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Transcription
- アルキュオネ: 
マルタでの生活はそんなに悪くなかった。
 - アルキュオネ: 
いや、むしろ凄く良かった。
マルタの人たちはみんな親切にしてくれたから。  - アルキュオネ: 
マルタ島の主な収入源は観光業とバイオロイド製造業……
だから自然とバイオロイドに対する認識も良かったんだと思う。  - アルキュオネ: 
アタイらが市場を歩けば、売り物のオレンジをくれたりしたし…
港をうろうろしてたら獲れたての魚をくれたり、釣りに誘ってくれたり…  - アルキュオネ: 
それに、子供たちと一緒に学校の授業を受けたりもした……
 - アルキュオネ: 
とにかく、マルタの人たちはアタイらのことを家族のように扱ってくれた。
 - アルキュオネ: 
アタイらを作った研究員たちもそうだった……
 - アルキュオネ: 
ふふふっ、ここが可愛い可愛い末っ子が製造されてる実験室かぁ~…
名前は何だったっけ?メロンペン?  - エレクトラ: 
…メローペです。というか、私たちがここまできたってこと…
マイア姉さんにバレたら怒られるってレベルじゃないですよ…… 早く帰りましょ?  - アルキュオネ: 
ええ?でも末っ子の顔は見ておきたいじゃん。
 - エレクトラ: 
まだ顔なんて出来てませんって……見れて骨格と筋肉くらいです。
 - アルキュオネ: 
んじゃあ、末っ子の筋肉を見よう!
 - エレクトラ: 
それ意味あります?
 - アルキュオネ: 
ちょっと待って!静かに!
 - アルキュオネ: 
博士たちが来る!隠れろ!
 - 三安研究員: 
…え?それはどういうことだ!?
 - 三安研究員補佐: 
それが…成長過程のオリジンダスト供給量が少なかったせいで……
 - 三安研究員: 
オリジンダストが?どうしてそんなことになった?
 - 三安研究員補佐: 
最近、戦争のせいで物資の流通が滞り気味で……
オリジンダストが予定よりも少ない量で入荷していたみたいです。  - 三安研究員補佐: 
私が途中でチェックをしなければならなかったのですが、
最近体調が悪くて……  - 三安研究員: 
うーん……この大きさではシャチどころかイルカとも言えないな……
 - 三安研究員: 
はぁ……仕方ない、このままでいくしかないな。
 - 三安研究員補佐: 
え?でも…ガーディアンシリーズですよ?こんなに小さくていいんですか?
 - 三安研究員: 
だからといって、この子を殺すわけにはいかないだろ?
バイオロイドと言っても立派な生命なんだから……  - 三安研究員: 
みんな私から見れば娘のようなものだ。それをちょっと体が小さいからって廃棄?
私にはそんなこと出来ない。  - 三安研究員補佐: 
それはそうですね。
 - 三安研究員: 
それに姉妹に対する愛情が強く出るように作ったあの子たちに
「途中でミスがあったから妹は廃棄した」なんて言えるか?  - 三安研究員補佐: 
そうですね…そう、ですよね。
 - 三安研究員: 
会長には私が報告しておくから、とりあえず作業を続けてくれ。
オリジンダストは脳と神経系に集中させよう。  - 三安研究員補佐: 
え?体じゃなくて脳ですか?
 - 三安研究員: 
そうだ。どうせ今から筋肉に使っても中途半端な結果になる。
 - 三安研究員補佐: 
たしかに。
 - 三安研究員: 
だったら、脳と神経系を発達させて指揮官役をさせた方がいい。
 - 三安研究員補佐: 
ああ!それは良いアイデアですね!
 - 三安研究員: 
シャチの遺伝子が入っているから体へのオリジンダスト供給量が少なくても、
護衛に支障がないくらいの身体能力にはなるはずだ。  - 三安研究員補佐: 
ちょ、ちょっと待ってください。今計算してみます。
 - 三安研究員補佐: 
そうですね!確かにこれなら一般のバイオロイドより強いと言える。
 - 三安研究員補佐: 
先輩、小細工が上手いですね……
 - 三安研究員: 
賢い、と言いなさい。
 - 三安研究員: 
とにかく、私は会長に連絡してくる。君は作業を続けておくように。
 - エレクトラ: 
…わぁ…なんか聞いちゃいけない会話を聞いてしまいましたね……
 - アルキュオネ: 
だね……末っ子は体が小さくて、弱いんだって……
 - エレクトラ: 
…まぁ一般のバイオロイドよりは強いって言ってましたけど。
 - アルキュオネ: 
じゃあやっぱ弱いじゃん。
 - エレクトラ: 
…無茶苦茶な理論ね……
 - アルキュオネ: 
メローペ……小っちゃくてか弱い末っ子……
 - アルキュオネ: 
何があってもアルキュオネ姉ちゃんが守ってやるからね!