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Transcription
- アルキュオネ: 
最初の部分は同じさ……デルタはマルタ島を攻撃したけど、
マルタ防衛軍…つまり、プレアデス七姉妹とマーメイデンが作った防御ラインは 突破できなかったんだ。  - アルキュオネ: 
そして、デルタは島を完全に包囲して補給を断った……
だからアタイらはデルタ軍と戦うことを決めて……なんとか勝利した。 それでデルタはアタイらに和平交渉を持ちかけてきたんだ。  - アルキュオネ: 
…でも、アタイはその交渉場所について行けなかった。
 - アルキュオネ: 
どんなことをしてもついて行くべきだったのに……
 - アルキュオネ: 
いや!アタイも一緒に行く!これがデルタの罠だったらどうするんだよ!
 - マイア: 
だからこそあなたが残っていなければならないの。
 - アルキュオネ: 
なんでだよ!
 - マイア: 
あなたが私たちの中で一番強いからよ。
 - メローペ: 
…そうだよ、お姉ちゃん。私はデルタのこの敗北はちょっと怪しいと思ってる。
 - メローペ: 
最悪の場合、交渉を口実に私たちを呼び出して殺すつもりなのかもしれない。
 - メローペ: 
だからそんな場合に備えて、お姉ちゃんはここに残ってほしいの。
残ったみんなを導ける人は必要でしょ?  - アルキュオネ: 
それならエレクトラもいるし、アステロぺもいる!
二人ともアタイと同じくらい強いじゃないか! それにエレクトラは次女だし!アタイよりきっと頼りになる!  - マイア: 
エレクトラはいつもは冷静で真面目なフリをしてるけど、
私たちの中で一番感情で動く子でしょ? きっと何かあった時は、なりふり構わず飛び出していっちゃうわ。  - マイア: 
そして、アステロぺは頼りがいがあって優しいけど……
無口で考えを表に出すことは得意じゃないわ。誰かを導くのには向いてない。  - アルキュオネ: 
……
 - マイア: 
プレアデス星団のことは知ってるわよね?アルキュオネ。
 - アルキュオネ: 
…知ってるよ。アタイらの名前の由来になった星たちだろ?
 - マイア: 
プレアデス星団を成す星の中で最も明るく輝くのはエレクトラでもメローペでも
マイアでもない……アルキュオネよ。  - マイア: 
だからあなたに“アルキュオネ”という名前が付けられた。
 - マイア: 
私とメローペ以外で皆を導くことができるのは…アルキュオネ、あなただけよ。
 - アルキュオネ: 
…うぅ……何だよ急に……恥ずかしいだろ、まったく……
 - アルキュオネ: 
わかった。わかった!残ればいいんだろ…?
 - メローペ: 
そんなに心配しないで、お姉ちゃん。必ず帰ってくるから。
 - アルキュオネ: 
…約束だぞ?
 - メローペ: 
うん、約束する。分かってるでしょ?ガーディアンシリーズは…?
 - アルキュオネ: 
…絶対に約束を守る。
 - メローペ: 
そう!その代わり、お姉ちゃんも約束して。
何があってもお姉ちゃんはマルタに残るって。  - マイア: 
私たちがいない間みんなを守って。アルキュオネ……
 - アルキュオネ: 
……
 - アルキュオネ: 
うん、わかった。
 - アルキュオネ: 
二人が帰ってこられるようにマルタを守ってるから……
 - アルキュオネ: 
だから、必ず帰ってきて……
 - アルキュオネ: 
よお、メリ姫。何してるんだ?
 - メリテ: 
ん?ああ、そなたか。ただ…日が沈むのを見ていただけだ。
 - アルキュオネ: 
……本当に綺麗だよな。マルタの夕焼けは……
大理石で出来た建物が夕陽を浴びて赤く輝いて…  - アルキュオネ: 
まぁ、もうそんなもん全部なくなっちゃったけどさ…
 - メリテ: 
すまない。私たちがここに来なければ…
 - アルキュオネ: 
ああ!そういう意味じゃないって!むしろアタイらの方が申し訳ないよ。
まともに食わせるものもなくて……  - メリテ: 
……
 - アルキュオネ: 
どうせデルタはここを狙ったろうさ。
アンタらが来てくれたのはアタイらからしたら幸運なわけよ。  - アルキュオネ: 
アンタらのおかげでこうやってデルタを交渉のテーブルに着かせることが
出来たんだ。  - アルキュオネ: 
マイア姉さんとメローペがデルタとの交渉に成功すれば、
誰かが傷つくこともなくなるさ。 だから、そんな顔しないでくれよ。  - メリテ: 
……そう、だな。ありがとう。
 - アルキュオネ: 
なんだよ。水臭いなぁ…いちいち感謝すんなって!
友達だろ?アタイたちはさ。  - アルキュオネ: 
さぁ!そんな風に座ってないでアタイとサーフィンでもしよう!
この前ガラテアに教わったんだけど、面白いんだよ。  - メリテ: 
…サーフィンといってもボードがないではないか?
 - アルキュオネ: 
これこれ、盾があるだろ?これがデカくてちょうどいいんだ。
 - アルキュオネ: 
あ、でもマイア姉さんには秘密だぞ?姉さんにバレたら絶対に怒られる……
 - メリテ: 
アハハッ!わかった。秘密にしておこう!
 - アルキュオネ: 
話がわかる~!やっぱメリ姫は最高だな!
 - メリテ: 
では、その自慢の盾の乗り心地とやら、確かめるとしようではないか!
 - メリテ: 
アルキュオネ。
 - メリテ: 
…なんだ!?
 - アルキュオネ: 
この爆発音…!この方向は…!!デルタの艦だよ!!
 - メリテ: 
…罠…!やはり交渉そのものが罠だったのか!!!
 - メリテ: 
何かしてくると思っていたが、まさかこんな卑劣な!!!
 - アンフィトリテ: 
メリテ!アルキュオネ!大変です!デルタの艦隊が動き出しました!!
 - アンフィトリテ: 
交渉場所まで同行したガラテアが集中攻撃を受けています!
今すぐ助けに行きましょう!  - メリテ: 
アルキュオネ!陸は任せた!私たちはすぐに出撃し、デルタの艦隊を迎え撃つ!
 - メリテ: 
ガラテア!待っていろ!今助けに行く!
 - アルキュオネ: 
…ガラテアが集中攻撃を受けてる…!?
じゃあ…マイア姉さんとメローペはどうなった!?  - エレクトラ: 
アルキュオネ!あれを見ましたか!?
 - アルキュオネ: 
エレクトラ!状況はどうなってるの!?
 - エレクトラ: 
交渉場所だったデルタの艦が他の艦から集中砲火を受けてます!
 - エレクトラ: 
船体に爆薬を満載していたのか…爆発が尋常じゃありませんでした……
 - アルキュオネ: 
そんな…!そんな!!マイア姉さん、メローペ……!!
 - アルキュオネ: 
…デルタ…!ゴミクズクソ女……!!!
 - エレクトラ: 
アルキュオネ、行きましょう!姉さんとメローペを助けに!!
 - アルキュオネ: 
ああ!わか…
 - メローペ: 
そう!その代わり、お姉ちゃんも約束して。
何があってもお姉ちゃんはマルタに残るって。  - アルキュオネ: 
……
 - アルキュオネ: 
いや、だめだ……
 - エレクトラ: 
……え?今何て……
 - アルキュオネ: 
マイア姉さんとメローペが言ってたんだ。
アタイはマルタを守らなきゃいけないって……  - アルキュオネ: 
アタイらが二人を助けるために海に出たら、
マルタにいるバイオロイド達を守れない。  - エレクトラ: 
…何を言ってるんです!あそこにはマイア姉さんとメローペがいるんですよ!?
アルキュオネ!  - アルキュオネ: 
アタイもわかってる!でも……
 - アルキュオネ: 
だからって今まで一緒に戦ってきた島のみんなを見捨てるなんてできないだろ!
 - エレクトラ: 
……
 - エレクトラ: 
よし、わかりました。お前はここに残ってなさい。
姉さんとメローペは私が助けに行きます。  - アルキュオネ: 
え!?ダメだよ!待って……
 - エレクトラ: 
お前はここに残ってないといけないんでしょ!?
大切な家族じゃなくて、お前はここにいるバイオロイドを選んだ! なら、残ってなさい!  - アルキュオネ: 
エレクトラ!そうじゃない!そうじゃなくてアタイは…!
 - アルキュオネ: 
…マリオネット!もう上陸したのか!?
 - アルキュオネ: 
……
 - アルキュオネ: 
ごめんエレクトラ。アタイは……みんなを守らないと。
 - エレクトラ: 
……そう、それがお前の選択なら。
 - エレクトラ: 
生きてまた会いましょう。
 - アルキュオネ: 
…エレクトラとアタイはそうやって別れた。
 - アルキュオネ: 
アタイは残った姉妹たちを率いて何とかマリオネットたちを倒した。
そして、メリテたちもガラテアを無事に救出して帰ってきた。  - アルキュオネ: 
…エレクトラは……
 - アルキュオネ: 
一人で帰ってきた。
 - アルキュオネ: 
そのあとエレクトラはマーメイデンのみんなを責めた。
どうしてマイア姉さんとメローペを助けられなかったのかと…  - アルキュオネ: 
メリテはずっと謝っていた。
マーメイデンは何も悪くないのに…  - アルキュオネ: 
エレクトラもそれはわかってた。
だから……  - アルキュオネ: 
エレクトラは「デルタを殺す」っていう手紙を残して私たちのもとを去った。
 - アルキュオネ: 
そして、そのままエレクトラは島に戻ってくることはなかった。
 - アルキュオネ: 
その時から全てが崩れ始めた……
 - アルキュオネ: 
アステロペはエレクトラを助けると言ってデルタの旗艦に向かって…
 - アルキュオネ: 
その数日後、アタイらのもとに切られた尻尾が送りつけられた。
 - アルキュオネ: 
結局、アタイらはマルタを捨てて逃げることに決めたけど……
マルタ島のバイオロイドたちが問題になった。  - アルキュオネ: 
アタイら姉妹やマーメイデンたちは海を移動することができたけど…
他のみんなは普通のバイオロイドだったから、それが出来ない。  - アルキュオネ: 
だから、タイゲタとケレーノはみんなが脱出できるように
デルタの包囲網を突破するって志願した。  - アルキュオネ: 
アタイが陸でマリオネットたちの相手をしている間、タイゲタとケレーノ、
マーメイデンが戦ってくれたおかげで…マルタのバイオロイドのほとんどを 脱出させることができた。  - アルキュオネ: 
…でも、ろくに食べずにずっと無理をしていた二人の妹は、
帰ってこなかった。  - アルキュオネ: 
……
 - アンフィトリテ: 
…アルキュオネ、大丈夫ですか?
 - アンフィトリテ: 
もう三日も飲まず食わずじゃないですか?
何でもいいから口にしてください……  - アンフィトリテ: 
…アルキュオネ。
 - アルキュオネ: 
…え?ああ、アンフィか。ごめん、ちょっと考え事してた。
 - アンフィトリテ: 
…何を考えてたんですか?
 - アルキュオネ: 
………あの時……マイア姉さんたちを助けに行けばよかったのにって……
 - アルキュオネ: 
そしたら、きっとこんなことにはならなかった……
 - アルキュオネ: 
…メローペも死んでないだろうし、マイア姉さんも、エレクトラも、
アステロぺも、タイゲタも、ケレーノも……  - アルキュオネ: 
みんな生きてたはずなのに……
 - アンフィトリテ: 
…アルキュオネ。それはあなたのせいじゃないわ。
 - アルキュオネ: 
わかってる。わかってるけど……それでも……
 - アルキュオネ: 
…はぁ…また飽きもせず砲撃か……いつまで続けるんだよ…こんなこと。
 - アルキュオネ: 
ってことはマリオネットも来るよな…?
 - アンフィトリテ: 
…はい。でも避難作業もほとんど終わりましたから……
 - アンフィトリテ: 
この戦いが終わったらマルタを離れましょう。
 - アルキュオネ: 
そうだね。そうしよう……
 - アルキュオネ: 
…ふぅ。ちょっとネガティブになり過ぎてたよ。
気持ちを切り替えないとね……ポジティブなことを考えよう。  - アルキュオネ: 
…何かないかな?ポジティブな話。
全然思いつかないや……  - アンフィトリテ: 
う~ん…
 - アンフィトリテ: 
ガラテアが好きな恋愛の話とかどうです?
 - アルキュオネ: 
もう人間もいないのに何の意味があるんだよ。
 - アンフィトリテ: 
それでも、未来はどうなるか分からないじゃないですか。
そういえばこの前、ガラテアにタロット占いで未来の恋人を 占ってもらってたでしょう?その結果はどうだったんですか?  - アルキュオネ: 
「アタイが一人で泣いてる時に王子様のように現れて、
手を差し伸べてくれるでしょう」だってさ…… そんな都合のいい話があるわけないだろ?  - アルキュオネ: 
アタイはそんな童話みたいな話じゃなくて、
もっとこう……現実的な大人っぽい感じのがいいんだよ。  - アンフィトリテ: 
例えば?
 - アルキュオネ: 
うーん…アタイをサッと抱き上げられるくらい力がある人とか。
 - アンフィトリテ: 
……
 - アルキュオネ: 
なんでそんな目で見るんだよ。
 - アンフィトリテ: 
アルキュオネ、あなたの体重から考えて…そんなことができる人間って
ほぼいない気がするんですけど……  - アルキュオネ: 
た、体重!?アタイの体重なんてまだ軽い方だろ!?
 - アンフィトリテ: 
軽い……?最後に見た時たしかひゃくさんじゅう……
 - アルキュオネ: 
あああっ!ちょ、ちょっとうるさいうるさい!それは太ってた時の話だから!
今はかなり瘦せたから!最近全然食べてないからマジで痩せたんだよ!10㎏以上!  - アンフィトリテ: 
ふふっ、元気は出ましたか?
 - アルキュオネ: 
ったく…もう……
 - アルキュオネ: 
全然だよ!これは大暴れして、この鬱憤を晴らさないと!
 - アンフィトリテ: 
でも、無理はダメですよ。
 - アルキュオネ: 
無理?何言ってんだよ!アタイにかかればマリオネットなんか、みーんな一撃さ!
 - アンフィトリテ: 
銃声…
 - アンフィトリテ: 
マリオネットが上陸したようですね。
 - アルキュオネ: 
うん。じゃあそろそろ行こうか。
 - アルキュオネ: 
全部片付けてやろう!アンフィ!
 - アルキュオネ: 
マリオネットのやつらにアタイの力を見せてやる!!
 - メリテ: 
来たか!アンフィトリテ!
 - アンフィトリテ: 
はい!アルキュオネも一緒です!
 - メリテ: 
…アルキュオネ。
 - アルキュオネ: 
…心配かけてごめん、メリ姫。アンフィのおかげでもう大丈夫だから!
 - アルキュオネ: 
ところで、なんでシアはあんなところでぶるぶる震えてるんだ?
何か怖いことでもあったのか?  - アンフィトリテ: 
メリテも顔色が……一体何が……
 - メリテ: 
……
 - メリテ: 
アンフィトリテ、サラシアを頼む。そして…
 - メリテ: 
アルキュオネ、ちょっとこっちに……
 - アルキュオネ: 
…これは……何?
 - メリテ: 
…マリオネットだ。
 - アルキュオネ: 
…いや、違うだろ……
 - アルキュオネ: 
アタイらが今まで相手してきたマリオネットは……“こんなの”じゃなかっただろ!
 - アルキュオネ: 
これは…
 - アルキュオネ: 
これは何なんだ?
 - メリテ: 
恐らく、デルタが私たちを捕まえるために作った…新型のマリオネットだ。
 - メリテ: 
生きたバイオロイドを無理矢理改造して……
 - アルキュオネ: 
…この人たちは…アタイらが脱出させた…バイオロイドだろ……
 - メリテ: 
アルキュオネ、教えてくれ……
 - メリテ: 
一体何がどうなったらここまで惨いことができるのだ……
 - メリテ: 
艦隊司令官がよく言っていた。何があってもレモネードデルタとは
絶対に手を組むなと…  - メリテ: 
その理由が…やっとわかった。
 - アルキュオネ: 
……
 - アルキュオネ: 
メリ姫。
 - アルキュオネ: 
みんなを連れてここを脱出しろ。
 - メリテ: 
…アルキュオネ、そなたはどうするのだ?
 - アルキュオネ: 
誰かが残ってデルタの注意を引かないといけないだろ。
 - アルキュオネ: 
アタイが時間を稼ぐ…その間に何とか包囲を突破して。
 - メリテ: 
アルキュオネを残して逃げるなんて出来るわけないだろう!
 - アルキュオネ: 
お願い、メリ姫。アンタたちにこんな姿になってほしくないんだよ……
そんなの見たくない……今はそれが一番怖いんだ、アタイは……  - メリテ: 
それは私とて同じだ!
 - アルキュオネ: 
アンタとアタイは背負ったものがもう違うんだ!
アンタは家族を守らないといけないだろ!メリテ! アタイにはもう…いないんだ……  - メリテ: 
アルキュオネ!そなたも私の家族だ!!!
 - アルキュオネ: 
……
 - メリテ: 
……
 - アルキュオネ: 
心配するなって…アタイはデルタなんかに負けたりしないから。
 - アルキュオネ: 
絶対にアタイは生き残って、アンタのとこに会いに行く。
 - アルキュオネ: 
約束する。ガーディアンシリーズの名にかけて。
 - アルキュオネ: 
だから、ここはアタイに任せて行ってくれ。お願いだから……
 - アルキュオネ: 
- メリ姫はしばらく悩んでたけど……
 - アルキュオネ: 
- 結局……納得してくれた。
 - アルキュオネ: 
- メリ姫の選択も…アタイの選択もきっと正しい選択だった。
 - アルキュオネ: 
- 絶対間違いなんかじゃなかった。
 - アルキュオネ: 
- でも正しい選択が恐ろしい結果につながることもあるんだ。