
シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- 主人公:
- すっかり夜も更けてしまったが、白夜のスヴァールバル諸島は依然として
昼のように明るかった。 - 主人公:
- アクアランドを一通り見て回った後、俺は自分の部屋に戻ることにした。
その途中…… - ワーグ:
……
- 主人公:
- ワーグが俺のもとにやってきた。
- よぉ、ワーグ。アクアランドはどうだった?
- ワーグ:
無意味な行為に時間を浪費する趣味はない。
- それがどれだけ楽しいことなのか知らないのか?
- ワーグ:
貴様が楽しむことに口を出すつもりはないが、貴様の楽しみを他人に強要するな。
- 俺が楽しいから君にも楽しくなってほしいと思うのもダメ?
- ワーグ:
もう少し相手をよく把握してからにしろ。
無条件に強要するのは暴力と何も変わらん。 - 主人公:
- いつも俺に命令を使ってでも隊員に規則を守らせろって言ってくる奴が
言っていい言葉じゃないと思うんだが…… - 主人公:
- ……いや、まぁ規則は守らないといけないものだけど……
- 滅亡のメイ:
こんなところで何してるの?司令官?
- ん?ワーグとデート中。
- ワーグ:
馬鹿なことを言うな。
- 主人公:
- 即否定されると少し傷つく……
- 滅亡のメイ:
あんた、そんな態度とってたら後で後悔するわよ?
- B-11ナイトエンジェル:
心して聞いた方がいいですよ。その道の第一人者の大変ありがたいお言葉ですから。
- 滅亡のメイ:
うるさいわよ、副官!そういえば、最近あんたみたいに舐めた口きいてくる子が
増えた気がするんだけど。 - B-11ナイトエンジェル:
自分の胸に手を置いてじっくり考えてみてください。
- 滅亡のメイ:
……
- B-11ナイトエンジェル:
何ですか?その顔。「あんたには胸はないけどね」って言ってる顔ですね?
- 滅亡のメイ:
いやいや……そんな残酷なこと思っててもかわいそうだから
言うわけないじゃない…… - B-11ナイトエンジェル:
ははっ。そのちっぽけな同情が一番残酷だってこと知らないのですか?
あっ、今「ちっぽけなのはあんたの胸じゃない」って言ってる顔しましたね? - 主人公:
- ドゥームブリンガーの指揮官と副官は言い争いを始めた。
- 主人公:
- 言葉はちょっとキツイが、仲がいいから出来るのだろう……
- 主人公:
- ……だよね?
- 主人公:
- しばらく言い争うと、二人はやっと落ち着きを取り戻した。
- 滅亡のメイ:
花火の準備は順調よ。やり過ぎなくらいにド派手に打ち上げてあげるわ。
- 滅亡のメイ:
なんなら今すぐにでも打ち上げるけど?
- ありがとな、メイ。
- 滅亡のメイ:
フン!私がやりたくてやってることだから礼なんていいのよ。
- B-11ナイトエンジェル:
この人はまた……
- 滅亡のメイ:
大好きな人……の頼みだもの。何があっても聞くわ。
- 滅亡のメイ:
まぁ、どうしても礼がしたいんだったら……今度デートでもしてちょうだい。
- B-11ナイトエンジェル:
……
- B-11ナイトエンジェル:
(すぅ……)
- 昇天しようとするな。
- 主人公:
- 本当に仲がいいんだな。
- B-11ナイトエンジェル:
司令官も今、昇天しようとしてましたよね?
- 主人公:
- うん、まぁ確かに……
- わかった。デートの件はまた連絡をくれ、日程を合わせよう。
- 滅亡のメイ:
忘れないでよね。
- とりあえず今日を記念日として記録しておくか。
- 滅亡のメイ:
何言ってるのよ……
- B-11ナイトエンジェル:
私も記録しておきます。
- B-11ナイトエンジェル:
ああ、あんなことが言えるようになるなんて……今日はお酒でも飲みますか。
- 主人公:
- そんなことを言いながらドゥームブリンガーの凸凹コンビは去っていった。
- ワーグ:
……
- ワーグ:
あれが滅亡のメイか?
- そうだよ。
- ワーグ:
私が知っている滅亡のメイとは違うな。
- 同じモデルでも生き方によって色々と違ってくるからな。
- 主人公:
- ワーグは俺の言葉を聞くと黙り込んでしまった。
- 主人公:
- ワーグが考えに耽っているのを俺が見守っていると……
- コネクターユミ:
司令かぁぁん……
- 主人公:
- 目の下を真っ黒にしたユミが現れた。
- コネクターユミ:
通信電波妨害装置と…検出装置の設置……ほとんど終わりました。
- コネクターユミ:
あとは南の方に設置すれば終わりですぅ……
- コネクターユミ:
……私はいつ休めるんですかぁ~?
- コネクターユミ:
みんなアクアランドに行ってるんですよね~?いいなぁ~……
- 主人公:
- ユミはアクアランドを横目に言う。
- コネクターユミ:
私も……休みたいですぅ……
- ごめん。スケジュールがキツすぎたか。
- コネクターユミ:
私もできると思ったんですが……思ったより地形が険しくて装置が落ちて
壊れちゃったり、それで新しいものを持ってきたりして時間がかかっちゃって…… - そうか……じゃあ残りは後にして、休暇に入っていいよ。
- コネクターユミ:
……いいんですか?
- うん。今それがないと困るわけじゃないから。
- コネクターユミ:
今の言葉、確かに聞きましたよ。後でナシはダメですからね!
じゃあ私、今から本当に休みますからね? - いいよ。お疲れ様、ユミ。ゆっくり休んだら残りをよろしくな。
- コネクターユミ:
司令官!愛してる!
- 主人公:
- ユミはぶち上がったテンションのまま俺に抱きつく。
- 主人公:
- そして熱い…キスを…誰かに見られたら恥ずかしい…濃厚な…
やることをやった関係だからこそできる……つまりはそういうキスを……してきた。 - コネクターユミ:
はぁ……へへ!じゃあまた今度続きをしましょうね、司令官♡
- コネクターユミ:
今から行くわよ!アクアランド~!待ってなさぁい!
- 主人公:
- ユミはあっという間に行ってしまった。
- 主人公:
- ワーグはユミの後ろ姿を見ながら言った。
- ワーグ:
人間に対する態度ではないな。
- そうか?俺は別に何ともないけど?何か問題があるのか?
- ワーグ:
……あるとすれば貴様にある。
- 無敵の龍:
主。
- ん?龍か、どうした?
- 無敵の龍:
こんな遅い時間に何をしているのだ?
- 日が落ちないから疲れてるのかよくわからなくて。
- 無敵の龍:
日が沈まないせいで眠りにつけないというのは理解できるが、
規則的な生活をしてこそ健康を維持できるものだ。 - 確かにそうだな。覚えとく。龍もゆっくり休んで。
- 無敵の龍:
ふふ、出過ぎたことを言ってしまったな。小官もしっかりと休もう。
ありがとう、主。 - 無敵の龍:
そうだ、せっかくこうして会ったのだ。いくつか報告をしておこう。
- 無敵の龍:
レモネードデルタの艦隊に対する欺瞞戦術は問題なく進行中。
- 無敵の龍:
そして、ノルウェー海を経由した侵攻に対しての防備は整った。
- 無敵の龍:
デルタの艦隊がノルウェー海に入った瞬間、無敵の龍の艦隊がなぜ不敗なのか
思い知ることになるだろう。 - 主人公:
- 龍は簡潔に報告を終えると、ワーグを見た。
- 無敵の龍:
新たに合流した隊員か?小官は無敵の龍だ。
- ワーグ:
……エンプレシスハウンドのワーグだ。
- 主人公:
- 二人は礼儀正しく互いに自己紹介をした。
- 主人公:
- 強いて言えば、龍は堂々としているのに対し、ワーグは少し龍を
警戒している感じがした。 - 無敵の龍:
何故だか分からないが、親近感を覚えるな。
- ワーグ:
無敵の龍にそんなことを言われるとは光栄だ。
- 主人公:
- ワーグは相変わらず礼儀正しく答えるが、
龍とはあまり話をしたくなさそうに見えた。 - 無敵の龍:
ふふ…、もう少し話をしたいところだが、まだ仕事が残っていてな。先に失礼する。
- 無敵の龍:
ではまた、主。
- うん。またな、龍。
- 主人公:
- 龍が去っていった。
- 主人公:
- ワーグは龍の後ろ姿をずっと見つめている。
- 主人公:
- ワーグが龍を見つめている間、俺はアクアランドの方を見ていた。
- 主人公:
- アクアランドからは満足げに宿所へ戻る隊員たちが出てきて、
ユミのようにこれから遊ぶ隊員たちが入れ替わるように入っていく。 - 主人公:
- どの隊員たちも、みんな笑ってくれている。
- 主人公:
- 滅亡前のアクアランドはバイオロイドたちを犠牲にして人間が楽しむ場所だった。
- 主人公:
- しかしこれからのアクアランドは、そんな場所にはならない。
- 主人公:
- みんなが幸せになれる場所にするつもりだ。
- 主人公:
- 誰かは理想論だって言うかもしれないが、俺はその理想を追求したい。
- 主人公:
- だからその理想に、少しでも近づくために……
- ワーグ。
- ワーグ:
何だ?
- 君も、オルカで楽しく過ごしてくれ。
- ワーグ:
……
- 主人公:
- ワーグは何も答えなかった。
- 主人公:
- ……だが否定もしなかった。
- 主人公:
- 俺はそこに望みをかけよう。
- 主人公:
- まぁ、そうだな……やるべきことはたくさんあるが、とりあえず今は……
- 主人公:
- アクアランドをたっぷりと満喫しよう!
- -:
<突撃!白夜のアクアランド!>2部に続く。