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Transcription
- A-87バンシー:
むかしむかし、ある潜水艦に、なかなか恋心に素直になれないお姫様がおりました。
- 滅亡のメイ:
女の貞操は砦よ。いえ要塞よ。これを攻略しようと思うなら、
男は人生の最大火力を動員しなければならないの。 - 滅亡のメイ:
だから私は司令官に問うのよ。この私の魅力に懸想するのはまあいいとして、
あなたは本当に核ミサイルの発射ボタンを押すだけの覚悟があるの? ってね。 - P-18シルフィード:
はい。いつも仰っている「恋の抑止力理論」ですね!
- 滅亡のメイ:
そういうこと。まあ同じバイオロイドであっても殲滅兵器を預かる私にだけは
特例的に与えられた拒否権限があるしね。 他の子たちがそこまで高飛車に出られないのは仕方ないけれど。 - 滅亡のメイ:
でもね、司令官にも弁えてもらわなきゃ困るのよ。いかに最後の人類という
特権階級であろうとも、すべてを思うがままに支配できるわけじゃない。 相応しき資質を示さない限り手に入らないものもあるんだ、ってね。 - P-18シルフィード:
それが……メイ隊長の愛!
- 滅亡のメイ:
そんな短絡的な言い方をされても困るのだけれど。
そうね、もっと観念的なものよ。 - 滅亡のメイ:
人類復興は私たちの悲願だけれど、
私はかつてのような傲岸な旧人類が蘇ることは良しとしない。 新しい世界は私の姉妹たちにとっても尊厳を得られる社会であるべきよ。 - P-18シルフィード:
はい。その点、司令官ってとっても理解ある優しい男性ですよね!
- P-18シルフィード:
あ、でもそれってもしかして……
- 滅亡のメイ:
まあ、短いながらも情操教育の成果、ってことかしら。
いかにバイオロイドであったとしても、真の女性というものが どれだけ高価で扱いづらいものか、彼には理解する機会があったわけだし。 - P-18シルフィード:
いつも司令官に厳しく当たるのは、そんな深い配慮があってのこと
だったんですね… - 滅亡のメイ:
まあ、そりゃあ私だって?彼の事を憎からず思っているのは事実だけれど。
それにしたって他の隊長たちは欲望に流されすぎよ。 彼と行動を共にする私たちの責任を、もうちょっと真剣に考えてほしいものだわ。 - B-11ナイトエンジェル:
いったい何の話をしているのです?
- 滅亡のメイ:
うげっ……
- P-18シルフィード:
男女の恋愛の機微について、メイ隊長から直々にご指南いただいております!
- B-11ナイトエンジェル:
ふーん? へぇ~? ほぉ~。
メイ隊長が御自ら、部下にご指南ときましたか…… - B-11ナイトエンジェル:
隊長、ここで油を売っている暇がおありでしたら、
本日の威力偵察のブリーフィングを始めさせていただきたいのですが。 そろそろお越しいただけるでしょうか。 - 滅亡のメイ:
そ、そうね。いいわよ。すぐ行くわ。
- B-11ナイトエンジェル:
それと、少尉、あなたにも後ほど用があります。
作戦終了後に改めて出頭するように。 - P-18シルフィード:
了解しました。