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主人公
- 結局、ワーグにアクアランドの楽しみ方を教える計画は失敗に終わった。

Transcription

  1. 主人公:

    - 結局、ワーグにアクアランドの楽しみ方を教える計画は失敗に終わった。

  2. 主人公:

    - アクアランドのどこに行ってもワーグの反応はイマイチだった。

  3. 主人公:

    - ワーグがそもそもこういった場所を好まないのはわかっていた……!あそこまで大見得を切った以上、俺もこのまま引き下がるわけにはいかない!

  4. 主人公:

    - 何としてもワーグに新しい楽しみを知ってもらいたい!

  5. ワーグ:

    貴様は……

    1. 何……?
  6. ワーグ:

    おかしい。

    1. なんだなんだ!?誹謗中傷か!?
  7. ワーグ:

    すまない、言葉が足りなかったな。

  8. ワーグ:

    私は今日一貫して冷淡な態度だった。いや、ここに来てからずっとか……ここまで無礼な態度をされ続けたら、腹を立てたり無視するのが普通ではないのか?

    1. そうなのか?
  9. ワーグ:

    そうだ。

  10. ワーグ:

    しかし、貴様は私の態度にも構うことなく、いつも私に何かしようとしてくれた。

  11. ワーグ:

    貴様は人が良すぎる。

  12. ワーグ:

    そして、過ぎたるは猶及ばざるが如しだ。

  13. ワーグ:

    いいカモだと言われても仕方がないほどに。

    1. やっぱり誹謗中傷か!?
  14. ワーグ:

    言葉の選択が不適切だったのなら謝る。

  15. ワーグ:

    貴様を侮辱するつもりはなかったということだけは理解してもらいたい。

  16. ワーグ:

    ……

  17. ワーグ:

    私は貴様を初めて見た時、ラビアタ、レモネードアルファ、無敵の龍……この者たちがどうして貴様に従うのか、まったくが理解できなかった。

  18. ワーグ:

    彼女たちは人間の命令にいくらでも抵抗できる存在だ。ただ人間だからという理由で誰かの言いなりになる者たちではない。

  19. ワーグ:

    だが、今は彼女達をはじめ、皆がどうして貴様に従うのか少しは分かった気がする。ただ貴様が人間だからという理由だけではないようだ。

  20. ワーグ:

    しかし、まだその理由が明確ではない……

  21. ワーグ:

    もう少し貴様を知る必要がある。

  22. ワーグ:

    謝罪する。

  23. ワーグ:

    今日あのような態度をとった理由の半分は、私の趣味に合わないというものだった。だが、残りの半分は“こういうことを楽しむ自分が嫌だ”という私の我執だ。

  24. ワーグ:

    図々しいことを言うが……もう一度アクアランドを案内してくれないだろうか?

  25. ワーグ:

    今度は我執を捨て、純粋に楽しむよう努力してみる。

    1. もちろん。もう一回フルコースで案内してやるよ!
  26. 主人公:

    - そうして、俺とワーグはやってきた道を引き返した。

  27. 主人公:

    - そして、アクアランドを改めて見て回ったワーグは納得したように言った。

  28. ワーグ:

    やはり、私の趣味ではないな。

    1. 2回も案内させて言うことじゃないだろ……
  29. 主人公:

    - 結局、俺の計画は失敗に終わった……

  30. ワーグ:

    しかし、意味はあった。

  31. ワーグ:

    何もせずに拒むより実際にやってみて、結論を出した方がいいではないか。

  32. ワーグ:

    私の趣味ではないことがわかったんだ。何も得ることなく、時間を無駄にしただけになるよりは大分マシだろう。

    1. くそっ!次こそはワーグが楽しめるものを用意してやる!
  33. ワーグ:

    私一人にそこまで熱を入れる必要はないと思うが……

  34. ワーグ:

    だが……楽しみにしている。

  35. 主人公:

    - 俺たちはその後も少し雑談をしてから別れた。

  36. 主人公:

    - ワーグと別れるとき、初めて彼女の笑顔を見た気がした。