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Transcription
- レモネードアルファ: 
…それではこれで定例会議を終わります。
 - レモネードアルファ: 
スケジュールが合わず、参加できなかった方がいますが、
後ほど私が共有しておきます。  - レモネードアルファ: 
最後に質問や提案などありますか?
 - 鉄血のレオナ: 
私はない。
 - 迅速のカーン: 
…ホードから一つある…
 - 鉄血のレオナ: 
珍しいな?
 - 迅速のカーン: 
…ハイエナが遭難モノのドキュメンタリー映画を観て影響されてな……
照明弾を作ろうとしてキッチンのアルミホイルをすべて硝酸カリウムと 混ぜてしまった……  - 迅速のカーン: 
だからキッチンのアルミホイルが不足している……
急ぎ補給を要請する…… - …わぁ…。出来るだけ早く対応するよ…
 
 - ランバージェーン: 
あ、終わったらゴールデンワーカーズの方からもいい?
 - 迅速のカーン: 
ああ、ホードからは終わった。ランバージェーン准将。
 - ランバージェーン: 
…じゅん……。いや、もういいわ……
もうどうしようもないんだから……  - ランバージェーン: 
はぁ……
えっとね。以前スヴァールバル諸島にアクアランドを作ったじゃない?  - 鉄血のレオナ: 
そうだな?
 - ランバージェーン: 
オルカも余裕が出来たし、あんな感じの大きな施設を作るのはどうかなって
思ってるの。  - ランバージェーン: 
ただのウォーターパークじゃなくて、もっと大きな…
本当の意味でのテーマパークを。  - ランバージェーン: 
名前は…オルカパークっていうのはどう?
 - 鉄血のレオナ: 
…いきなり突拍子もない提案だな?
 - 迅速のカーン: 
そうだな。
 - 迅速のカーン: 
たしかにヨーロッパを占領していたレモネードデルタを倒したおかげで
オルカにも余裕が出来ている。  - 迅速のカーン: 
だからアクアランドより大きな施設を建設するというのも可能だろう。
 - 迅速のカーン: 
だが、どうしていきなりテーマパークなのか…
その理由が知りたい。  - ランバージェーン: 
そうよね。理由はちゃんとあるわ。
 - ランバージェーン: 
一つは実用的な理由よ。
 - ランバージェーン: 
まずはこの資料を見て。スカイナイツのコンサートやアクアランドの映像などを
各地に宣伝した結果、オルカの人員はかなり増加してるわ。  - 鉄血のレオナ: 
確かに…この数は無視できないな。
 - ランバージェーン: 
そして…新たに合流した人員の中にはレモネードの支配下にいたバイオロイドも
かなり含まれてる。  - ランバージェーン: 
つまり、これは私たちが新たな施設を建設して、宣伝するたびに
敵の戦力を大幅に削ぐことができるということよ。 前まではそんな余裕はなかったけど…  - ランバージェーン: 
今はヨーロッパを手に入れてかなり余裕ができたじゃない?
 - ランバージェーン: 
今後、デルタを倒したって事実を公表する時にオルカパークも一緒に宣伝したら、
「デルタと戦ってもこんなに大きなものを作る余力がある」って 見た人たちは判断するんじゃないかしら?  - ランバージェーン: 
アクアランド……ううん。スカイナイツのコンサート映像を流した時くらいの
打撃を敵に与えられると思うわ。  - 迅速のカーン: 
確かにちゃんとした理由だ。「一つは」と言っていたが他にも理由があるのか?
 - ランバージェーン: 
あ…うん。もう一つはちょっと個人的な理由だからアレなんだけど……
 - ランバージェーン: 
ダッチガールの願いを叶えてあげたいの。
 - 鉄血のレオナ: 
ダッチガールの?
 - ランバージェーン: 
そう。ダッチガールが前にね…「いつか滅亡前のようなテーマパークじゃなくて、
来た人たちが幸せな時間を過ごせる本当のテーマパークを作ってみたい」 って私に言ってたのよ。  - ランバージェーン: 
だから、この機会に叶えてあげたいなって思って……
ダメだったかしら…?  - 迅速のカーン: 
ふふ…。いや、立派な理由だ。
 - 鉄血のレオナ: 
そうだ。遠慮する必要はない。何よりも大切な理由だ。
 - ランバージェーン: 
…ありがとう。あなた達がそう言ってくれるのなら自信を持って提案できるわ。
 - 鉄血のレオナ: 
それにこの資料…よく出来ている。
計画書の内容も詳しく書かれていて…  - 鉄血のレオナ: 
一日二日で準備したものではないだろう?
 - ランバージェーン: 
あ…それはキルケーとユミ…ダッチガールの4人で
時間がある時に少しずつ作ったのよ。  - 鉄血のレオナ: 
ふむ…これほどしっかりと練られた計画なら私は賛成しよう。
 - 迅速のカーン: 
私も賛成する。
 - 迅速のカーン: 
良い提案だと思うが…、司令官はどう思う?
 - 主人公: 
- 確かに良い計画だ。外部勢力への宣伝としても、
オルカの結束を強める目的としても大きな効果があるだろう。  - 主人公: 
- それにしても戦場で大活躍しておきながら、
同時にこんな素晴らしい計画を立てていたなんて……  - 主人公: 
- やはり准将になっただけはある……
- やっぱりジェーンは頼りにな―
 
 - ランバージェーン: 
いや!それ以上言わないで!私なんて頼りにならないから!
 - 鉄血のレオナ: 
…可哀そうに…評価されることがトラウマになってしまっているな……
 - 鉄血のレオナ: 
はぁ……とにかく、司令官も賛成ということでいいな?
- そうだね。良い提案だと思うよ。
 
 - 主人公: 
- そうとなればテーマパークを建設する場所を決めないといけないが……
 - 主人公: 
- 適当な場所の候補が多すぎて悩んでしまう。
 - 主人公: 
- 俺たちが今いるヨーロッパは歴史と文化に満ちあふれた場所…
 - 主人公: 
- きっとヨーロッパのどこにテーマパークを建てても大正解なはずだ。
なのにその中から一カ所を選ばないといけないだなんて……  - 主人公: 
- そんな風に悩んでいると、メリテが声をかけてきた。
 - メリテ: 
何か悩んでいる顔だな?提督。
 - メリテ: 
おそらく、オルカパークを建設する場所についてであろう?
- その通り。
 
 - メリテ: 
それならば私に良いアイデアがある!
- お?いい場所でも知ってるの?
 
 - メリテ: 
もちろん!その場所というのは……
 - メリテ: 
マルタ島である!
 - レモネードアルファ: 
マルタ島ですか?ですが、あそこは……
 - メリテ: 
うむ。私たちがいた“あの”マルタだ。
 - レモネードアルファ: 
……あの島はマーメイデンがデルタと壮絶な戦いを繰り広げたと
記憶していますが……  - レモネードアルファ: 
そんな場所にテーマパークを建ててもいいのですか?
 - メリテ: 
…もちろんマルタは私たちにとって良い場所とは言えない…
 - メリテ: 
しかし…それでも楽しくて幸せだった思い出もあるのだ。
 - メリテ: 
ガラテアと海を散歩したり…一緒に釣りをしたり…
マーメイデンとプレアデス姉妹が髪を編んでくれたり…  - メリテ: 
そんな思い出がすべて「悲しいことがあった場所だから」
と忘れ去られてほしくはない。 - プレアデス姉妹?
 
 - メリテ: 
ああ、マルタを拠点にしていた三安のバイオロイドたちだ。
 - メリテ: 
鉄虫とデルタに追われ、海を彷徨っていたマーメイデンを
受け入れてくれた恩人たちであり…  - メリテ: 
私たちと共にデルタと戦った…友人であり家族だ。
 - メリテ: 
……たとえ、デルタによって全滅させられたとしてもそれは変わらない。
 - メリテ: 
きっとこのままでいれば、マルタ島はこの先「マーメイデンの墓標」として
歴史に刻まれてしまう。  - メリテ: 
そんなことになるより、辛い過去を乗り越えてテーマパークが建ち、
幸せな思い出が生まれる島になった方が… マルタにいた者たちも嬉しいはずだ。  - レモネードアルファ: 
…はい。確かにそうですね。
 - レモネードアルファ: 
それでは、マルタ島をオルカパーク建設候補地として登録します。
- 建設候補地?決定じゃなく?
 
 - レモネードアルファ: 
はい。マルタ島が建設に適さない可能性もありますからね。
 - レモネードアルファ: 
例えば…地盤が脆かった場合、テーマパークの建造物が崩壊してしまう
かもしれませんし。  - 主人公: 
- 確かに…そんな事態は許されない。
 - レモネードアルファ: 
そのようなことを防ぐためにも一度島に行って、直接地質調査などを
行う必要がありますね。 - それは必ず直接しないといけないものなの?
 
 - レモネードアルファ: 
衛星からの観測や空中偵察では限界がありますからね。
 - レモネードアルファ: 
では、その“仕事”は誰にお願いしましょうか…
- うーん…皆忙しいだろうし……仕方ない、俺が行こう。
 
 - 主人公: 
- 別に俺が仕事をしたいからという理由などではない。
みんなが忙しいから一番時間が空いている俺が行くしかないだけだ…! そう!これは仕方がないことなんだ!仕方がないこと!なんだ!!  - レモネードアルファ: 
…ふふっ。そうおっしゃると思ってました。
- 何…だと…
 
 - レモネードアルファ: 
そんな風に反応していただけるとアルマンさんになった気分です。
それにどうやって旦那様には休暇をとっていただこうかと思っていましたので… ちょうどよかったです。  - レモネードアルファ: 
では、ごゆっくり。
- …やられた。
 
 - 主人公: 
- 完璧な一手だと思っていたのに…アルファの手の平の上だったとは…!
クソ!休暇をとらされてしまった…!  - 主人公: 
- 会議が終了すると、メリテは笑いながら俺に話しかけてきた。
 - メリテ: 
あははっ!してやられたな!提督!
- 不覚…
 
 - メリテ: 
まぁまぁ……ものは考えようだ。
マルタのブルーラグーンは昔から美しいことで有名だった。 マルタでの休暇を楽しみながら仕事までできると思えばいい。  - 主人公: 
- 確かに…一理ある……
 - 主人公: 
- 休暇をとることにはなったが、仕事を没収されたわけじゃない。
あまり落ち込む必要もないな! - よし!じゃあマルタの案内は頼んだよ!
 
 - メリテ: 
もちろんだ!私が隅から隅まで案内してやろう!
 - メリテ: 
ふふふっ。では、アンフィトリテ財務大臣にはマルタに向かう準備をするよう
伝えておく。 - ガラテアとシアは?
 
 - メリテ: 
ああ…
 - メリテ: 
その二人は…
 - メリテ: 
一緒には行けない……
 - 主人公: 
- すると、俺のパネルにメールの通知音が鳴った。
- これは…シティーガードから…?
 
 - 主人公: 
- 何か事件でも起きたのかと思い、メールを開いた瞬間、
ため息をついた。  - 主人公: 
- …パネルにはシティーガードに逮捕されて泣いているヘルの顔が
大きく表示されていた。