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Transcription
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- マルタに向かっている最中、車内
- 不屈のマリー:
さぁ、水でも飲んで……
- ヘル:
すみません…車酔いしてしまうなんて…すみません…
- ヘル:
ううう…頭がぐらぐらする……
- 不屈のマリー:
無理をするな。乗り物酔いには目を閉じてゆっくり休むのが一番いい。
- ヘル:
はい…
- ヘル:
……
- ヘル:
マリー隊長、あの……
- 不屈のマリー:
うん?
- ヘル:
お、お、お姉さまって…呼んでもいいですか?
- 不屈のマリー:
…お姉さま?
- ヘル:
あ、ええっと…!し、失礼だったらすみません!そんなつもりじゃなくて…!
ただ…マリー隊長の超能力はレイシーお姉さまから始まったものって聞いて……! - ヘル:
それなら、広い目で見ればマリー隊長もお姉さまになるかなって思って……
- 不屈のマリー:
…フフ。怒っているわけではないから心配するな。
そう呼んでくれても構わない。 - 不屈のマリー:
軍人としての生活が長いから、そんな呼ばれ方に慣れていないだけだよ。
- 不屈のマリー:
あまり姉らしい喋り方はできないかもしれないが、
本当の姉だと思って気楽に話しかけてほしい。 - ヘル:
あ、え……気楽に……いいんですか?
- ヘル:
…急に変なことを言ったのに……ありがとうございます……!
- 不屈のマリー:
いや、私も妹ができて嬉しいよ。
- ヘル:
……
- ヘル:
……
- 不屈のマリー:
どうした?さっそく何か話したいことでもあるのか?
- ヘル:
あ、その……いや……
- 不屈のマリー:
大丈夫。言いたいことがあるなら遠慮するな。
言っただろう?気楽に話しかけてほしいと。 - ヘル:
…それじゃあ、お姉さま……私、一つ悩みがあるんです。
- 不屈のマリー:
悩み?
- ヘル:
はい…。昔私を作ってくれた博士から聞いたのですが、
私の名前は北欧神話の女神様からとったものなんだそうです。 死者たちを治めるすごく強くて恐ろしい女神様なんだって言ってました。 - ヘル:
でも、私は女神様みたいに強くもないし、ずっとトラブルばっかり
起こしてしまって…… - ヘル:
この前は間違って飛行機を壊してしまいましたし……
- ヘル:
かっこよく鉄虫を片付ける姿をみなさんにお見せしたいんですが、
臆病だし…戦いも苦手です…… - ヘル:
マリーお姉さまは物語に出てくる英雄みたいなカッコイイ将軍じゃないですか…
だから…… - ヘル:
どうやったらマリーお姉さまみたいに有能でカッコよくなれるのか……
- ヘル:
教えてほしいんです。
- 不屈のマリー:
……
- 不屈のマリー:
ふむ、英雄…か。
- 不屈のマリー:
それでは、私から一つ質問してもいいかな?
- ヘル:
え?はい!何でも聞いてください!
- 不屈のマリー:
ヘル、君が思う英雄とはどんな人を言うのかな?
- ヘル:
えっと……
- ヘル:
ものすごく強くて、頭が良くて、すごい能力を持ってて、勇敢で……えっと……
とにかくそういう人たちだと…思います? - 不屈のマリー:
確かにそういう人物は英雄と言われるだろう。
では、いま君が言った条件を満たさない人物は英雄にはなれないのかな? - ヘル:
え?それは……う~ん……
- 不屈のマリー:
ヘル、一つ話をしてあげよう。
これは…… - 不屈のマリー:
あるブラウニーの話だ。