瞬にして揺らぐ……
- フリッガ:
- 今日のデートは私の覚悟が試されるものとなりそう。
- フリッガ:
私は母熊……ご主人様は守るべき存在……私は母熊……
- フリッガ:
母になるのよフリッガ……自分のため……そして……
- フリッガ:
ご主人様のために。