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Transcription
- 主人公:
- プールゾーンは水遊びを存分に満喫できるように気温が高めに設定されている。
- 主人公:
- 水の中に入っていないと少し辛いと感じるほどにだ……
- 主人公:
- それを利用して肌を焼いたりする隊員もいたが、そんな彼女たちも
暑いものは暑い。暑さ対策は必要不可欠だ。 - 主人公:
- 保冷材やうちわ、扇風機といったものを準備したり……
- 主人公:
- 冷たい飲み物などを飲んだりしている。
- 主人公:
- そんな様子を見ながらプールゾーンを歩いていると、
隊員たちの人だかりができている場所を見つけた。 - 主人公:
- 喧嘩でも起こったのかと心配して駆けつけてみると、そこには……
- ALレイス:
注文しろ。
- ALレイス:
オススメはブドウ味とチェリー味のミックスだ。
- ALレイス:
氷とコップは別売りだ。最初はそれも買え。
- ALレイス:
順番を守れ。そして並べ。こんな風に囲んでいては誰が先に来たのか分からない。
- 主人公:
- 他人と関わる姿をなかなか見ないレイスが飲み物を販売していた。
- 主人公:
- 俺はその珍しい光景にしばらく目を奪われてしまった。
- ALレイス:
原液が底をついた。新しいものを取ってくる。
- 主人公:
- レイスは事務的にそう言うと、ドリンクタンクを背負い、
足早にその場を立ち去ってしまった。 - 主人公:
- 俺はちょっと気になり、その後を追った。
- ALレイス:
ふぅ。
- 忙しそうだな、レイス。
- ALレイス:
司令官。
- ドリンクの販売員をやってるのか。
- ALレイス:
そうだ。
- ALレイス:
あっ、いや。いらっしゃい…ませ。お客様。
- ははは!急だな。
- 主人公:
- 慌てて畏まるレイスを見て、思わず笑ってしまった。
- 主人公:
- さっき接客していた時はそんな畏まった喋り方してなかっただろ。
- ALレイス:
うぅ……、わ、笑うな。
- ごめんごめん。それはそうと大盛況だったな?
- ALレイス:
ああ……忙しい……予想以上にだ。
- ALレイス:
それにドリンクの販売というのは思ったより大変だ。顧客の需要を予測し、
満足度を高めなければならない。そして何より顧客と会話することが大変だ…… - でもなんでまたドリンクの販売員を?
- ALレイス:
……
- ALレイス:
みんな、暑そうにしていた……
- ALレイス:
それで…飲み物を販売したらいいのでは……と思った。
- そういうことか。優しいな。
- ALレイス:
べ、別に!これくらい普通のことだ!
- 大変なら俺も手伝おうか?
- ALレイス:
司令官が?
- ALレイス:
……
- ALレイス:
司令官が手伝ってくれたら大分楽になるだろう。
- よし。そのドリンクタンクだけど、俺が使っていいやつはある?
- ALレイス:
ある。
- ALレイス:
新しいタンクを持ってくるついでに、司令官の分も持ってこよう。
- 主人公:
- そして、レイスと一緒にドリンク販売を始めた。
- 主人公:
- すぐに売り切れになると思ったが、なかなかレイスのようには売れなかった。
- 主人公:
- レイスが大変だと言っていたのが分かる気がした。
- 主人公:
- 競合相手の営業範囲がかぶらず、客のたくさんいそうな場所を
探さないといけない……これは…… - なかなか難しい。
- 主人公:
- レイスはすごいな……
- 主人公:
- しかし手伝うと言っておきながら、このまま何の役にも立たずに
終わってしまうわけにはいかない。 - 主人公:
- 顧客を探すのが大変なら、顧客が俺たちを探すようにすればいい!
- 主人公:
- そして、それを可能にする方法がちょうど俺の目の前にあった!
- A-14Bスプリガン:
今日もオルカは待っている!12時のマイオルカTV!
- A-14Bスプリガン:
視聴者の皆さん、こんにちは!マイオルカTVのスプリガンです!
- A-14Bスプリガン:
今日はアクアランドの人気アトラクションやおいしいお店をご紹介しまーす!
- 主人公:
- 今日のマイオルカTVはお店の特集らしい。
ちょうどいい。これを利用しない手はない。 - おーい!スプリガン!ちょっといい?
- A-14Bスプリガン:
お~っと!誰かと思いきやぁ!!
- A-14Bスプリガン:
緊急参戦!最後の人類であり唯一の男性、オルカの司令官様のご登場でぇぇすっ!
- 主人公:
- そう言ったスプリガンはカメラを止めると、恐る恐る聞いてきた。
- A-14Bスプリガン:
あ、時間大丈夫?忙しいなら無理して付き合わなくても大丈夫だよ?
- 大丈夫。スプリガンに用があって来たから。
- A-14Bスプリガン:
もしかしてデートの申し込み~?
- ガッカリさせて申し訳ないけど、今回はそれとは違う……
- A-14Bスプリガン:
わかっててガッカリさせるなんてぇ~…ほんと悪い男……泣いちゃう。
- A-14Bスプリガン:
ってのは冗談で。その格好を見れば大体の予想はつくわ。
- A-14Bスプリガン:
ドリンクの宣伝がしたいんでしょ?
- そういうこと。いいかな?
- A-14Bスプリガン:
もちろん♪私が司令官をドリンク王にしてあげるよ~!
- 主人公:
- 自信たっぷりな態度が怖い……
- 主人公:
- しかし……俺はドリンクを売る為なら悪魔の手だって借りる覚悟だ!
- わかった。
- A-14Bスプリガン:
よ~し。じゃあドリンクについてインタビューをするから、
この台本に目を通してもらっていい? - A-14Bスプリガン:
この通りに答えてくれればいいから。できそ?
- 主人公:
- 俺が頷くと、スプリガンはカメラのボタンを押してインタビューを開始した。
- A-14Bスプリガン:
では!司令官、まずは自己紹介をお願いします!
- えっと…こんにちは。司令官です。年はよくわかりません…趣味は仕事と…
- 主人公:
- 俺はスプリガンの台本通りにインタビューに応じた。
- A-14Bスプリガン:
ありがとうございました、司令官!
- 主人公:
- なんとなく精神が削ぎ落されるようなインタビューが終わると、
ついにドリンクの宣伝コーナーとなった。 - 主人公:
- するとスプリガンはまたカメラを止めた。
- A-14Bスプリガン:
あっ、そうだ。何か販促用のセリフとか考えてあるの?
- 特にないけど……
- A-14Bスプリガン:
だったら私に任せて~!
- A-14Bスプリガン:
カメラが回り出したら、ドリンクを注いでこう言うの……
- 主人公:
- スプリガンから販促用のセリフを教わると、カメラが回り始めた。
- 主人公:
- 俺はコップにドリンクを注ぎ、カメラに向かってこう言った……
- 俺が出しました。飲んでね。
- 主人公:
- これじゃ伝わらないのでは?と思うが、スプリガンの指示だし……
まぁ、うまいことやってくれるんだろ。 - A-14Bスプリガン:
うはぁ~!これが司令官特製の司令官ジュース!
司令官が一生懸命出してくれた司令官ジュース! 司令官からしか買えない司令官じ……エキス! - 主人公:
- じ……エキス?
- 主人公:
- 俺は首を傾げながらスプリガンにドリンクを渡した。
- 主人公:
- スプリガンはドリンクを受け取って、一気に飲み干した。
- A-14Bスプリガン:
んん……。ぷはっ……はぁ……。一杯飲んだだけでお腹いっぱい……。すごい。
- 主人公:
- え……?何その感想。味じゃないの?
- 主人公:
アクアランドのプールゾーンにいる司令官からお求めください!
- A-14Bスプリガン:
はい、終わり!
- A-14Bスプリガン:
グッドラックだよ、司令官!
- 主人公:
- スプリガンは笑顔でそう言うと、さっさとどこかに行ってしまった。
- 主人公:
- 今ので果たして宣伝になったのだろうか?ちゃんと売れるんだろうな?
- 主人公:
- ……と思っていた。
- 主人公:
- 結果として……
- 主人公:
- 飛ぶように売れ、完売した。
- 主人公:
- 何故だ……
- 主人公:
- 空のタンクを背負ってレイスのところに戻った。
- 主人公:
- レイスは黙々とドリンクを販売していた。
- ALレイス:
ふぅ。
- 大丈夫?
- ALレイス:
この暑い中、タンクを背負って歩き回るのは……この私でも少し疲れる。
特に汗がすごくて喉が渇く。 - ALレイス:
司令官、水はないか……
- え?……レイス、その隣に置いてるものは?
- ALレイス:
……
- ALレイス:
い、今のは聞かなかったことにしてくれ!
- 主人公:
- レイスはそう言って自分のドリンクをコップに注いで飲んだ。
- 主人公:
- その後、俺たちは力を合わせて残りのドリンクを売って回った。
- ALレイス:
感謝する、司令官。
- ALレイス:
司令官のおかげで完売だ。
- 俺は大したことしてないよ。
- ALレイス:
ドリンクを販売するのは大変だったが……結果的には正しい判断だったと思う。
- ALレイス:
ドリンクを売っている時は皆、私を必要としてくれた。
- ドリンクは関係無く、みんなレイスのことを必要としてるよ。
- 主人公:
- 他人と関わることに苦戦していたレイスが、自分から歩み寄るだなんて……
少し感動してしまった。 - 今までそれを知るきっかけが無かっただけだよ。そして今回はそれがあった。
- ALレイス:
……
- レイス?
- ALレイス:
…すまない、司令官。実は…隊員たちのためにドリンク販売を始めたのではない。
- ALレイス:
司令官と…少しでも会話がしたくて始めたんだ。
- ALレイス:
そんな不純な理由で始めたことを……そんな風に言ってもらって……
何というか、申し訳ない。 - 主人公:
- レイスはそう言って体をすくめた。
- そうだったのか…でも別に悪い結果にはなってないだろ。
- 主人公:
- 最初の目的がどうあれ、ドリンク販売がきっかけとなって隊員たちと
仲良くなれたのはいいことだ。 - それに俺と仲良くなることって不純なの?
- ALレイス:
あ……そんなことはない!ぜ、絶対に不純ではない!
- 隊員たちと仲良くなって、俺とも会話して、仲良くなった。
- ALレイス:
……
- どう考えても良い事しかない。
- ALレイス:
そう…だな。
- だろ?
- 主人公:
- 俺はまだ不安そうなレイスの頭を撫でてあげる。
- 主人公:
- レイスは俺が撫でやすいように少し屈んでくれた。
- 主人公:
- しばらく頭を撫でた後。
- レイス、この後の予定は?
- ALレイス:
そうだな……訓練でもしようかと思っていた。
- せっかくアクアランドにいるし…プールで遊ばない?
- ALレイス:
……
- ALレイス:
実は私も水遊びがしたい……だが水泳を教わったことがなく、みっともない姿を
見せるかもしれない。 - 別に泳げなくてもアトラクションとか、深くない場所で遊んだらいいんだよ。
- ALレイス:
……
- 水泳を教わるのも悪くないんじゃない?
- ALレイス:
司令官が教えてくれるのか?
- ……フロストサーペントかケルベロス、それかネレイドに頼んでみよう。
- ALレイス:
……水泳を教わるより、司令官と一緒に水遊び…したい。
- よ~し!じゃあ早速遊ぼう!
- 主人公:
- 俺はレイスの手を握ってアトラクションへと向かった。
- 主人公:
- その途中、俺に引っ張られるように後ろを歩いていたレイスは……
- 主人公:
……っ!
- 主人公:
- 意を決したように、俺の腕に自分の腕を絡ませてきた。
いつものレイスからは想像できない行動で少しびっくりしたが…… - 主人公:
- これもドリンク販売のおかげかな?
- -:
<凄腕ドリンク販売員>END.