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Transcription
- 主人公:
- アクアランドには色んな施設があるが、一番人気があるのは
やはりプールゾーンだろう。 - 主人公:
- 屋台やアトラクション。人工の砂浜と南国の暑さを再現する人工太陽光など。
滅亡前のスヴァールバル諸島では絶対にあり得なかったはずの光景が広がっている。 - 主人公:
- みんながプールで遊んでいる姿を眺めていると、
自然とニヤケ……じゃなくて笑みが零れてしまう。 - サイクロプスプリンセス:
ここに変態がいるな。
- プリンセス。出会って早々ずいぶんな言い方では?
- サイクロプスプリンセス:
異性を見てニヤニヤ笑っている者が変態でなければなんだと言うのだ?
- ニ、ニヤニヤしてないし!違う意味で微笑んでただけだし!
- サイクロプスプリンセス:
ははははは!分かっている!だが、彼女たちはむしろ、そういう目で
見てもらいたいと思っているのではないか? - 主人公:
- 何と答えればいいのか分からず話題を変えることにした。
- ところでその格好は?
- 主人公:
- すると、サイクロプスプリンセスは気持ち良さそうにポーズを決めて叫んだ。
- サイクロプスプリンセス:
余はヴァンパイアパイレーツの提督、パイレーツプリンセスである!
七つの海を駆け巡り、ロマンと秘宝を追い求める冒険家だ! さあ!余と共に冒険に出ようではないか! - ヴァンパイアで海賊で提督でプリンセス……?
- サイクロプスプリンセス:
その通りだ!ヴァンパイアの提督であり姫だ。
- 忙しいな……
- サイクロプスプリンセス:
はっはぁ!船長ほどではなかろう。
- 船長?誰が?
- 主人公:
- サイクロプスプリンセスは俺を指差した。
- サイクロプスプリンセス:
ははは!何を言っているのだね、船長?
- 主人公:
- そういう設定か。これは合わせてやらなければな。
- ところで海賊なら船はどこですか?プリンセス。
- サイクロプスプリンセス:
あそこにあるではないか!あと余のことはパイレーツプリンセスか提督と呼べ!
- 主人公:
- サイクロプス……パイレーツプリンセスは剣でアトラクションの一つを指し示した。
- 主人公:
- そこには高さのある建物があり、その最上部に海賊船の前半分が設置されていた。
- 主人公:
- そして、建物には「ヴァンパイアパイレーツの大冒険」という看板があった。
なるほど、そういう感じのアトラクションか…… - 仕事中だったのか。
- サイクロプスプリンセス:
なんだそのロマンのない言い方は……冒険中だと言ってくれないか、船長?
- 冒険中でしたか、パイレーツプリンセス。
- サイクロプスプリンセス:
いいぞ、その調子だ。
- サイクロプスプリンセス:
こうして出会ったのも何かの縁だ。余と共に行こうではないか!
- 海の果てまでお供いたします!
- サイクロプスプリンセス:
ははははは!ノってきたな!気に入ったぞ!船長!
- サイクロプスプリンセス:
さぁ!では冒険に出発だァ!!
- 主人公:
- アトラクションに入る前に説明を確認した。
参加者の行動によってストーリーが変化すると書いてある。 - 主人公:
- パイレーツプリンセスはストーリーの進行役を兼ねた俳優のようだ。
- 主人公:
- 俺がアトラクションに乗り込むや否や、パイレーツプリンセスが叫んだ。
- サイクロプスプリンセス:
Ahoy!船長が来たぞ~!錨を上げろぉ~!
- いきなり始まるな!?
- サイクロプスプリンセス:
船長が船に乗ったのだ!これ以上何を待つ必要がある!
さぁ!冒険の時間だ!!ロマンと秘宝が船長を待っているぞ…… - なんか強引だなぁ……
- サイクロプスプリンセス:
……いやなの?
- 主人公:
- 一旦演技を止めて、恐る恐る聞いてくるプリンセス……
そんな姿を見てしまったら、俺はこう答えるしかない! - さぁさぁ!何からはじめましょうか!提督!
- サイクロプスプリンセス:
それでこそ余の船長だ!
- サイクロプスプリンセス:
風良し!日差し良し!まさに冒険の開始に相応しい日だな!
天までも我らの出発を祝福しているようだ! - ヴァンパイアだったら日差しはダメじゃない?
- サイクロプスプリンセス:
貴様……そうやって茶々を入れ続ける気か?
- すみません。
- サイクロプスプリンセス:
さぁ~、帆を揚げろぉ!
- サイクロプスプリンセス:
冒険の始まりだァ!!余に続けェ!!
- 主人公:
- どっちかというとプリンセスが船長で俺が船員っぽかったが、
これ以上何か言うと本気で怒られそうなので黙っておいた。 - 主人公:
- アトラクションは建物の最上部で船に乗り、グルグルと建物の周りを回って
下に降りていきながら、色々なイベントをパイレーツプリンセスと一緒に体験して ストーリーを進めていく…というものだ。 - サイクロプスプリンセス:
助けた原住民がお礼に知っている情報を全て教えてくれるそうだ!何を聞く?
伝説の海賊が隠した宝の在りかか?それとも海竜の巣の場所を聞き、討伐して その素材を手に入れるか?さぁ!選択肢から選べ! - 「ツバメの飛ぶ速度は?」ってのにする!
- サイクロプスプリンセス:
何だ、その選択肢は?え?お?ほう?マッハ100だそうだ……
え?ツバメとはそんなに早く飛べるものだったか? - サイクロプスプリンセス:
いやいや、待て待て!なんでこんな選択肢がある!余は知らんぞこんな質問!
- サイクロプスプリンセス:
しっかりと掴まれぇい!船長!大波が我らの行く手を阻んでいる!
- サイクロプスプリンセス:
しかし、いかに海の神とて我らを邪魔することは―
ちょ、ちょっと待って!余じゃなくて安全バーを掴んでよ! - サイクロプスプリンセス:
さ……サメの餌になりたいのか!
- サイクロプスプリンセス:
船長!操舵手が倒れた!舵を取れぇ!
- サイクロプスプリンセス:
いいか!余が合図したら右に舵を―キャッ!
- サイクロプスプリンセス:
合図したら!って言ったでしょ!?
- サイクロプスプリンセス:
気を付けてよね!もう!!
- サイクロプスプリンセス:
暗いな……しかし漆黒の闇すら余の目を覆うことはできん!!
- サイクロプスプリンセス:
さぁ、余の手を握るがいい、船長。
余が案内……ぷっ!!あはははは!!何その顔! - サイクロプスプリンセス:
……はっ!本当に暗闇の中で見えるか試したな!?
- 主人公:
- 船はついに建物の一番下にたどり着いた。
- サイクロプスプリンセス:
見よ、船長!長く険しい冒険の末、秘宝を発見したぞ!
- 主人公:
- パイレーツプリンセスが剣で指し示す先には出口があり、
そこには黄金と宝石がたっぷりと詰まった箱が置かれていた。 - 主人公:
- 金貨を1枚手に取ると驚くほど軽かった。
- 金貨はチョコレートで宝石は飴か。
- サイクロプスプリンセス:
どうだ?最高の宝物ではないか?
- 主人公:
- パイレーツプリンセスはそう言うと、金貨の包みを破ってチョコレートを
俺に差し出した。 - 主人公:
- 俺はそれをそのまま頬張る。
- サイクロプスプリンセス:
本物でなくて失望したか?
- いや。金や宝石は工業用に使う分で十分だよ。
- サイクロプスプリンセス:
ふふ、うむ。余もその意見に同意する。
- 主人公:
- 今度は俺が宝石の包みを破って、パイレーツプリンセスに差し出した。
- 主人公:
- パイレーツプリンセスはその飴を俺と同じようにパクっと頬張った。
- サイクロプスプリンセス:
しかし、このような宝よりさらに貴重なものがある。
船長と楽しい時を過ごしたという事実だ。 - サイクロプスプリンセス:
途中で何度か進行の邪魔をされたがな。
- サイクロプスプリンセス:
だが……楽しかったぞ。ふふ。
- 俺も楽しかった。
- サイクロプスプリンセス:
そうかそうか!お客が楽しいかどうかが一番大切だ!
- サイクロプスプリンセスも良かったけど、パイレーツプリンセス役も凄く良かった。
- サイクロプスプリンセス:
Avast! むやみに世界の真実を語るでない!
因果律が乱れ、世界が崩壊するかもしれんぞ! - サイクロプスプリンセス:
……ふふっ。冗談だ。この程度の演じ分けができなければ、プロ失格というものだ。
- サイクロプスプリンセス:
船長からの賛辞、この上なく気分が良いぞ!
- サイクロプスプリンセス:
船長、そして眷属からの賛辞をもらえるなら、
どんなペルソナでも喜んで引き受けよう。 - サイクロプスプリンセス:
しかしだ…余の本質は変わらぬ。
- サイクロプスプリンセス:
真祖役の時はサイクロプスプリンセスに、海賊役の時はパイレーツプリンセスに……
- サイクロプスプリンセス:
どんな役でも完璧に演じよう。しかし、余が余であることに変わりはない。
- サイクロプスプリンセス:
どんな役を演じようと……そなたを愛する…余のままだ……ふふふ。
- 主人公:
- 真祖であり海賊であるプリンセスは、蠱惑的に笑って俺の首に腕を回した。
- 主人公:
- そして、プリンセスは笑みのまま顔を近づけ……俺は視界を奪われた。
- 主人公:
- しばらくして、彼女は顔を離す。
- サイクロプスプリンセス:
客が待っているからな!今日はこれくらいしかできん!
- サイクロプスプリンセス:
これで我慢するのだ!へへ……
- 主人公:
- プリンセスはいたずらっ子のように笑って、次のお客を案内しに行った。
- 主人公:
- そんな彼女を見送る俺の口の中は、キャンディが溶けて甘さでいっぱいだった。
- -:
<パイレーツプリンセス>END.