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主人公
- そして、オープン当日。拠点の近くには巨大な球状の建造物が完成していた。

Transcription

  1. 主人公:

    - そして、オープン当日。拠点の近くには巨大な球状の建造物が完成していた。

  2. 主人公:

    - 春に山の平坦化作業を行い、たくさんの隊員たちが汗を流してこの日を迎えることが出来た。

  3. 主人公:

    - 周囲の風景のせいで少し寂しい感じは否めないが、入場を待ちわびる隊員たちは期待と興奮で目を輝かせていた。

  4. A-14Bスプリガン:

    今日もオルカは待っている!12時のマイオルカTV!

  5. A-14Bスプリガン:

    どーも~!今やすっかり12時の顔となったスプリガンです!わ~お!夏ですがスヴァールバル諸島は寒いですね~!!

  6. A-14Bスプリガン:

    ところで視聴者の皆さん!今日のマイオルカTVですが、何か変わったと思いませんか~?

  7. A-14Bスプリガン:

    はい!寒すぎるのでクイズなんてやってられません!

  8. A-14Bスプリガン:

    正解は映像品質!カメラワーク!撮影センスそうです!最高のカメラマン!タロンフェザーさんが!数カ月ぶりに復帰されました~!

  9. A-14Bスプリガン:

    皆さん!はい拍手~!!フゥ~!!

  10. E-16タロンフェザー:

    えへへ、ありがとうございます。これから精一杯撮影させていただきますね。

  11. E-16タロンフェザー:

    皆さんが視聴可能な12時のマイオルカTVはもちろん……

  12. E-16タロンフェザー:

    一部の皆さんが視聴可能なシークレットなアレまで……みなさん、全然更新されなくてお辛かったことでしょう。お待たせしました!うへ!うへへへへ!

  13. A-14Bスプリガン:

    はい!楽しみですね~!!

  14. A-14Bスプリガン:

    ……早く更新してくださいね。

  15. E-16タロンフェザー:

    もちろんです、うへへ……。

  16. A-14Bスプリガン:

    では!進めていきましょう!今日は少し雰囲気を変えまして、特別ゲストをお迎えしました!

  17. A-14Bスプリガン:

    内勤外勤、すべてをこなす、クールなスーパーエリートOL!

  18. A-14Bスプリガン:

    オレンジエードさんです~!盛大な拍手をお願いします~!

  19. オレンジエード:

    はーい!「オレンジエードのラジオ、オルカライブ!」略して“オラオラ”のパーソナリティ、オレンジエードですぅ~!

  20. オレンジエード:

    あ~!皆さん拍手ありがとうございます~!!わあああ!え?何ですか?美人!?キュート!?セクシー!?ふぅ~!!いえーい!!ぐずぐずしてると誰かにとられちゃいますよ~?ほら~!早くぅ~!!司令官様~私をさらって!!

  21. オレンジエード:

    そして、私の仕事を内勤だけにしてください……

  22. A-14Bスプリガン:

    さ、さぁ!私たちは今、ついに完成したアクアランドの前に立っています!

  23. A-14Bスプリガン:

    いやぁ~!凄いですね~!あの巨大な建物の中にありとあらゆるレジャー施設がこれでもかって詰め込まれているんですよね~!!

  24. オレンジエード:

    はい!スポーツジム、美容、エステ、マッサージ、ゲームセンター、フードコート、大浴場!そして!最高に楽しいウォーターパーク!総合アトラクション!レジャー!グラウンド!健康ランド!地上の楽園!酒池肉林!桃源郷!ユートピア!理想郷!…

  25. A-14Bスプリガン:

    はい、オレンジエードさ~ん、酸欠で死んじゃいますよ~。深呼吸してくださ~い。

  26. オレンジエード:

    はぁ!はぁ!すみません、ちょっと興奮してしまいました。

  27. E-16タロンフェザー:

    大丈夫ですよ。いつもと何も変わりませんから。

  28. E-16タロンフェザー:

    要するに!最高の場所ってことですね!

  29. オレンジエード:

    そういうことです!

  30. A-14Bスプリガン:

    最高の場所にふさわしく、今ソーシャルオルカのトレンドも「アクアランド」が堂々の一位です!

  31. オレンジエード:

    あ、ソーシャルオルカと聞いて思い出しましたけど……一時期、カフェホライゾンのワッフルが大流行しましたよね?

  32. A-14Bスプリガン:

    オルカが誇るトップパティシエ、アウローラさんが作り過ぎて倒れたのが原因で消滅した伝説のメニューのことですか?

  33. オレンジエード:

    その大流行を起こしたのがSNSのある投稿だってこと、知ってますか?

  34. A-14Bスプリガン:

    司令官の今のところ唯一の投稿ですよね?ワッフルの写真に「希望」、「幸せ」ってコメントが付いた。

  35. オレンジエード:

    へへ。そうです!実はあれ、司令官様とデートしている時に一緒に考えて投稿したんですよ!

  36. A-14Bスプリガン:

    おお!すごいですねー!ところでこの音が聞こえますか?オレンジエードさん?

  37. オレンジエード:

    音ですか?いえ、何も……

  38. A-14Bスプリガン:

    オラオラのリスナーが去っていく足音です。

  39. オレンジエード:

    調子に乗りました!!すみませんでしたぁぁ!!

  40. 主人公:

    - マイオルカTVの撮影は相当に盛り上がっている。

  41. 主人公:

    - ここに集まった隊員達の期待も興奮も最高潮だ。そんな様子を見ていると俺も自然と興奮してくる。

  42. 主人公:

    - みんな、この開園式をずっと待っていたんだ。当然か……。そして、俺が祝辞原稿を読む番となった。緊張する……

  43. 主人公:

    - ゴルタリオンに手伝ってもらいながら書いた120枚の祝辞原稿「魔界軍団長ゴルタリオンXⅢ世監修、ウィットに富んだ、感動的で、教訓を与え、政敵に攻撃させる隙もない短めで完璧な祝辞」を持って壇上にあがる。

  44. 主人公:

    - この素晴らしい日を俺の祝辞で台無しにするわけにはいかない。

  45. 主人公:

    - マイクの前に立つと、みんなの視線が一気に俺に向けられた。

  46. 主人公:

    - 大丈夫、毎日練習してきたじゃないか……その成果を見せればいいだけ。そう自分に言い聞かせ、俺は口を開いた。

    1. ふはははは!アクアランドの開園式に実にふさわしい最高の天気!俺は…
  47. ブラックリリス:

    ご主人様!

  48. 主人公:

    - 突然の爆発音と同時にリリスが俺の上に覆いかぶさった。

  49. 主人公:

    - リリスに覆われたまましばらくじっとしていたが、新たな爆発音は聞こえてこなかったので、俺はそっと頭を上げた。

  50. 主人公:

    - 周辺の隊員たちは警戒していたが、俺と同じように怪訝な顔をしていた。

    1. 今の爆発音は何?
  51. 主人公:

    - 皆がそれぞれ爆発音の原因を探していると、アクアランドから誰かが飛び出してきた。

  52. フォーチュン:

    えっと……ごめんなさ~い。

  53. フォーチュン:

    フリュームライドに異常が発生しちゃってね、とんでもない出力でボートが射出されちゃったのよ~。

  54. フォーチュン:

    そういうわけで、いくつかの施設は修理が終わるまで利用できないわ。

  55. 主人公:

    - フォーチュンの言葉が波のように会場の隊員達に広がっていった。そして、その波を追うように失望感の波が一気に広がっていく。

  56. 主人公:

    - さっきまで会場に充満していた期待と興奮は一瞬にして消え去った。最高潮にまで盛り上がっていただけに、みんなの落胆具合は強烈だった。

  57. 主人公:

    - 楽しみにしていたオープンがこんな形で台無しになるなんて……

  58. 主人公:

    - …いや、諦めるのはまだ早い。

  59. 主人公:

    - 俺がここで諦めてしまえば、みんなの失望は確定してしまう!アクアランドすべてが利用できないわけじゃないんだ。

  60. 主人公:

    - 俺はわざと声を張り上げてフォーチュンに聞いた。

    1. いくつかの施設ということは、他の施設は普通に使えるってことだよな?
  61. フォーチュン:

    そうね。幸い、他の施設は無事だったから。

    1. 修理も1カ月くらいで終わるよな?
  62. フォーチュン:

    そんなにかからないわよ~。安全点検を含めて2週間程度で修理できるはずよ!

    1. よかった!じゃあこのまま開園式を続けよう!
  63. 主人公:

    - 俺は祝辞原稿をくるくると丸めて棒にした。そして、アクアランドを指し示し、原稿の最後の一文を叫んだ!

    1. 何をしている諸君!アクアランドが俺たちを待っている!全員!突撃だー!
  64. 主人公:

    - 俺はそう叫び、アクアランドに向かって走り出した!

  65. 主人公:

    - するとすぐに、隊員たちも俺に続いて走り出す。

  66. 主人公:

    - 祝辞は全然読めなかったが……

  67. 主人公:

    - 後ろからついてくる隊員達の楽しそうな声を聞いていたら、これで良かった気がした。