Transcription

1. ???:

   よお、メリ姫。何してるんだ？

2. メリテ:

   ん？ああ、そなたか。ただ…日が沈むのを見ていただけだ。

3. ???:

   ……本当に綺麗だよな。マルタの夕焼けは……大理石で出来た建物が夕陽を浴びて赤く輝いて…

4. ???:

   まぁ、もうそんなもん全部なくなっちゃったけどさ…

5. メリテ:

   すまない。私たちがここに来なければ…

6. ???:

   ああ！そういう意味じゃないって！むしろアタイらの方が申し訳ないよ。まともに食わせるものもなくて……

7. メリテ:

   ……

8. ???:

   どうせデルタはここを狙ったろうさ。アンタらが来てくれたのはアタイらからしたら幸運なわけよ。

9. ???:

   アンタらのおかげでこうやってデルタを交渉のテーブルに着かせることが出来たんだ。

10. ???:

    マイア姉さんとメローペがデルタとの交渉に成功すれば、誰かが傷つくこともなくなるさ。だから、そんな顔しないでくれよ。

11. メリテ:

    ……そう、だな。ありがとう。

12. ???:

    なんだよ。水臭いなぁ…いちいち感謝すんなって！友達だろ？アタイたちはさ。

13. ???:

    さぁ！そんな風に座ってないでアタイとサーフィンでもしよう！この前ガラテアに教わったんだけど、面白いんだよ。

14. メリテ:

    …サーフィンといってもボードがないではないか？

15. ???:

    これこれ、盾があるだろ？これがデカくてちょうどいいんだ。

16. ???:

    あ、でもマイア姉さんには秘密だぞ？姉さんにバレたら絶対に怒られる……

17. メリテ:

    アハハッ！わかった。秘密にしておこう！

18. ???:

    話がわかる～！やっぱメリ姫は最高だな！

19. メリテ:

    では、その自慢の盾の乗り心地とやら、確かめるとしようではないか！

20. メリテ:

    アルキュオネ。

22. アンフィトリテ:

    …テ！メリテ！起きてください！

23. メリテ:

    ……うん…？アンフィトリテ…？どうしたそんなに慌てて……

24. メリテ:

    まさか、攻撃を受けて気絶でもしていたか…？

25. アンフィトリテ:

    いえ、昼寝をしていただけですよ。

26. メリテ:

    …そうか。よかった……

27. メリテ:

    …ん？ならばなぜ起こしたのだ……？自動航行モードにしていただろう？

28. アンフィトリテ:

    海岸に鉄虫の群れを発見しました。

29. メリテ:

    ふむ。それは起こされて当然だな。数は？オルカ本隊の支援は必要か？

30. アンフィトリテ:

    そこまでではありません。ただ放っておくわけにもいかない数です。ここで処理しておきましょう。

31. メリテ:

    うむ。アンフィトリテがそう判断するのなら処理していくべきだな。

32. アンフィトリテ:

    では、会議には遅れると連絡しておきましょうか？

33. メリテ:

    会議？ああ、定例幹部会議か。ううむ…あとどれくらいで始まるのだ？

34. アンフィトリテ:

    あと15分ほどですね。

35. メリテ:

    15分……余裕だな！

36. メリテ:

    奴らを片付けて会議にも間に合わせる！