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主人公
- リアンたちを見送った後、イギリスから来るレジスタンスのために物資を手配していると……

Transcription

  1. 主人公:

    - リアンたちを見送った後、イギリスから来るレジスタンスのために物資を手配していると……

  2. 主人公:

    - コンコンという机を叩く音が聞こえ、顔を上げた。

  3. 主人公:

    - 机を叩いていたのはマリアだった。俺と目が合うとニコッと笑った。

  4. 贖罪のマリア:

    こんにちは、ご主人様。

    1. おっ、マリア。お疲れ様。
  5. 贖罪のマリア:

    お忙しいようですね。ドアをノックしたのですが、お返事がなかったので勝手に入ってしまいました……申し訳ございません。

  6. 贖罪のマリア:

    何かお手伝いすることはございますか?

    1. いや、大丈夫。もうすぐ終わるところだから。
  7. 主人公:

    - それに用があって俺のところに来たんだろうから、忙しくても時間は作ってあげないと。

  8. 贖罪のマリア:

    ふふふ、そうですか。

    1. 何か用があって来たんでしょ?
  9. 贖罪のマリア:

    ご主人様に一つお願いしたいことがありまして……

  10. 贖罪のマリア:

    今回クリスマスパーティーを開くと聞いたのですが……

    1. うん。まぁそこまで盛大にはできないけど…
  11. 贖罪のマリア:

    でしたら、イギリスからいらっしゃる生存者のみなさんの歓迎パーティーを兼ねてはどうかと思いまして。

  12. 贖罪のマリア:

    日程的に、リアンさん達はクリスマスの週に帰ってくるようですし……

  13. 贖罪のマリア:

    今に至るまで、イギリスで辛い日々を送ってこられたと思います。

  14. 贖罪のマリア:

    ですので、歓迎クリスマスパーティーを開けば、みなさんを歓迎していることが伝わりますし、私たちオルカの雰囲気もすぐに解ってもらえると思うんです。

  15. 主人公:

    - 確かにパーティーで歓迎してあげれば、ただ物資を支給してあげるよりもずっと自分達が歓迎されているという気持ちになってくれるはず。

  16. 主人公:

    - 他人のことをよく気にかけているマリアらしい提案だ。

    1. じゃあ今回のパーティーはマリアが仕切ってみる?
  17. 贖罪のマリア:

    え?私ですか?

    1. マリアのアイデアだし、俺がパーティーを開いて感謝されるのもおかしいし。
  18. 贖罪のマリア:

    ですが、私、そういうことをした経験がなくて……

    1. 大丈夫。俺がそばでサポートするから。
  19. 贖罪のマリア:

    ご主人様が……

  20. 贖罪のマリア:

    そういうことでしたら……

  21. 贖罪のマリア:

    分かりました。やってみます。

  22. 贖罪のマリア:

    ……で、では…何から始めればいいのでしょうか?

    1. そうだな…まずはどんな感じのパーティーにするのかを決めよう。
  23. 贖罪のマリア:

    う~ん…どんな感じの…ですか。

  24. 贖罪のマリア:

    私は豪華なご馳走があったり、みんなで大騒ぎするようなパーティーはイメージしていません。

  25. 贖罪のマリア:

    それよりは、オルカ号でご主人様のそばで……心も体も休めることができる……

  26. 贖罪のマリア:

    真冬の薪ストーブのような、心温まるパーティーになればと思っています。

  27. 贖罪のマリア:

    もちろん、プレゼント交換もしますよ。

    1. いいと思うよ。じゃあ飾りも…
  28. 贖罪のマリア:

    私たちが飾りつけをするのはどうでしょうか?

    1. うん、いいね!そうしよう。
  29. 贖罪のマリア:

    はい。ふふふ。

  30. 贖罪のマリア:

    ではもう少し具体的に計画を立ててみましょう!

  31. 主人公:

    - そういうことで俺とマリアでパーティーの計画を立てることになった。

  32. 主人公:

    - 予め立てておいた俺の計画は無駄になったけど……

  33. 主人公:

    - これはこれで楽しい時間だった。

  34. 主人公:

    - …もちろん、仕事が増えたから嬉しいとかそういうわけじゃない。

  35. レイシー:

    司令官、そんなに急いでどうかされましたか?

  36. 主人公:

    - みんなに配るプレゼントに使う包装紙が足りないらしく、何かないかとあちこち歩き回っていると、レイシーが声をかけてきた。

    1. あ、レイシー…ちょっと包装紙が足りなくて…
  37. 主人公:

    - 豪華なプレゼントではなくても、包装くらいはちゃんとしておきたい。

  38. 主人公:

    - プレゼントを用意したみんなのまごころに相応しい包装紙を準備しなくては……

  39. 主人公:

    - それに今年一年頑張ってくれた戦闘員たちにあげるプレゼントだ。自然と気合も入る。

  40. レイシー:

    あぁ、分かりました。今年のクリスマスパーティーで配るプレゼント用の包装紙ですね?

    1. …あれ?何で知ってるの?
  41. レイシー:

    ふふ、噂になってますから……あ、でも心配いりませんよ。まだヨーロッパには広まってませんから……

  42. レイシー:

    それはそうと、司令官、大変そうですね……

  43. レイシー:

    お手伝いしましょうか?

    1. え?いいの?
  44. レイシー:

    もちろんです。ちょうど今、ネオディムとエキドナさんが商業地区だった場所の近くをパトロールしています。

  45. レイシー:

    そこなら素敵な包装紙があると思いますので……

  46. レイシー:

    三人で一緒に探してきます。

    1. それは助かる…でも無理はしないように。
  47. 主人公:

    - レイシ―の状態が良くなったのは確かだけど、以前の状態は本当に酷かった…

  48. 主人公:

    - だから、どうしても心配してしまう。

  49. レイシー:

    ふふ。ありがとうございます。ご心配をかけないように……気をつけますね。

  50. レイシー:

    素敵な包装紙をたくさん持ってきますから、楽しみにしていてください。