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Transcription
- 主人公:
- アトラス事件が無事解決し、マリーとの定期連絡の時間となった。
- 主人公:
- マリーのことだ。いくら解決したとしても事件のことを知ったら
すぐに飛んでくるだろう。 - 主人公:
- 今回俺はそうならないよう、マリーには悪いが嘘をつくことにした。
- 主人公:
- しかし……これには一つ大きな誤算があった……
- 不屈のマリー:
…閣下、顔色が優れないように見えますが…?
- 不屈のマリー:
もしかして、マルタで何かありましたか?
- 主人公:
- …マリーは俺との付き合いもかなり長い。
- 主人公:
- 俺が嘘をついていることくらい簡単に見破れるのだ…!
- え?ああ……はは…
- 不屈のマリー:
閣下?
- 何もなかったよ!何もなくてちょっと退屈っていうか…
- 不屈のマリー:
……
- 不屈のマリー:
何かあったんですね?
- いや?全然?何も?
- 不屈のマリー:
…いいでしょう。閣下がそのスタンスを貫くというのであれば……
- 不屈のマリー:
ヘルに聞いてみましょう。
- へ…ヘル?
- 不屈のマリー:
はい。ヘルならきっとマルタで何があったのか教えてくれるでしょうから。
- 主人公:
- 困った…。ヘルは正直に全部話してしまうかもしれない!
- 主人公:
- 何とかしてヘルと話をさせない方法を考えてみたが、
有効な手が思いつかず…… - 主人公:
- 時間切れとなり、仕方なくヘルを呼ぶことにした……
- ヘル:
人間様、どうされましたか?
- マリーが話したいらしいんだけど…いい?
- ヘル:
お姉さまがですか!?はい、もちろんです!
こんにちは、マリーお姉さま! - 不屈のマリー:
こんばんは、ヘル。元気かな?
- ヘル:
はい、元気です!私と話したいということですが……
- 不屈のマリー:
うむ、いま司令官閣下と話していたのだがな……
- 不屈のマリー:
マルタであったことを何も話してくれないんだ。
- 不屈のマリー:
よかったらヘル、教えてくれないかな?
- 主人公:
- くっ……!ここは勝負に出るしかない!
- 主人公:
- マリーに見えない角度からヘルにサインを送る!!
- (ヘ ル!)
- ヘル:
?
- (危ない 目に 遭ったことは 言わ ない で!)
- ヘル:
…?
- ヘル:
(人間様が何か伝えたいみたい……)
- ヘル:
(あぶない…いわ…ない…?)
- ヘル:
(ああ!危ないことは言っちゃダメってことか!)
- 主人公:
- ヘルは俺の渾身のジェスチャーの意味が理解できたのか、
明るい笑顔で頷いてくれた。 - 主人公:
- よし、これで何とかマリーがやって来るような事態は回避できたはず。
- ヘル:
はい!危険なことはありませんでした!!
- 不屈のマリー:
………そうなのか。では何があったのか教えてくれるかな?
- ヘル:
はい!えっとドリームウォーカーっていう機械のせいでみんなが同じ夢を見て…
- ヘル:
私とサラシアさんがAGSに撃たれて怪我をしたんですけど、夢の中だったので
全然大丈夫でした! あ、血も出ましたけどそれは金色の血で本当のことじゃないってすぐ分かるんです! - ヘル:
それと、早く起きないとみんなが“りせっとしーけんす”?に巻き込まれて
大変なことになりそうでしたけど…… - ヘル:
人間様とサッカさんがアルキュオネさんを助けに行ったんです!
私たちはそれを止めようとするAGSと戦いました! - ヘル:
あ!そうです!私、マリーお姉さまのお話のおかげで勇気を出して戦うことが
できたんです! ありがとうございました! - ヘル:
とにかく人間様が何もかもを無事解決してドリームウォーカーからも
脱出できましたので、あまり危険ではありませんでした! - ……
- 不屈のマリー:
……
- ヘル:
(どうでしたか!人間様!)
- 主人公:
- 満足げな笑顔で見つめてくるヘルに俺は満面の笑みで頷くしかなかった…
- 主人公:
- うん。ちゃんと報告できてたぞ、ヘル。
- 不屈のマリー:
…どうやら今回も事件に巻き込まれたようですね……
- …ちょっとだけね。ちょっとだけ。
- 不屈のマリー:
はぁ……まったく……仕方のない方です。
では、詳細な状況把握と閣下の護衛のため…… スチールライン全軍、これよりマルタへ出発します。 - …全軍!?今から!?
- 不屈のマリー:
はい。全軍で動いた方が隊員たちの安全も確保できますから。
- 不屈のマリー:
イベリア半島側ではまだ鉄虫が断続的に現れています。
そんな中、少人数で動くのは危険です。 - でも、マルセイユに全軍を輸送できる艦なんてないだろ?
- 不屈のマリー:
確かにそうです。しかし……
- 主人公:
- …え、あるの?
- 不屈のマリー:
ちょうどホライゾンがイタリア半島近くを航海中です。
- 不屈のマリー:
アルプスを越えてイタリア半島に移動し、ホライゾンと合流すれば、
恐らく明日の午前中にはマルタ島に到着できるはずです。 - …もう夜だし、今日はやめといた方が……
- 不屈のマリー:
スチールラインの行軍は昼夜問わず行われるものです。
- 主人公:
- マリーは俺が言うことをはじめから分っていたかのように追い詰めていく……
まるでアルマンを相手にしてるみたいだ。 - 主人公:
- ブラウニー…レプリコン…シルキー…ノーム…そして…イフリート……
- 主人公:
- すまん……
- デカルトボイジャー・サッカ:
ははは、結局スチールラインはやってくるわけか。
- アルキュオネ:
あははは…アタイのせいでごめんね…
- アルキュオネ:
それでも頑張ったんだし、仕方ないよ旦那。
落ち込まないで? - …ありがとう。
- デカルトボイジャー・サッカ:
それでスチールラインの到着を待っている間に島の地質調査を行うわけだな。
- そう、そもそもここにはそのために来たからね。
- 主人公:
- マルタに詳しいアルキュオネもいるし、オルカパーク建設に適した土地も
すぐに見つけられるだろう。 - デカルトボイジャー・サッカ:
それで?拙者はなぜ呼ばれたのかな?
- 退屈そうにしてたから。
- デカルトボイジャー・サッカ:
……確かに否定はしない。
アトラスがああやって消え去ってしまい、伴侶探しも止まっているからなぁ。 - デカルトボイジャー・サッカ:
まぁ、そういうことだ、喜んで手伝うとしよう!
幸い、拙者のリュケイオン(データベース)には測量に関する知識も入っている。 例えば…… - デカルトボイジャー・サッカ:
おや?待て、あれは……
- デカルトボイジャー・サッカ:
バイオロイドの遺体か?
- アルキュオネ:
……マリオネットにされたバイオロイドの死体だよ。
- アルキュオネ:
アタイが最後に戦った場所から少し距離があるから……
きっとあの時まだ島にいた誰かにやられたんじゃないかな? - デカルトボイジャー・サッカ:
うぅむ…果たしてそうかな?そう考えるには少し不自然な部分がある。
- アルキュオネ:
どこが?
- デカルトボイジャー・サッカ:
おぬしたちと最後まで一緒に戦った者の中に毒や超音波を
使うバイオロイドはいたか? - アルキュオネ:
…いや、そんな子はいなかったよ。それがどうしたのさ?
- デカルトボイジャー・サッカ:
これらの遺体…外傷が見当たらない。
- デカルトボイジャー・サッカ:
ほとんど……すまないな、ちょっと腹を失礼して…………ふむ。
やはりな、ほとんどが内臓の壊死で死亡しているようだ。外傷による死ではない。 - 内臓の壊死……
- 主人公:
その話を聞いて、ふと前にドクターが言っていたことを思い出した。
- 主人公:
- マリオネットの内臓の壊死……
- ドクター:
これはもうバイオロイドとは呼べないね。
- ドクター:
表面的には何ともないけど、じきに生物としての機能は維持できなくなるはず。
- ドクター:
ううん……もう生物ですらないかも。
- 生物ではない?
- ドクター:
生物とは生命をもって自らの活動を維持できるもののことを言うの。でも……
- ドクター:
マリオネットは生命活動を自分では維持できない。
数カ月が過ぎれば内臓が全部壊死して死ぬから。 - ドクター:
これは最初から徹底的に消耗品として作られた……“物”ってことだよ……
- デカルトボイジャー・サッカ:
…つまり、そのようにしてここにいるマリオネットたちは
活動を停止したということか。 - アルキュオネ:
…じゃあ、そうやって死んでからずっとここに放置されてたってこと?
- デカルトボイジャー・サッカ:
そのようだ。体は作られる前から防腐剤漬けにしていたようだな。
見事に腐敗していない。 - デカルトボイジャー・サッカ:
……
- デカルトボイジャー・サッカ:
すまないが、拙者は席を外してもいいか?
- …急だな?
- デカルトボイジャー・サッカ:
いくつかやることが出来た。
- デカルトボイジャー・サッカ:
解決したらすぐに戻ってくる。地質調査は二人で済ませておいてくれ。
また後程、バレッタで会おう。 - アルキュオネ:
行っちゃった……どうしたんだろ?
- さぁ…とりあえず俺たちはやることをやっておこう。
- 主人公:
- まぁ、本当に重要なことならあとで共有してくれるはず。
- アルキュオネ:
よし!そんじゃあさっさと作業を終わらせちゃおう!
装置をこうやって設置して…このボタンを押せばいいんだっけ? - うん。それで地形をスキャンして適合率を教えてくれる。
- アルキュオネ:
その間、アタイらはゆっくりと待ってればいいってわけだね?
いいね、簡単で。 - 主人公:
- そう言うとアルキュオネは俺の腰に尻尾を巻き付けた……
- …この尻尾は?
- アルキュオネ:
え?な、何が?
- アルキュオネ:
あ、あれ?本当だね……えっとぉ…その……
- アルキュオネ:
そう!護衛!旦那を護衛しなきゃいけないからね!
- 何から?
- アルキュオネ:
え、だから…ほら、突然マリオネットが起き上がるかもしれないし、
鉄虫が飛んでくるかも! - これだと走りにくいし、護衛しにくいんじゃない?
- アルキュオネ:
ア、アタイは尻尾で旦那を持ったまま走れるの!
とにかくこれは全部旦那の安全のため…… - アルキュオネ:
…ってちょっと待って?これ、アタイをからかってるよね?
- ははは、ごめんごめん。
- アルキュオネ:
…旦那ぁ!!
- 主人公:
- アルキュオネは怒ったようにそう言うが、俺の腰には尻尾が
巻き付いたままだった。 - とにかく、突然どうしたの?
- アルキュオネ:
…そんなに知りたい?
- 気になる。
- アルキュオネ:
…はぁ……ただ……
- アルキュオネ:
…こうしてると……旦那と手を繋いでる感じがするから……
- じゃあ手を繋ごうよ。
- アルキュオネ:
…だって恥ずかしいじゃん……
- 主人公:
- 俺がその可愛らしい返事にニヤニヤしながらアルキュオネを見ていると、
それに耐え切れなくなったのか彼女の顔はみるみる真っ赤になっていった。 - アルキュオネ:
もー!そこはただ「そうだね」って言えばいいの!!
- 主人公:
- アルキュオネがブツブツ言っていると、地形スキャナーが調査結果を
パネルに送信してきた。 - 主人公:
- 建設適合率…80%以上か。
- 主人公:
- 地盤が三安のトンネル工事のおかげで頑丈に補強されていて、
さらに皮肉にもデルタの砲撃によって地面が平坦化された状態ということで 適合率がかなり高く出たようだ。 - 主人公:
- これならオルカパークも建設できるはずだ。
メリテが喜ぶだろうな…… - じゃあ戻るか。
- アルキュオネ:
う、うん!そうだね!
- アルキュオネ:
……
- 何か言いたそうな顔してるね?
- アルキュオネ:
…うぅ。
- 主人公:
- アルキュオネはしばらく悩んだ後、俺の肩にそっと触れた。
- アルキュオネ:
…ねぇ、旦那?
- なに?
- アルキュオネ:
まだ…尻尾このままでいい…?
- 主人公:
- …アルキュオネのこの可愛いお願いを断れるわけがない。
- 主人公:
- 結局、その日はずっと腰に尻尾を巻き付けて過ごすことになった。