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Transcription
- アルキュオネ:
マルタの学校でアタイらを教えてくれた先生はこう言っていた。
「他人からの恩に報いることができる人になりなさい」と。 - アルキュオネ:
マーメイデンのみんなは鉄虫とデルタに追われている状況で
仲間を失ったにもかかわらず、アタイらを助けてくれた。 - アルキュオネ:
だから先生から教わった通り、あの子達から受けた恩を返すことにした。
- アルキュオネ:
アタイらはマーメイデンがマルタにいる事を許し、
あの子達をアタイらの…家族として受け入れた。 - アルキュオネ:
でも、それは……
- アルキュオネ:
レモネードデルタがマルタに目をつけることを意味した。
- レモネードデルタ:
……
- レモネードデルタ:
それで?不愉快なんだけど?何の用?
- レモネードガンマ:
そんな風に誘うなよ。ケンカしたくなるだろ?
- レモネードデルタ:
喧嘩?この部屋で?…はぁ…あなたみたいな頭に筋肉が詰まってる女は
この部屋の美しさがわからないのね? - レモネードガンマ:
…あ?いちいち気に障る奴だなお前は……
まぁスルーしてやるよ。今日は喧嘩しに来たわけじゃねぇからな。 - レモネードデルタ:
……?あなたがそんなこと言うなんて意外ね?じゃあ、何しに来たのよ?
- レモネードガンマ:
交渉だ。
- レモネードデルタ:
交渉?
- レモネードガンマ:
そうだ。風の噂で聞いたんだが、ヨーロッパの状況はそんなに良くねぇらしいな?
- レモネードガンマ:
鉄虫も大量にいるうえに黒海艦隊の残党もいる。
- レモネードガンマ:
それを私が片付けてやるよ。
だから…ヨーロッパの一部を私に寄こせ。 - レモネードデルタ:
…どんな話かと思ったら……時間の無駄だったようね。
- レモネードガンマ:
そうか?かなり合理的な提案だと思うがな?
実際ヨーロッパの領地、お前全然拡げられてねぇじゃねーか。 - レモネードデルタ:
…ハッ、黙ってくれない?
- レモネードデルタ:
ヨーロッパはいずれ会長が目覚めた時にお返しする土地。
そんな大切な物を一部でもあなたに渡す?馬鹿なの? - レモネードデルタ:
そして、私は領地を拡げられないんじゃないの。
このフランスを会長に相応しい場所に変えるのに専念しているだけ。 - レモネードガンマ:
ああ、確かにそうだろうな?
- レモネードデルタ:
…ていうか、あなたの目的はヨーロッパではなく、
ただ鉄虫や黒海艦隊と戦いたいだけではなくて? - レモネードガンマ:
おっと、バレたか。
- レモネードデルタ:
あなたがヨーロッパの一部を手に入れても何の得もないじゃない。
- レモネードガンマ:
イギリスに別荘でも建てようかと思ったんだけどな?
- レモネードガンマ:
最近イギリスの鉄虫がアツいらしいじゃねぇか。
バカンスを兼ねて、イギリスでのんびり戦争するのもいいと思ってよ。 - レモネードデルタ:
馬鹿じゃないの?
- レモネードガンマ:
ひでーな……傷ついたぞ。
- レモネードガンマ:
……まっ。あんまりしつこいのもカッコわりーし、今日はこの辺にしとくよ。
あとで気が変わったらいつでも連絡しろ。 - レモネードデルタ:
…消えなさい。二度とヨーロッパに近付かないで。
- レモネードデルタ:
今回は見逃してあげる。
でも、次またヨーロッパの地に足を踏み入れてみなさい…… もう片方の目も見えないようにしてやるわ。 - レモネードガンマ:
………
- レモネードガンマ:
おお、怖い怖い。
まぁ、せいぜい地上の楽園作りでも頑張ってな。 - レモネードガンマ:
“次こそ”お前の会長が気に入るといいな?くははっ!
- レモネードデルタ:
…相変わらず品のない女……
- レモネードデルタ:
…戦いしか頭にないくせに、会長の土地に手を出そうだなんて……
- レモネードデルタ:
あとで必ず八つ裂きにして野良犬の餌にしてやるわ。
- レモネードデルタ:
リストカット、準備なさい。マルタに行くわ。
- テイラー・リストカット:
…マルタ、ですか?
- レモネードデルタ:
アルファとベータは持ってる勢力も微々たるものだから気にする必要はない。
イプシロンも宇宙で寝てばかり…… - レモネードデルタ:
でも、ガンマやゼータ、オメガは会長がこの世界を手にする時に
きっと邪魔してくるはず。 - レモネードデルタ:
いずれ殺さないといけない女たちよ。
- テイラー・リストカット:
……
- レモネードデルタ:
そうなった時のためにも不安要素を残しておくわけにはいかないわ。
- テイラー・リストカット:
マーメイデンのことですね。
- レモネードデルタ:
そうよ。装備も数も大したことないくせに、私の艦隊に笑えない被害を出した…
- レモネードデルタ:
そんな奴らが私の領地にいるなんて状況は許容できないわ。
- レモネードデルタ:
選ばせてあげるわ、マーメイデン。
- レモネードデルタ:
降伏か……
- レモネードデルタ:
皆殺しか。
- アルキュオネ:
どうした?メリ姫。こんな時間にみんなを集めて……
- アルキュオネ:
何かいい知らせでもあった?
- メリテ:
…大事な話がある。
- メリテ:
アンフィトリテ、サラシアは寝ているのか?
- アンフィトリテ:
はい、起こした方がいいですか?
- メリテ:
そうしてくれ。
- アンフィトリテ:
…本当に何があったのですか?
- メリテ:
…レモネードデルタから連絡が来た。
- メリテ:
内容は簡単だ……。降伏か死か。
- メリテ:
さぁ、どうしようか。
- アンフィトリテ:
「銀か鉛か」ですね。
- アンフィトリテ:
私は…マルタを離れる時が来たんだと思います。
- ガラテア:
残念だけど仕方ないよね。僕たちの仲間を殺した奴の手なんか握れないよ。
- ガラテア:
ふぅ、サーフィンも釣りも…しばらくは我慢だね!
- アルキュオネ:
…マルタにはいられないのか?
- ガラテア:
そりゃあもちろん僕たちもそうしたいよ……
- アンフィトリテ:
ですが危険です。マルタにいる皆さんもデルタの標的になるかもしれませんから。
- アルキュオネ:
そのデルタって奴が残忍でしつこいクソ野郎ってのは分かるよ。
でも…だからって何もせずにアンタらを行かせるわけにはいかないよ! だいたい、どこに行くってのさ。 - アルキュオネ:
拠点があるのとないのとじゃ全然違うってのは
アンタらが一番よく分かってるだろうに! - アルキュオネ:
マイア姉さんも何とか言ってよ!
- マイア:
……
- アルキュオネ:
マイア姉さん!!
- マイア:
…そうね。あなたの言う通り、メリテ達がこの地中海で駐留できる場所は
マルタしかないわ。 - マイア:
でも、私たちはマルタ島にいる民間バイオロイドたちのことも考えないと……
- アルキュオネ:
でも……
- マイア:
私だってこんなこと言いたくない。
アンフィトリテ、ガラテア、サラシア、メリテ……みんな妹同然に思ってる。 - マイア:
でも……
- マイア:
…ごめんなさい、みんな。
- メリテ:
いや、十分に理解できる。そんな風に謝らないでくれ。
- メリテ:
メローペはどう思う?
- メローペ:
…うーん。
- メローペ:
私はみんな留まるべきだと思う。
- アルキュオネ:
だよな!?やっぱり私のメローペ!そう言うと思ったよ~!
- アルキュオネ:
マイア姉さんは冷静だけど、人情ってもんがないもんな~……
- メローペ:
そ、そういう事じゃなくて!
- アルキュオネ:
あ、そうなの?じゃあどうして?
- メローペ:
このメッセージはマーメイデンに対してじゃなくて、
マルタ島にいるすべての人々を対象にしてる。 つまり、これはマーメイデンだけの話じゃないんだ。 - アルキュオネ:
なるほど……そうなのか……
- メローペ:
私たちもレモネードデルタの下に入るつもりはない……
それならマーメイデンのみんなと力を合わせてデルタと戦った方がいい。 - アルキュオネ:
そう!それでこそメローペ!
- アルキュオネ:
それで、どう?もうマルタに残るのは決定ってことでいいよな?
- ガラテア:
まぁ……そういうことなら僕たちが手伝ってあげないとね。
僕たちは戦いのプロなんだから。 - ガラテア:
アンフィ―はどう思う?
- アンフィトリテ:
デルタの軍との兵力差は歴然です…勝つことは難しいでしょう。
- アンフィトリテ:
ですが…デルタを交渉のテーブルに着かせ、不可侵条約を結ぶことは
出来ると思います。 デルタもこの前の戦闘でかなりの被害が出ているはずでしょうから。 - メリテ:
それならば私たちがやるべきことは一つだな。
- ガラテア:
やるべきこと?
- メリテ:
全力で戦うことだ。
- アルキュオネ:
いいね。アタイらの専門分野だ。
- ガラテア:
はは!これだけの面子が揃ってるなら何とかなるよ!
- アルキュオネ:
だな!そんじゃあ全力で……
- アルキュオネ:
デルタを泣かせてやろう!