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Transcription
- 不屈のマリー:
お待ちしておりました、閣下。
閣下の護衛をお任せいただき光栄です。 - 主人公:
- アルファに指定された場所に向かうと、
マリーが嬉しそうに挨拶をしてきた。 - おはよう、マリー。ごめんな、訓練中に。
- 不屈のマリー:
いえ。本来なら訓練を中止し、スチールラインもマルタに移動して
閣下を護衛するべきです… - 不屈のマリー:
マルセイユで私たちと別れ、マルタへ向かわれるなんて危険です。
- わかってるけど…今回は大目に見てくれ。
- 不屈のマリー:
…はぁ。……閣下がそう言われるのでしたら、これ以上は言いません。
- 不屈のマリー:
ですが、閣下の安全を確認するためにもハベトロット少尉を通して
定期連絡をお願いいたします。 - うん。必ず決まった時刻に連絡するよ。
- 不屈のマリー:
はい。私たちも訓練をしばらく中断し、マルセイユで待機しておきます。
- 不屈のマリー:
スチールライン!これより、マルセイユへ向かう!
途中で出会う敵はすべて殲滅する!鉄虫一匹、ネズミ一匹さえ接近を許すな! - 主人公:
- 俺は車に乗り込み、思わず苦笑いしてしまった。
- 主人公:
- たしかにマリーの言うことは正しい。
俺が少人数の護衛のみでマルタのような島に向かうなど 通常なら考えられない。 - 主人公:
- しかし、今回はただマルタ島に地質調査をしに行くだけではない。
- 主人公:
- レモネードデルタとの戦いで犠牲になったマーメイデンの隊員たちを
追悼するためでもある。 だから、そんな場所に大人数で上陸するのは良くないと判断した。 - 主人公:
- アルファにもこの点を強調して話しておいた。
- レモネードアルファ:
…そこまでおっしゃるのなら仕方ありませんね。
ですが、いくつか条件を設けさせてください。 - レモネードアルファ:
まず、私たちが事前に安全を確保しておいたルートで移動してください。
マルセイユまではスチールラインと一緒に移動し、海路を使ってマルタ島へ 向かってもらいます。 - エイダーType-G:
そのルートとマルタ島の方はすでに衛星と航空偵察によって
安全を確認しています。安心して移動してください。 - エイダーType-G:
しかし、マルセイユへ移動中、衛星で判別できないほどの小規模な鉄虫の群れには
遭遇する可能性があります。 - レモネードアルファ:
そのような場合に備えて陸路はスチールラインを帯同してもらいます。
- レモネードアルファ:
ちょうどスチールラインの夏期訓練が南ヨーロッパで行われる予定でしたので、
特に調整の必要もありませんし。 - マーメイデンだけでも十分だと思うんだけど…
- レモネードアルファ:
もちろん、私もそう思います。
ですが、どんな些細な可能性も完全に潰しておく必要があります。 旦那様の身に何かあってからでは遅いですからね。 - 主人公:
- そこは俺も素直に頷くことにした。
- レモネードアルファ:
それから、もう一つ。
- レモネードアルファ:
これは条件というよりお願いになります。
- お願い?
- レモネードアルファ:
はい、追悼式をされる時に花を手向けてほしいと頼んできた隊員がいまして。
- 花か。
- 主人公:
- マーメイデンに関係がある隊員だろうか?
- レモネードアルファ:
詳しい話は…直接聞いた方が早いですね。
- フリッガ:
こんにちは、ご主人様。
- 主人公:
- 誰かと思ったがこれは予想外だ……
- フリッガ?
- フリッガ:
はい。マルタ島に行かれると聞いて…
お花を供えてほしいんです。 - フリッガ:
マルタには…私の妹たちもいました。
- フリッガ:
水上護衛用に作られたガーディアンシリーズ……プレアデス七姉妹です。