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Transcription
- ガラテア:
あれれぇ?ハニー!
- サラシア:
あ~!戦団長~!
- 主人公:
- 各部隊の視察をしていると、マーメイデンの元気担当の二人が両脇から
体をくっつけてきた。 - アンフィトリテ:
シア!ガラテア!司令官様に失礼ですよ!
- 主人公:
- そしてマーメイデンの保護者的存在……アンフィトリテが慌てて駆け寄ってきた。
- メリテ:
うむうむ!さすがは提督。今日も仲が良くてよろしい!
- 主人公:
- チョコランド王国の女王様はその様子を見て満足そうにしていた。
- 主人公:
- それはそうと、ハニー、戦団長、司令官様、提督ときたか……
1つの部隊で何種類も呼び方があるな……。 - 主人公:
- まぁ、特に気にしないが。
- サラシア:
戦団長、何してるの?
- ん?視さ……さささ散歩中!
- ガラテア:
僕たちには思いっきり遊べとか言っといて、ハニーは仕事してるの~?
- 俺にとっては仕事が遊びなの!
- メリテ:
実に天晴れである!
- メリテ:
為政者が忙しいほど民は平和に過ごせるというものだ!
君臨する者が仕事中毒なのは望ましいことである! - アンフィトリテ:
ですが、ほどほどにしてください。司令官様が過労で倒れてしまったら
みんなが心配してしまいます。 - 主人公:
- 俺のことを心配する気持ちが健気で嬉しい……
- 主人公:
- よし、みんなに心配をかけないよう、これからもこっそりと仕事しよう。
- みんなは今から何の予定?
- サラシア:
装備の点検と訓練とピクニックだよ~!
- ガラテア:
久しぶりに会ったし、動きを合わせないとね!
じっとしてたら体も鈍っちゃうし、装備は錆びちゃうし! - アンフィトリテ:
オルカに合流して知った新たな戦術なども試してみたいので。
- アンフィトリテ:
いつか機会があれば、無敵の龍様率いるすべての海軍と一緒に合同訓練……
いいえ、海軍だけではなく、陸海空宇宙軍まで含めた総合訓練をしてみたいです。 - いいね。今度の定例会議で議題にあげてみよう。
- 主人公:
- 確かにオルカの規模も大きくなって兵種が増えたことを考えれば、
そういう訓練も必要だろうな。 - メリテ:
提督。散歩中だと言ったな?ならば、時間をもらえるか?
- メリテ:
少し歩きながら話がしたい。
- もちろん、いいよ。
- メリテ:
私は提督と話をしてから合流する。
- 主人公:
- メリテが言うと、アンフィトリテたちは頷いて先に出発した。
- 主人公:
- それを見送って、メリテと俺は辺りをゆっくりと歩いた。
- 主人公:
- そして、しばらく歩いてからメリテが話し始めた。
- メリテ:
……提督。過去と現在と未来について…話をしてもいいか?
- うん。
- メリテ:
マルタ島で過ごしていた当時の私は、愚かだった。
- メリテ:
皆が私のことを姫、姫と呼んでくれるものだから、調子に乗って
自らを“姫”と名乗っていたのだからな。 - メリテ:
当時は気付けなかったが、皆と離れ離れになって初めて……
自分がどれだけ大切にされていたのか分かった。 - メリテ:
……私はいつも貰ってばかりだった……それなのに何も返すことができなかった……
いや、しなかった…… - 主人公:
- メリテは苦笑いを浮かべると自分の頭をそっと撫でた。
- 主人公:
- 前から思っていたが、メリテの髪は色々な要素が散りばめられた
可愛らしいヘアスタイルだ。 - 主人公:
- メリテのその姿を見ていると、マルタ島でメリテとマーメイデンの子たちが
どんな風に過ごしていたのかが目に浮かんだ。 - 主人公:
- メリテの髪を編んであげたり、アレンジしたりするマーメイデンのみんな……
そして、その髪を無邪気に喜ぶメリテ。 - 主人公:
- メリテがこの複雑なヘアスタイルにこだわる理由が分かった気がした。
- メリテ:
仲間たちと離れ、独り放浪していた頃、私はチョコ女王のおとぎ話を発見した。
- Sweet & Dreamsのチョコ女王?
- 主人公:
- 昔訪れたチョコ女王の城を思い出した。
ちょうどあの頃にアウローラやアーセナルと出会ったんだったか…… - メリテ:
よく知っているな。その通りだ。
- メリテ:
そのおとぎ話は甘いチョコレートで人々を幸せにしようとする女王の話だった。
- 主人公:
- 俺がチョコ女王の城で見た資料の中のチョコ女王と大して変わらないな。
- メリテ:
誰かに地位を与えるというのは、その者に責務を与えるのと同義だ。
決して特権などではない。 - メリテ:
誰かが私を姫として扱うのなら、それは私に特権を与えるためではなく、
私に責務を与えるためだ。 - メリテ:
例えそれがただの遊びだったとしても……
- メリテ:
この世には、ただの遊びとおとぎ話のおかげで自分の使命に気付く者もいる。
- メリテ:
チョコ女王の話を読んだその日、私はチョコランド王国の女王であることを宣誓し、
王位に就いた。 - メリテ:
チョコランド王国の建国理念は単純だ。
- メリテ:
不幸な者がいない、皆が幸せな国。
- メリテ:
そして、私はここ アクアランドで私が目指す国の姿を見た。
- メリテ:
皆が幸せそうにしていた。
- メリテ:
しかし……この幸せはひと夏の夢に過ぎん。
- メリテ:
確かな外敵が存在するこの状況で、ずっと幸せだけを追い求めるわけにはいかない。
- メリテ:
ここからは幸せな夢から目覚め、残酷な現実と向き合わねばならん。
- メリテ:
マルタ島でこのことに気付けなかった私はレモネードデルタに
仲間を、友人を、姉妹を奪われた。 - メリテ:
二度とあのような過ちを繰り返してはいけない。
- メリテ:
Si vis pacem, para bellumという言葉は知っているか?
- 平和を欲するならば…戦争への備えをせよ。
- メリテ:
そうだ。戦争の準備をしよう、提督。
- メリテ:
真の平和、真の幸せのために。
- 主人公:
- メリテはそう言うと長い髪を翻し、マーメイデンの隊員たちのもとへと向かった。
- 主人公:
- 俺は彼女の小さな後ろ姿を見送った。
- 主人公:
- だが、俺には確かにその背中が本物の女王の背中に見えたのだった。