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Transcription
- 主人公:
- 新たに再生されたバイオロイドには、厳正なチェックが課される。
- 主人公:
- ラビアタの説明では、旧時代には遺伝子の種そのものにバグを仕込み、
故意に暴走させたりBC兵器として運用するというテロも試みられたとか。 - 主人公:
- 当然、目下敵対中のレモネードオメガも心得ている手口だろうから、
こちらとしても細心の注意が必要だ。 - 主人公:
- まずは完全隔離された耐爆室で心身両面の診断が行われ、
それをパスしてようやく司令官立ち会いの面談が許可される。 - 主人公:
- あのカーンのルーツでもあるというケシクがいったいどんな性格なのか、
こうして会うのを楽しみにはしていたのだが― - T-4ケシク:
初めまして司令官さま!わたしT-4ケシクと申します。
お目にかかれてとっても光栄です! - あ、うん……
- 主人公:
- この天真爛漫というか、あまりに予想外だった笑顔に正直なところ
戸惑ってしまった。 - ラビアタプロトタイプ:
ようこそケシク。私たちはあなたを歓迎します。
あなたの初期設定兵科、得意とする職能を教えてくれる? - T-4ケシク:
はい!私は主に兵站管理、および傷兵救護を任されていたモデルです。
前線に立つ同胞の生還率を1パーセントでも高く向上させ、 任務に専念してもらえるようサポートするのが役目なんです。 - 主人公:
- え……管理に、救護???
- ラビアタプロトタイプ:
そ、そうだったの?うん……
- T-4ケシク:
……あの?どうかなさいましたか?
- 主人公:
- 自己紹介を受けた俺とラビアタが目を白黒させている様に、
ケシクはやや不安になったようだ。 - ラビアタプロトタイプ:
いえ、私たちはあなたのプロフィールを事前に知らなかったので、
ちょっと意外で驚いているだけ。 - ラビアタプロトタイプ:
ではこのオルカに着任するにあたって、苦手な行動、避けたい環境などは
ありますか?スタッフの就労環境については可能な限り配慮せよ、 と我々は司令官から厳命されています。 - 主人公:
- 今度はケシクの方が驚き、やや当惑する番だった。
俺としては当然のことだと思っているのだが、初対面のバイオロイドは いつもこの質問について戸惑いを見せる。 - T-4ケシク:
ええと、その、そんな我が儘を言わせてもらえるというのなら、そうですね……
- T-4ケシク:
なるべく大勢の仲間と集団で行動できる任務の方が、
私は技能を活かせると思います。逆に、その、単独行動はすごい苦手なので、 できることなら免除していただければ、と…… - 迅速のカーン:
……
- 主人公:
- ホード隊長として面談に立ち会っているカーンは、普段と変わらぬ無表情を
貫き通している。改めて見比べても、ケシクのおっとりした雰囲気は、 怜悧な刃のようなカーンの居住まいとは似ても似つかない。 - T-4ケシク:
(うわぁぁ、あのフェイスペイントの美人さんメッチャ私のこと睨んでる……
誰なんだろ?装備はホード隊っぽいけれど?) - 迅速のカーン:
これよりお前が配属されるアンガー・オブ・ホードの隊長、カーンだ。
ここオルカでは私がお前の身柄を預かる。 - T-4ケシク:
は、はい!よよよよろしくお願いします!
- ラビアタプロトタイプ:
……?ケシク、あなたはもしかして、カーンモデルと会うのは初めて?
- T-4ケシク:
えっと?あ、はい!寡聞にして存じ上げぬと申しますか、うう、ええ?
もしかして私さっそく何か失礼しちゃってますでしょうか??? - ドクター:
うーん、研究施設にしまい込まれてた遺伝子の種だからね、共有記憶の更新が
かなり早い時期で止まっちゃってたみたいなの。 - ドクター:
さっき問診でも聞いたんだけど、彼女に焼き込まれてる基幹記憶は、
だいたい第一次連合戦争のあたりまで。そうでしょ? - T-4ケシク:
は、はい。その後の出来事については先程レクチャーを受けたばかりです。
鉄虫とか、ヒュプノス病とか…… - 主人公:
- つまり、このケシクは後に自分が改装されてカーンになるという
「将来」をまだ知らない……? - 主人公:
- ラビアタと目配せを交わすと、彼女も頷いた。
- ラビアタプロトタイプ:
彼女が三安でなくブラックリバーの施設にいたというのが肝ですね。
おそらく改装処置の研究のためのバックアップとして保管されていたのでしょう。