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Transcription
- 慈悲深きリアン:
ふぅ、長かったね……
- 慈悲深きリアン:
このトンネルの長さって確か50kmだったよね?
- 慈悲深きリアン:
長いのに天井が低すぎて……
- サイクロプスプリンセス:
…はぁ…深淵の暗黒に慣れている余ですら さすがに堪えた……
- サイクロプスプリンセス:
曲がり角で剣が引っかかった時は何とも言えぬ苦痛が余を襲ったぞ……
- ALファントム:
…みんな大分疲れているようだが、大丈夫か?
- 慈悲深きリアン:
ファントムはなんでそんなに元気なの?
- サイクロプスプリンセス:
そんなの当然ではないか。あのような場所を自在に立ち回る事こそが
暗殺者の美徳とも言えよう! - ALファントム:
…そうだ。ああいう場所には慣れている。
- ALファントム:
(記録物保管所より綺麗で広くて……快適だった……)
- サイクロプスプリンセス:
流石は竜殺者が信頼を置く陰の眷属!
- 慈悲深きリアン:
すごいね。ブリュンヒルドとアイアスは大丈夫だった?
- アイアス:
何ともありません。
- ブリュンヒルド:
私も平気。
- ブリュンヒルド:
う~ん、それはそうとこの前哨基地…それなりにしっかり作られてるわね。
誰が作ったのかしら? - アイアス:
かすかにマークが確認できますね、ブラックリバーの軍事施設のようです。
- 慈悲深きリアン:
お!いい目の付け所だね~!やっぱりシティガードにこない?
- アイアス:
冗談はほどほどに。
- 慈悲深きリアン:
あはは、半分は本気なんだけどなぁ~?シティガードはいつも人材不足だからサ。
- 慈悲深きリアン:
とりあえず向こうの建物で少し休憩しながら次の目的地を決めよう。
- 慈悲深きリアン:
レジスタンスの捜索とはいっても、捜索範囲は決めてから動かなくちゃね~
- 慈悲深きリアン:
さすがにイギリス全土を歩き回るわけにはいかないから。
- 慈悲深きリアン:
とりあえず、スクリーンに地図を表示させてっと……条件に合う場所を
絞り込んでいこう! - サイクロプスプリンセス:
これがイギリスの地図か。
- 慈悲深きリアン:
そ!そしてこれがアルマンが作ってくれた鉄虫の兵力配置予想図。
- 慈悲深きリアン:
ブラックリバーの軍事工場の分布を基に作ったものだから、特別なことがない限り、
この通りに配置されていると思っていいよ。 - アイアス:
…すごい数ですね。オルカ号の全兵力を集めても全く相手にならなそうです……
- 慈悲深きリアン:
うん。だから私達だけで来たってわけ。
- 慈悲深きリアン:
じゃあまずは……「ブラインドプリンセスはどこにいるのか」って
テーマで話を進めようか。 - 慈悲深きリアン:
まずサイクロプスプリンセスの意見から聞きたいんだけど、いいカナ?
- サイクロプスプリンセス:
ふむ……では、思考を開始するとしよう。
- サイクロプスプリンセス:
鉄虫がいないと仮定した場合、聖女の余がいる可能性が最も高い場所はロンドンだ。
- 慈悲深きリアン:
ロンドン?どうして?
- サイクロプスプリンセス:
連合戦争が起こった当時、ロンドンでサイン会があったからだ。
間違いなく戦争に巻き込まれ、ロンドンで足止めを食らったはず。 - アイアス:
サイン会をしていたブラインドプリンセスと今回の救助要請を送ってきた
ブラインドプリンセスが違う個体であるという可能性はないのですか? - サイクロプスプリンセス:
ない。
- アイアス:
断言されるのですね。
- サイクロプスプリンセス:
そもそも宝石の価値というものはその希少性にある。
- サイクロプスプリンセス:
余と聖女である余は非常に希少な存在だった。最高かつ唯一無二……故に余……!
- サイクロプスプリンセス:
誰かが特別な理由で作らない限り、他の余など存在しない。
- 慈悲深きリアン:
じゃあ候補地の一つはロンドンで決まりだね……
- 慈悲深きリアン:
あ~っ!ファントム、今手を挙げようとしたけどやめたでしょ!
- ALファントム:
あひぇっ……
- 慈悲深きリアン:
ふっふっふっ……名探偵の目は誤魔化せないよ。何か意見があるんでしょ?
- ALファントム:
その……一つだけ……
- ALファントム:
アルマンの地図によれば、ロンドン周辺の鉄虫の数は相当だ。
- ALファントム:
私はブラインドプリンセスについてはよく知らないが、戦術的な面から考えると……
- ALファントム:
敵がここまで多いと、ロンドンは拠点として相応しい場所とは言えない。
- 慈悲深きリアン:
そうだね……。じゃあ他の場所にいる可能性が高いかも。
- 慈悲深きリアン:
ってことは候補地を狭めることができそうだね。最後の居場所が
ロンドンだったから、その近くの都市から捜索しよっか。 - 慈悲深きリアン:
となると……ブリストルかプリマス辺りだね。
- ALファントム:
何故その二カ所なんだ?
- 慈悲深きリアン:
無線を送る方法が船とか飛行機が遭難したときの信号に似てたからね。
- アイアス:
メーデーを3回繰り返す方法ですか?
- 慈悲深きリアン:
そ。つまり海軍とか空軍関係のバイオロイドがブラインドプリンセスのそばにいて、
そのバイオロイドが代わりに信号を送った可能性が高いってこと。 そういった施設はブリストルやプリマスにある。 - アイアス:
でしたら、条件を追加しましょう。
- アイアス:
信号はブラックリバーの特殊セキュリティチャンネルで発信されています。
つまり…… - ALファントム:
ブラックリバー、さらに特殊チャンネルを使用できる施設ということか。
- アイアス:
その通りです。
- ALファントム:
でも、私が知る限りブリストルやプリマスにはそんな施設はない。
- ALファントム:
だとすれば……その条件に合う場所は……
- ブリュンヒルド:
ポーツマス。
- ALファントム:
え?
- ブリュンヒルド:
ブラックリバーの軍事施設なら、ポーツマスにあるわ。
- アイアス:
待ってください。確かにポーツマスには造船所があり、
かなり昔の海軍の基地もありますが…… - アイアス:
アーセナル少将のデータによれば、ポーツマスにブラックリバーの軍事施設は
ありません。 - ブリュンヒルド:
対外的にはそうね。
- ブリュンヒルド:
このデータを見て。
- アイアス:
これは……何の地図ですか?
- ブリュンヒルド:
ブラックリバーの機密施設の位置を示した地図よ。
- ブリュンヒルド:
…私がいた研究所のメインコンピューターからダウンロードしたデータだから
まず間違いはないわ。 - アイアス:
…これをどうやって手に入れたのですか?
- ALファントム:
バミューダチームが保有するデータは機密中の機密。
- ALファントム:
それこそ研究所の所長でもなければ機密データの閲覧は不可能なはず……
- ブリュンヒルド:
……
- ブリュンヒルド:
色々と事情があるのよ……。とにかく今重要なのは
このデータが手元にあるってことでしょ。 - アイアス:
それは…そうですが。
- ブリュンヒルド:
いいからこれを見なさい。ポーツマスにあるブラックリバーの施設。
- ブリュンヒルド:
これ、ブラックリバーの戦闘要塞よ。
- 慈悲深きリアン:
「キャメロット」……誰か知らないけど、アーサー王伝説の大ファンが
名前をつけたのは分かったわ。 - 慈悲深きリアン:
いいよ……戦闘要塞キャメロット。まずはここだね。
- 慈悲深きリアン:
ブラインドプリンセスの拠点になりそうな条件は揃ってるわ。
ロンドンとそこまで離れてないし、信号を送れる施設もある。 それに戦闘要塞ってことだから防衛もできてただろうし。 - アイアス:
ドーバーから沿岸道路沿いに移動すれば、今日中には到着できると思います。
- 慈悲深きリアン:
そうだね。でも一つ問題がある。
その移動ルートだと沿岸を警備してる鉄虫と遭遇しちゃうよ。 - 慈悲深きリアン:
だから、M20高速道路で鉄虫が比較的少ないロンドンに向かって……
- 慈悲深きリアン:
そこからロンドンの外縁部を移動、ポーツマスに南下するってのはどう?
- ブリュンヒルド:
ふん、それでいいんじゃない?早速移動するなら、
ちょっとウォーミングアップしてもいいかしら? - ブリュンヒルド:
私が高速道路を偵察してくるわ。あなた達はもうちょっと休んでて。
- 慈悲深きリアン:
ちょっと待って、単独行動は危険だよ。2人以上で行動しなきゃ。
- 慈悲深きリアン:
何かあった時は、私達のところに戻って知らせてもらわないと。
無線が通じないんから。 - ブリュンヒルド:
…そうね。じゃあ誰が一緒に……
- サイクロプスプリンセス:
余が行こう。
- ブリュンヒルド:
……
- サイクロプスプリンセス:
どうした?余の力を疑っているのか?
- ブリュンヒルド:
ううん、そうじゃなくて。ただ意外だっただけよ。
- ブリュンヒルド:
いい機会だから、真祖の姫の力を見せてもらおうかしら?