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Transcription
- T-75ウェアウルフ:
金庫の中だから緊張して戦ったのに、大したことない連中だったわね?
弾を無駄使いしちゃったじゃない。 - 主人公:
- ウェアウルフは金庫に到着してからというもの、
ますます好戦的になっていった。どんどん本物の海賊っぽくなっていってる。 それはそれとして、戦闘は毎回緊張して欲しい。 - T-75ウェアウルフ:
ほらほら~!海賊様のお出ましよー!?
武器持ってる奴はかかってきな!残りはみんな跪きな! - RF87ロク:
面白い雌のバイオロイドですね。
- T-75ウェアウルフ:
え!?雌!!?司令官!!私たちだけのあの話しちゃったの?
秘密にするって約束だったじゃない! - な、何のことだ!
- トリアイナ:
ねぇ…カラスぅ?キャプテンに何聞いたのよ~。
- 主人公:
- トリアイナはロクの分厚い装甲をツンツンと突く。
- RF87ロク:
何を言っているのか理解できません…。
女性という表現は人間にのみ使う表現です。 バイオロイドには雌という名称が一般的に使用されていたはずですが? - トリアイナ:
あ…そういうことか?キャプテンから何か聞いたとかそういうのじゃないのね?
ところで…その雌とかいう言い方ももしかしてアンヘルに教えてもらったの? - 主人公:
- トリアイナは話し続けながらロクの体をあちこち突きまわして観察する。
- RF87ロク:
その通りです。
冷静沈着なアンヘル公は尊貴な存在とそうでないモノを明確に区別されておりました… ところで何故私をそんなに突く…? - トリアイナ:
中に人が入ってるの?
- RF87ロク:
……中に人などいない…。
- トリアイナ:
よーし!カラス!それならハッチを開いてちょうだい!一緒に敵を倒しましょ~!
- RF87ロク:
バイオロイドたちの主人たるあなたへ要請します。
…このバイオロイドの意味不明な行動を中断させてくれませんか? - どうしたらいいか教えてやろうか?
- RF87ロク:
どうかお話しください。
- 主人公:
- 俺は大げさな動きでトリアイナを指差した。
- あの方こそ探検隊長だ!
- トリアイナ:
はいは~い!ニュートリアイナちゃんだよ!
改めて挨拶するね!オルカ号の探検隊長だよー! - 探検隊長にお願いしたらいい。
- RF87ロク:
理解に苦しみます…。
通常、リーダーの職責は他のメンバーより優秀な者に与えられるべきですが… - 戦闘指揮は俺がするから特に問題はないはずだ。
- トリアイナ:
シュシュ…シュシュシュ…ザザザ~…
- トリアイナ:
聞こえるか…カラス・スネーク…私はニュートリアイナ探検隊長だ。
命令だ…冷蔵庫からジュースを持って来てちょうだい。 - RF87ロク:
ジュース…どういうことでしょうか…。理解できない命令です。
そして、私はあなたの主人に仕える者ではありません。 - RF87ロク:
どうぞ自粛をお願いしたい。私の行動はアンヘル公に帰属しており、
アンヘル公の最後の命令に従っているだけです。 それ以外の何かが必要な時は正式に要請してください。 - RF87ロク:
同盟関係により…正当な対価を支払うなら力をお貸ししましょう。
もちろん、そこには契約と交渉が付き物ですが。 - トリアイナ、交渉が必要らしい。
- 主人公:
- トリアイナのおふざけにもロクは微動だにしなかった。
…こういうところはさすがロボットだと感じる。 - 探検隊長、交渉をお願いします。
- RF87ロク:
要望があるなら…論理的に丁寧にお話しください。
雌のバイオロイド。 - トリアイナ:
も~…やっぱり!リスペクトがないのよ!キャプテンとは大違いだわ?
- RF87ロク:
…理解できません。
- トリアイナ:
リスペクトも知らないの!?尊重!敬意!
私とあなたの間にはお互いを尊重する気持ちが必要よ?人格を持つ者同士なんだからさ! - 主人公:
- ロクの発光体が素早く揺れた。おお…初めて見る反応…。
- RF87ロク:
なるほど理解しました。幸い私の回路には問題がなかったようです。
- RF87ロク:
あなたの主人が
バイオロイドを人間と同じように扱うということを言いたかったのですね。 そういうことなら理解できます。 - RF87ロク:
過去にはあなたのような部類のお客様もいました。
バイオロイドを抱き締め、まるで配偶者のように接していました。 - RF87ロク:
アンヘル公はそういった部類のお客様を偽善者と呼んでいました。
愛情を注ぐ対象がないために人造物をあたかも人間の様に扱う哀れな者だと。 - トリアイナ:
うーわ!最悪っ!昔いた上司よりももっと酷いわ!?
ねぇ、キャプテン? - 考えたこともなかったな…
- トリアイナ:
キャプテンは根っからキャプテンなんだね~。
あ、ねぇねぇ私喉が渇いちゃった。冷蔵庫から冷たいもの取ってきてくれない? - 主人公:
- …こんなところに冷蔵庫があるわけないだろ…
トリアイナがロクに何を言いたいのかはわかるが…なぜ冷蔵庫… - …ココナッツならあるぞ?
- トリアイナ:
そう?それなら仕方ないわね。ありがとう!キャプテン!
それにしても…ココナッツなんてよくあったわね? - RF87ロク:
ふむ…。今のやりとりは…一種の真似事か何かですか?
そういうことなら理解できますが…確かにそういう主従が逆転した部類のお客様も… - 主人公:
- ロクの発光体が再び高速で揺れた。
いくら高性能なAIでもトリアイナには敵わないみたいだな。 - トリアイナ:
だからね…バイオロイドと人間の主従とかいう…そういう難しい話じゃなくて!
ただの…何て言うべきかな?キャプテンは私を尊重してくれているの! - トリアイナ:
あんたが取引とは関係ない頼みをしたとしてもキャプテンは聞いてくれたはずよ?
まぁ、危険が伴う場合を抜きにしてだけどね? - RF87ロク:
理解できませんね…。無機物を尊重するなんて…
- 主人公:
- ロクは沈黙し、考え込んでいるようだった。
- RF87ロク:
トリアイナと言いましたか?あなたに聞きたい。
- トリアイナ:
私の名前を一度で覚えるなんて!ウェアウルフよりも賢いじゃない!
カラス見直したわ! - T-75ウェアウルフ:
私まだここにいるわよ。殴られたいの?
- RF87ロク:
トリアイナ、あなたは高貴な義務を放棄するつもりですか?
主人に奉仕するという我々にとって最も大切な義務を? - トリアイナ:
いや、キャプテンは…その…主人というよりは司令官?なんだけど…
私たちに何かを強要するわけでもないし。もちろん人間の命令には従う義務はあるけど… - RF87ロク:
あぁ…ふむ!新しいスタイルの関係を構築したんですね?
データベースの更新を行います。とりあえず理解はしました…。 - それはよかった…じゃあ奥に進もう。
- 主人公:
- 俺の言葉を聞いてロクは動き始めた。
しかし顔面の発光体…いや、彼の目はまだ揺れていた。