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- 37式ダイカ:
あらナイトエンジェル大佐、どうなさいました?そんなに怖い顔をして…
- B-11ナイトエンジェル:
ダイカ大佐。丁度良いところに。ちょっとお話できますか?
- 37式ダイカ:
これから司令官へ報告書を届けに行くのですが……
- B-11ナイトエンジェル:
では歩きながらで構いません。簡潔に済ませますので。
- B-11ナイトエンジェル:
ダイカ大佐は我が隊の風紀についてどう思っていますか?
- 37式ダイカ:
風紀、ですか?はぁ……なかなかそれは難しいお話ですねぇ。
- 37式ダイカ:
目下のオルカという環境がそもそも特異すぎますし、
一概にどう、という判断はできませんよねぇ。 - B-11ナイトエンジェル:
それは認めます。同じ軍属でもキャノニアのように言語道断な例もありますし。
- B-11ナイトエンジェル:
とはいえ、我々ドゥームブリンガーの内規としての線引きは
あってもいいのではないでしょうか。 - 37式ダイカ:
内規ですか~。でも余所の皆様は大層に自由奔放ですからねぇ。
以前に増して隊員同士の交流も増えてますし。 - 37式ダイカ:
中々どうにも……うっかり引き締めて隊員の士気を損なうようなことになるのは
不安ですねぇ。 - B-11ナイトエンジェル:
それは……まぁ。そうです。
しかし我々はメイ隊長を筆頭とする戦闘組織として、団結を盤石にするべきです。 - 37式ダイカ:
それはもちろん。みなメイ少将への忠誠心は揺るぎないものでしょうに。
- B-11ナイトエンジェル:
ええ。しかしですね。現状の風紀の乱れを鑑みるに、結果として少将の威厳を
危うくしかねない逸脱は見過ごせないのではないかと…… - B-11ナイトエンジェル:
……ダイカ大佐?それは?
- 37式ダイカ:
は? それ、と申しますと?
- B-11ナイトエンジェル:
いま貴官の服の裾から見えたものです。あらためて確認したいのですが。
- 37式ダイカ:
あら嫌だオホホ、何を仰いますの?何か不思議なものでも見えましたか?
- B-11ナイトエンジェル:
はい。限りなく摩訶不思議なほど不可解な布地が見えました。
どう考えても上着と釣り合っていないサテンのレースが… - 37式ダイカ:
嫌ですわぁ。見間違いではありませんか?
- B-11ナイトエンジェル:
戦略爆撃機たる私の視力に難癖をつけようと?
聞き捨てなりませんね。 これはどうあっても見間違いかどうかはっきりさせていただきます。 - B-11ナイトエンジェル:
服を脱いでください。
- 37式ダイカ:
それはちょっと非常識と申しますか……親しき仲にも礼儀ありと言いますよ?
- B-11ナイトエンジェル:
非常識といえばそもそも、なぜこんな夜遅くに報告書の提出を?
それこそ司令官に対して礼を失しているのでは? - 37式ダイカ:
それはその、緊急の案件でして。
- B-11ナイトエンジェル:
ほう。緊急の報告に向かう傍ら、のんびり私との会話に付き合ってくださったと?
- 37式ダイカ:
……うふふっ。そういうこともありますよ。
- B-11ナイトエンジェル:
笑って誤魔化してないで脱ぎなさい。
つうか、脱げ。今すぐ。 - 37式ダイカ:
……
- B-11ナイトエンジェル:
ほほう。成る程。そのようなお召し物で夜更けに司令官に報告を?
- B-11ナイトエンジェル:
そもそも肝心の報告書はどちらにお持ちですか?
胸の谷間にでも挟んでいるのですか? - B-11ナイトエンジェル:
胸の!
- B-11ナイトエンジェル:
谷間に!
- B-11ナイトエンジェル:
でも!?
- 37式ダイカ:
……堪忍してくださいまし……
- B-11ナイトエンジェル:
ええそうですね。部下ならともかく、同じ階級では貴官を叱責する権限など
私にはありません。 - B-11ナイトエンジェル:
しかしこれではっきりしました。
貴官が我が隊の風紀についていかなる見解であるかは! - 37式ダイカ:
……あのう、そろそろ行っても良いでしょうか?
あまり司令官をお待たせするのも如何なものかと思うので…… - B-11ナイトエンジェル:
ええどうぞお好きに!
私は私で冷静な自分を取り戻すのに手一杯ですから! - 37式ダイカ:
うふふッ、では失礼して……
- B-11ナイトエンジェル:
ああまったく!どいつもこいつも憚ることなく好き勝手に!
- B-11ナイトエンジェル:
これがドゥームブリンガーの体たらく?終末の翼と畏怖された我々の?
もしかして隊長のことを気遣ってるのは私だけ? - B-11ナイトエンジェル:
これだから胸の膨れた連中は!胸腺まるごと性欲風船か!
- B-11ナイトエンジェル:
だいたい人一倍膨れた胸してて何やってんだあのチビは!
あんたがウダウダやってるから私がこんな風に気を揉む羽目になってんでしょうが! そのご立派なモンの使い道をいつになったら覚えるんだ!? - B-11ナイトエンジェル:
(……ん?あれは、ジニヤー?)
- P-2000ジニヤー:
……
- B-11ナイトエンジェル:
(もう夕食は済んだだろうに、またトウモロコシを食べて……)
- B-11ナイトエンジェル:
(食べて……ない?なんで見つめるだけで溜息ついてるの?)
- B-11ナイトエンジェル:
(それもあんなに頬赤らめて、目を潤ませて、あれじゃまるで……)
- P-2000ジニヤー:
……はぁ……
- B-11ナイトエンジェル:
ジィニィヤァァァ!!
- P-2000ジニヤー:
ははははぃぃぃ!?
- B-11ナイトエンジェル:
あなた今なにを考えてたのですか!
大好物を囓りもしないで、ジロジロと淫らに見つめて! 何を思いだしたらそんな顔つきになるっていうの!? - P-2000ジニヤー:
わわわ私は何も……や、やめてください大佐!そんなとこ引っ張らないでぇぇ!
- B-11ナイトエンジェル:
あなたもですか!?あなたも司令官とよろしくヤッてるわけですか!?
だからってよりにもよってトウモロコシで思い出すってどういうこと!? まさかそいつが司令官とそっくりだとでも!? - P-2000ジニヤー:
や、やめてくださぃぃぃ!他の人に見られてますぅ……
- ブラウニー2033:
(し、司令官が、トウモロコシだと!?)
- ブラウニー2074:
(いやまさかそんな。いくらなんでも長すぎ太すぎ……)
- ブラウニー2049:
(いやでも見たことあるっすか?あり得ないと言い切れるんすか?)
- ブラウニー2033:
(秘密配信でちょっとだけ……でもあのアングルとパースだと、
なんだか微妙に確証が持てないというか……) - ブラウニー2049:
(そもそもキャノニアの准将閣下と張り合える火力っすよ?
尋常な口径なわけないッス) - ブラウニー2074:
(そんな、ヤバい……トウモロコシ?あんなイボイボしてるんスか?
想像しただけで気が遠くなる……) - ブラウニー2033:
(こんな時には2056に相談っす!事情通のあいつならきっと真偽を確認できるッス!)
- A-87バンシー:
こうして些細な誤解から撒かれた風聞が、まさかあのような結果に到るとは、
このときはまだ誰も想像だにしていませんでした…… - ALレイス:
……誰に向かって話してるんだ?