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Transcription
- アンフィトリテ:
それから私たちは……
- 不屈のマリー:
閣下、そろそろマルタへご出立のお時間です。
- 主人公:
- あれ、もう?ここから大事な話になりそうだったのに。
- 仕方ない、続きは後で聞くとするか。
- 主人公:
- どうやらマルセイユに到着してからかなり時間が経ってしまったようだ。
スチールラインも俺たちが出発しないせいでまだ休憩がとれていないっぽいし、 そろそろ行くとしよう。 - 主人公:
- しかし…時間が経つのも忘れて聞き入ってしまった……
アンフィトリテに語り手の才能があったなんて、意外だった…… - アンフィトリテ:
も、申し訳ありません。つい集中してしまいました……
- ごめん。マリー…俺もつい…
- 不屈のマリー:
いえ、気になさらないでください。
おかげで私たちもマルタ島を偵察することが出来ましたから。 - 偵察?
- 不屈のマリー:
はい。アンフィトリテ大佐と話されてる間に
フェニックス大佐とインペット軍曹をマルタ島へ向かわせました。 - 不屈のマリー:
マルタ島に上陸して周辺を探査したところ、動いている鉄虫やマリオネットなどは
いなかったとのこと。どうやら島に危険要素はなさそうです。 - そうか。ありがとう。
- 不屈のマリー:
いえ、やるべきことをやったまでですので。
- 不屈のマリー:
では、いよいよ時間ですね。マルタでの休暇、楽しんできてください。
- 不屈のマリー:
定期連絡を忘れないでください。
1時間ごとにとは言いませんので6時間に1回はお願いいたします。 - うん。…今回はやけに念押しするね?
- 不屈のマリー:
夏は毎回何かが起きていますからね…
- 不屈のマリー:
去年の夏もアクアランド建設で色々とありましたし、その前の夏も……
- 主人公:
- 確かに……
- 不屈のマリー:
今回こそ何事もなく過ごせることを願っていますよ。
- …ああ、気を付けるよ。
- 不屈のマリー:
ふふっ、冗談です。あまり本気にしないでください。
- 不屈のマリー:
それでは私はここで。
閣下、いってらっしゃいませ。 - 主人公:
- 俺はスチールラインの隊員たちと別れて、マルタへ向かう船に乗り込んだ。
- メリテ:
マルタ…やっと帰ってくることが出来たな。
- アンフィトリテ:
…変わってないですね。
- メリテ:
だな。本当に変わったものが何一つ見つからない……
- メリテ:
奴らも多くの犠牲を払ってマルタを手に入れたはずなのに……
前線基地すら立てていないとは……デルタは一体何のために…… - アンフィトリテ:
メリテ……
- アンフィトリテ:
(し、司令官様…どうしましょう?)
- ガラテア:
(あの子があんなに落ち込んでるのは初めて見るよ……)
- ガラテア:
(ハニーがなんとかしてよ…!)
- (そんなこと言われましても…)
- ガラテア:
(もう、ハニー!しっかりしてよ~…!)
- ヘル:
(あ、あの…)
- ヘル:
(み、みんなで遊ぶのはどうでしょうか…!暗い気持ちになった時は
他の事をして忘れるようにした方がいいって、ネオディムお姉さまが言ってました!) - サラシア:
(うん!それがいいね!砂のお城を作ったり海に入って遊んだら、
メリテも楽しくなってニコニコするよ!) - サラシア:
メリテ!そんな顔しないで!シアと海に入って遊ぼ!
- メリテ:
さ、サラシア?たった今マルタに到着したばかりだぞ?
- いいんじゃない?仕事は楽しんでやらなきゃ。
- 主人公:
- 俺はソワンから渡された弁当箱を取り出して、
砂浜にレジャーシートを敷いた。 - 主人公:
- 確かにここへは悲しい記憶があって、亡くなった者たちを弔うために来た。
だが、落ち込んでいては何事もうまくいかない。 - 主人公:
- まずは気持ちを切り替えよう。
- 主人公:
- だとしたらここは……そう!
- 今から…オルカ水泳大会を始める!
- サラシア:
わあぁ~!
- ヘル:
わぁ…
- アンフィトリテ:
………………あ。えっと…わ、わ~!
- 主人公:
- 微妙な反応で少しショック……
- 主人公:
- とにかく、俺たちは水着に着替えてマルタの海を満喫することにした。
- メリテ:
提督、いつまで座っておる!ほら、早くこっちに来るのだ!
見てみろ、アンフィトリテがあんなにはしゃいでいるのは珍しいぞ! - サラシア:
戦団長!シアと遊ぼ!オリビアがシアとアンフィお姉ちゃんの水着を
作ってくれたんだよー! - サラシア:
人魚姫をいめーじしたんだって!
- アンフィトリテ:
シア、メリテ。司令官様は少しお疲れのようです…
しばらく休んでもらいましょう? - はは…確かにちょっと疲れちゃったかも。
- 主人公:
- 夏の日差しの下で流した汗が海からの優しい風で引いていく。
その心地よさのせいだろうか…不思議なほどにまぶたが重い…… - 主人公:
- 俺ってこんなに体力がなかったっけ…?
- メリテ:
くらえ~!提督直伝!こちょこちょ攻撃!
- サラシア:
きゃはははは!こちょこちょしないで~!
- アンフィトリテ:
…ふふふ。私は少し休憩……
- メリテ:
逃げようったってそうはいかんぞ~!えいっ!
- アンフィトリテ:
きゃっ!メリテ!?や、やめてください!わ、脇腹はダメですダメなんです~!
- 主人公:
- 一時はどうなるかと思ったが、メリテが楽しめているようでよかった…
- ガラテア:
ハニー!これ美味しいよ。食べてみて!
- ガラテア:
あーん。
- 主人公:
- そう言って果物を食べさせてくれるガラテアの笑顔も眩しい。
- ヘル:
人間様!あ、あの…!
- ヘル:
水着が波に流されてしまいました…!ど、どうしましょう…!
- ヘル:
う、うぅ…海は怖いです……
- メリテ:
あはは!大丈夫だ!私と探そう!行くぞ!
- ヘル:
え、ええ!?ちょ、ちょっと待ってください、あの!泳ぐのは苦手で…!
- メリテ:
大丈夫だ!何でも始まりというものがある!さぁ、怖がらずに体の力を抜け!
- ヘル:
に、人間様ァ!助けて、助けてください!
- ヘル:
たすけて…!
- 主人公:
- ……うーん、一応まぁ……ヘルも楽しんでいるみたいだ。
- 主人公:
- 彼女たちを見ているだけで、ここ最近の緊張と疲れが消えていくようだ……
- 主人公:
- まぁ、みんな楽しんでくれているようだし…俺はちょっと眠っておくか……
- ???:
……おや。
- 主人公:
- ……頭が割れるように痛い……
- ???:
起きろ。危険な状況だ。
- …誰だ…?
- ???:
おぬしが道を正しく歩けるように導く星であり、
道に迷いし子羊を救おうと東奔西走する羊飼い… そして、拙者自身は星を探して彷徨う詩人でもある。 - 主人公:
- その無駄に詩的な言葉がトドメとなって目が覚めた…
- デカルトボイジャー・サッカ:
おはよう。
- デカルトボイジャー・サッカ:
拙者の名前はデカルトボイジャー・サッカ。
長くて呼びにくいならサッカと呼んでくれていい。 - デカルトボイジャー・サッカ:
今はおぬしを導く道しるべとしてここにいる。
望むならベテルギウスと呼んでもいい。 - 主人公:
- 目の前には初めて見るAGSが立っていた…
- …ここは?
- デカルトボイジャー・サッカ:
バレッタだよ。それともマルタ島と言った方がいいか?
いずれにしてもおぬしが知っているマルタとは少し異なると思うがな。 - 俺と一緒にいた子たちは?
- デカルトボイジャー・サッカ:
ふむ…ここに現れたのはおぬし一人だけだったな。
- そんなはずは……
- デカルトボイジャー・サッカ:
ふむ。どうやらはぐれてしまったようだな。
- 主人公:
- いや、俺を置いて動いたりどこかで迷うような子たちではない。
- デカルトボイジャー・サッカ:
…詳しい話は拙者の隠れ家で説明してやろう。
ひとまずは奴らが来る前に移動― - デカルトボイジャー・サッカ:
おや?少し遅かったようだな。
- 主人公:
- サッカがそう言って砂浜を見ている。
俺も砂浜に目をやると、砂の中からAGSが一つ二つと現れ始めた。 - 主人公:
- 明らかに敵対的な雰囲気だ……
- デカルトボイジャー・サッカ:
仕方ない。突破するしかあるまいな。
おぬし、走るのは得意か? - …ある程度は。
- デカルトボイジャー・サッカ:
それは良い。では拙者が道を作る。
- デカルトボイジャー・サッカ:
一気に走り抜けるぞ。