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Transcription
- 主人公:
- 戦闘は無事に終わった。
- 主人公:
- 終わったが…膝枕の話はやはり終わっていなかった…。
メイとナイトエンジェルが期待するような目つきでこちらを見ている…。 - な、何だ…その目は…?
- ナイトエンジェル:
わかってるでしょ?司令官?
じゃあ…さっきの話の続きをしましょうか。 - 主人公:
- 今日はメイに加えてナイトエンジェルも執拗に迫ってくる…。
上手く話さなければ…。 そうしないと三人のうち二人も傷付けてしまうことになる…。 - な…何のことだ?鉄虫は倒したぞ…
- ナイトエンジェル:
ふふふっ。当然膝枕の話でしょう…。
あぁ…メイ隊長にはちょっと無理そうですかね? - 滅亡のメイ:
ふん…。
どうせその貧相な体をドスケベ水着で誤魔化して司令官に迫るつもりなんでしょ? それからね、膝枕くらい私だってできるんだから!? - ナイトエンジェル:
そう思うのならご勝手に…。
でも…メイ隊長の膝枕は…司令官の頭を包み込むには色々と足りないと思いますが? - 滅亡のメイ:
笑わせないで…やってみないとわからないでしょ?
司令官。こっちに来て。私の脚でも十分に膝枕できるってことを証明してみせるから。 - ダフネ:
あ…あの…
- 主人公:
- 二人の殺伐とした舌戦を目の当たりにしたダフネはうろたえるばかりだった…。
- 主人公:
- 放って置けば二人はまた互いの身体に関する誹謗を始めるだろうし、
ダフネはそれに耐えかねてオドオドしながら譲歩することになるだろう。 - 主人公:
- 一人も傷付けないためには、仕方ないがこの方法しかない…。
- ダフネ、膝を貸してくれ。
- ダフネ:
えっ?…えっ?
- 主人公:
- 俺の突然の行動に驚くダフネ。しかしすぐに落ち着きを取り戻し、
俺の言う通りに膝を貸してくれた。 文句を言われる前に素早くダフネの太ももに頭を委ねる。 - 主人公:
- そんな俺を二人は鋭い目つきで睨んでいた…。
しかし…それよりも後頭部だけじゃなく頬にも柔らかいものが… こ、この感触は想像以上に……いかん!しっかりしなきゃ… - 滅亡のメイ:
司令官、いい度胸ね!よくも私の前で…そんなことがっ!
- ナイトエンジェル:
ふっ…司令官ったら私の脚を前にして緊張してしまいましたか?
そんなに恥ずかしがることありませんよ? - 主人公:
- 露骨なプレッシャーと遠回しなプレッシャー…
このプレッシャーから抜け出すにはこうするしかない…! - 二人は俺の膝に頭を乗せろ。
- 滅亡のメイ:
は、はぁ!?何それ?
…う~ん…でも、それはそれで… - ナイトエンジェル:
なるほど…そんな…方法が…さすがですね。
- 主人公:
- 二人は一言ずつゴニョゴニョ言うと、恐る恐る俺の脚に頭を乗せた。
ナイトエンジェルは俺の考えに気が付いたようだが知らないフリをしてくれたようだ。 - 主人公:
- 左にはナイトエンジェル、右にはメイか?
- 滅亡のメイ:
司令官の脚、なかなかじゃない…?
うーん…でももう少し運動した方が私の好みかもね…。 - 主人公:
- 右の方から聞こえてくる声は、相変わらず生意気な言葉遣いだが…
なぜだか今日は毒気がない感じだ…。 - 主人公:
- うーん、そういえば右の方が重たい感じがする…。
でも…こんなことを言ったらメイが怒りそうだな? - ダフネ:
ご主人様、その…苦しくはないですか?
- 主人公:
- ダフネの穏やかな声。俺はそっと頷いた。
むしろ頭を柔らかいものにほぼ包まれていて最高…。 - 主人公:
- 空は澄み切り、星が綺麗に見える…気持ちのいい風が吹き、穏やかだ…。
俺の脚を枕にして寝そべっている二人のバイオロイドの息遣いが 少しずつ穏やかになっていく。 - 主人公:
- そっと頭を撫でる柔らかい手の感触に自然と目を閉じる。
- 主人公:
- こんな風に穏やかに過ごしていると…
初めてまともに休暇を楽しんでいる気分になった…。 - 主人公:
- ロクのことで頭の中がいっぱいいっぱいではあるが…今だけは忘れよう。
- ダフネ:
- ふふふと小さな笑い声が聞こえ、柔らかいものが少し揺れた。
俺も軽く笑い返して、眠り始めた。