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Transcription
- 滅亡のメイ:
ふん…。大分片付いてきたわね。
- 滅亡のメイ:
よくやったわね。司令官。今回の指揮はかなりよかったわよ。
教範の話でバカにしたのはなかったことにしてあげる。 - 「なかったことにしてあげる」じゃなくて素直に謝れよ…。
- 滅亡のメイ:
フフン…?何よ、私からも尊敬されたいってわけ?
- はぁ…そんなこと願っても無駄だろ?
- 滅亡のメイ:
そんな小さなこと気にする暇があったら、
画期的な戦術でも考えて私を驚かせなさい? - 主人公:
- 滅亡前の人間は何故あの少女に人間を見下すモジュールを追加したのだろう…
- 滅亡のメイ:
さぁ~!場所の確保もできたことだし!
後は花火に参加するメンバーを集めるだけね? - え?何?花火!?
- 主人公:
- 今あの小さな唇で明らかに「花火」と言った…。
- 滅亡のメイ:
司令官も楽しみでしょ?
私自らが用意したとっておきの花火を見られる機会なんてないわよ? どう?私のプレゼントは?フフーン… - 滅亡のメイ:
ふふっ!夏の夜空には爆散する汚い鉄虫よりも、花火が似合うと思わない?
- 主人公:
- 話をまとめるとベースキャンプを移したのも、
隣の危険地域を制圧したのも、 すべてメイが花火をするための準備だったというわけだ。 - はぁ…お前ってやつは…
- 滅亡のメイ:
ふふ。司令官?
司令官にプレゼントを準備するためには仕方がなかったの。 戦闘員はみんな同意してくれたわ?私と司令官のロマンチックな花火のためならってね。 - …分かった。プレゼントはありがたく頂かないとな。
- 滅亡のメイ:
もう…司令官がそんな風に鈍感だから、部下たちが苦労するのよ?
今回はスチールラインの兵士たちが一役買ってくれたわ。 - 滅亡のメイ:
ふふっ。まぁそんなことはないと思うけど
マリーからの抗議は司令官が処理しておいてね? あと花火を見る時はサングラスを必ず着けるのよ。私の花火は……いや、言う必要ないわね。 - 主人公:
- メイは罪悪感のかけらも無さそうな様子でニコニコしながら話している…。
- ……
- 滅亡のメイ:
……
- ……
- 滅亡のメイ:
司令官?何で私がこんな面倒なことをしてるのか分かる?
- 主人公:
- 何と答えようかと考えているとメイが近づいてきた。
- 主人公:
- 俺の目をじっと見ているメイ…。
さっきの笑顔とは違いじっくりと獲物を狙うかのような目…雰囲気が何か変だ…。 - …メイもしかして怒ってる?
- 滅亡のメイ:
この馬鹿。司令官が何を考えているかくらい
お見通しなのよ? - 滅亡のメイ:
トレジャーハンティングだなんてよく言ったものよ。
さすがに司令官がそんな雲を掴むような話に 乗るような人間じゃないってことくらい知ってるわ? - 滅亡のメイ:
おそらく、マリーとレオナ、カーンも気づいているはずよ?
- バレてたのか…
- 滅亡のメイ:
当然でしょ?このバーカ。
- 主人公:
- 普段は生意気なメイが少し可愛く見えた。
メイはやはりちょっと拗ねてる表情が似合うな… - 滅亡のメイ:
…何よ…?とにかく、これだけは分かっておいて…
司令官が私たちに休暇をくれたように、 司令官にもゆっくり休んでもらいたいの。 - 滅亡のメイ:
司令官が昼夜問わず一生懸命なことは、よく知ってるから。
- それで花火を準備してくれたのか?
- 滅亡のメイ:
はぁ~?何の話?少し自意識過剰じゃないかしら?
- 滅亡のメイ:
花火は私のために用意したに決まってるじゃない。
- 滅亡のメイ:
華やかに美しく夜空に輝く炎…このメイ隊長にピッタリだとは思わない?
- 滅亡のメイ:
まぁ…司令官が望むのなら?特別に私の側で見物することを許してあげる。
- 滅亡のメイ:
…じゃあ…始めるわよ?
- ま、待て!避難がまだ……!
- メイは迷うことなく発射ボタンを押した。
すると… - 夜空を彩る光のせいだろうか…メイの頬が赤く染まっていて…。綺麗だった。
…花火を満足げに鑑賞していたメイがふと、こちらを向いて目が合った…。
何とも形容しがたい気分だ… - 滅亡のメイ:
…ね、念のために言っておくけど、これ全部、私のためにしたことだからね?
私が花火を見たかっただけで…だから広い場所が必要だったのよ。 - 滅亡のメイ:
安全で…静かに…花火を見れるこの場所が…
- 滅亡のメイ:
だから!変な勘違いするんじゃないわよ?…ほら、もうわかったならあっちの隅っこで見物してて!
- ありがとう。メイ。
- 滅亡のメイ:
…だっ……誰が感謝しろって!?
…このばか司令官…! - 滅亡のメイ:
……
- 主人公:
- メイはゆっくりと目を閉じる。
…俺がなかなか離れないから怒ったのだろうか…? - 滅亡のメイ:
……
- うーん…
- 主人公:
- それにしても…
- 主人公:
- …メイはあんなに大量の火薬を一体どこで手に入れたのだろう…?
- 滅亡のメイ:
…まだいたの…?し、司令官?…な…何考えてるのよ…?
…まさか…まだ私の事あれこれ考えてるんじゃないでしょうね? - まぁ…それはそうだな…。
- 滅亡のメイ:
えっ?あ……ふーん…?
そんなに私の事でいっぱいなら、何を考えているかのか知りたくなってくるわね? …私にも教えてくれる? - …火薬……いや…何でもないよ…
- 滅亡のメイ:
…うん…?
- 主人公:
- ビーチで花火を眺めながら、俺たちの夜は少しずつ深まっていった。