

シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
 - 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
 
Transcription
- アンフィトリテ: 
ご存じの通り、私たちは三安の黒海艦隊に所属していました。
 - アンフィトリテ: 
当時、レモネードデルタの艦隊による地中海掌握を阻止するため、
エーゲ海で戦闘を行っていましたが…様々な要因が重なり、 結局負けてしまいました。  - アンフィトリテ: 
作戦司令官との通信が途絶えた状況で、メリテは残っていた生存者たちを率いて
PECSの艦隊を突破しました。  - アンフィトリテ: 
本来なら負傷者を治療し、近くの基地で再集結しなければなりませんでしたが…
周辺の三安の基地は全てPECSに破壊されたか、鉄虫の襲撃を受けた状況でした。  - アンフィトリテ: 
まともな補給が期待できない絶望的な状況で、
メリテは最後に残っていた三安の拠点……マルタに向かうことを決めました。  - メリテ: 
…しっかりしろ。もうマルタに到着したぞ。
 - アンフィトリテ: 
はぁ…はぁ……。シア、大丈夫?
 - サラシア: 
うん…ちょっと怪我しちゃったけど、まだ戦えるよ…
 - アンフィトリテ: 
ううん。大丈夫よ。今は休んで……戦わなくて大丈夫だから。
 - サラシア: 
本当?
 - サラシア: 
じゃあ、シア…ちょっと寝るね…すごく疲れちゃった。
 - アンフィトリテ: 
ええ、シア。ゆっくり休んでね……
 - ガラテア: 
周辺を見てきたよ。とりあえずPECSや鉄虫はいなさそう!
 - メリテ: 
…よかった。やはり三安の研究所があるマルタなら安全だと思ったのだ。
 - メリテ: 
ここで再集結し、兵力を回復させることができれば希望も見えてこよう。
 - ガラテア: 
でも…ここまで来る間も大変だったじゃん…?
きっと集まれたとしても、数はそんなに多くないんじゃないかな…?  - ガラテア: 
前みたいにPECSと正面から戦うのは無理だと思う。
 - メリテ: 
……わかっている。
 - メリテ: 
それでも、飢えに苦しみながら海を彷徨うことはもうないはずだ。
それだけでもだいぶマシになるであろう?  - ガラテア: 
そうだね…状況的にはずっといいね……
 - アンフィトリテ: 
…ちょっと待ってください。誰かいます。
 - アンフィトリテ: 
誰だ!こそこそと見ていないで出てきなさい!
 - ???: 
ごめんごめん。そんな怒らないでよ。
 - アンフィトリテ: 
……その姿は…
 - アンフィトリテ: 
ガーディアンシリーズのバイオロイドですね。プレアデス七姉妹の一人ですか?
 - ???: 
へぇ…アタイのこと知ってるんだ?
 - ガラテア: 
知ってる知ってる!CMで見たことあるよ。
 - ガラテア: 
シャチの遺伝子を使って作られた七人の海上護衛用バイオロイド!
 - ガラテア: 
三安の野心作だーって超宣伝されてたよ!
 - ???: 
へー?マジか……なんか照れるなぁ~…
 - ???: 
そうだよ。アタイはプレアデス七姉妹の三女、アルキュオネ。
 - ???: 
アンタたちは…うーん…どっかで見たことがある気がするんだけど……
 - メリテ: 
…私たちは三安のマーメイデンだ。
 - アルキュオネ: 
あー!そうそう!なんかのニュースで見たことがある!黒海艦隊!
 - アルキュオネ: 
んー?アンタらの作戦海域とここは距離があると思うけど……
どうしてマルタにいるのさ?  - メリテ: 
黒海艦隊は…PECSに敗北した。
 - メリテ: 
兵力をまとめ、補給を受けるために基地に後退しようとしたが…
近くにあった三安の基地は全てPECSか鉄虫に破壊された状態だ。  - メリテ: 
PECSの追跡を避けながら地中海を彷徨い…やっとのことで
このマルタまで来ることができたのだ……  - アンフィトリテ: 
部隊を立て直すためにも助力が必要です。負傷者の治療と遭難信号の発信…
それと装備の点検を行わねばならないのですが、ここの責任者はどちらに?  - アルキュオネ: 
うーん…それが……
 - アルキュオネ: 
いないんだよね。
 - アンフィトリテ: 
いない?それはどういう……
 - アルキュオネ: 
それが…ある日突然、人間たちが眠り始めちまってさ。
最初はちょっと起きられないとかずっと眠いとかそんなもんだったんだけど… 寝る時間がどんどん増えて、しまいには何をしても起きなくなってった…  - アルキュオネ: 
そうやってそのまま全員眠ったまま死んじゃってね……
みんないい人達だったのに…本当に残念だよ……  - アルキュオネ: 
とにかく…ここにはもうアタイら姉妹7人と、
もともとマルタに住んでた人間のとこにいた家事用バイオロイド、 それと観光客の護衛をしてたバイオロイドしかいないよ。  - アルキュオネ: 
おまけに食糧も割とギリギリの状態だね。
 - アンフィトリテ: 
そんな……
 - メリテ: 
(ここも全滅していないだけで状況は似たようなものだったか…)
 - メリテ: 
(しかし、私たちもこれ以上の航海は厳しい…)
 - アルキュオネ: 
はぁ……。この音は…また奴らの攻撃か……
 - アルキュオネ: 
話の続きはあとで。ちょっくら行ってくる。
アンタらはここで待っててくれ。  - アンフィトリテ: 
…どうしましょうか?
 - ガラテア: 
うーん…。さすがにみんな疲労も限界でしょ?
またPECSに追いかけ回されるのは無理なんじゃないかな?  - ガラテア: 
でも…マルタも僕たちを受け入れるのは厳しそうだよね……?
 - メリテ: 
……。
まずは目の前の問題から片付けるとしよう。まだ戦える者だけ私について来い。  - アンフィトリテ: 
どうするつもりですか?
 - メリテ: 
マルタの防衛を手伝う。
民間のバイオロイドに戦いを任せて軍人の私が休むわけにはいかない。  - メリテ: 
考えるのはその後だ。