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Transcription
- 不屈のマリー: 
勝利!スチールライン、無事マルタ島に到着しました!
 - AG-2Cセイレーン: 
セイレーン他、ホライゾンの隊員も合流いたしました!
 - AG-2Cセイレーン: 
司令官、何やら大変なことがあったと聞きました。大丈夫ですか…?
- 俺は大丈夫だよ……それより早かったね……
 
 - 主人公: 
- 強行軍するとは薄々思っていたが、まさか本当に朝に到着するとは……
- …大変だったと思うけど…大丈夫?
 
 - 不屈のマリー: 
もちろんです。閣下をお守りするために来たのです。
私たちが倒れてしまっては元も子もありません。  - 不屈のマリー: 
行軍中は将兵たちの体力を徹底的に管理しています。
ご覧ください。  - T-2ブラウニー: 
……し、死ぬっす……
 - T-2ブラウニー: 
レプリコン上等兵…イフリート伍長…大丈夫っすか……?
 - T-3レプリコン: 
……はい……ほ、本当に死にそうですけど……
 - T-3レプリコン: 
まだ銃を持つ力は残ってます……
 - M-5イフリート: 
怖い…本当に怖い……
 - M-5イフリート: 
…死ぬほどキツイのに……戦えと命令されれば戦えるくらいには
行軍を加減されてることが……  - M-5イフリート: 
そして、そんな体力がある自分が悲しい……
 - 不屈のマリー: 
…あのように十分戦闘が可能な程度には体力が残るよう完璧に調整しています。
 - 主人公: 
- …何それ怖い……
 - AG-2Cセイレーン: 
それにしてもマルタ島は衛星で確認した後、ウンディーネさんとテティスさんにも
空中偵察してもらって安全だと判断したのですが……  - AG-2Cセイレーン: 
AGSが突然現れて襲われたと聞きました……一体何があったんですか?
 - 主人公: 
- …セイレーンは不安そうに声を震わせている。
相当心配させてしまったみたいだ。  - 主人公: 
- これ以上みんなを心配させるわけにもいかないので……
 - 主人公: 
- 俺はマルタであった出来事を詳しく説明することにした。
 - 不屈のマリー: 
アトラスと生き残ったプレアデス七姉妹……
 - 不屈のマリー: 
本当に大変だったようですね……
 - AG-2Cセイレーン: 
そうですね…お疲れ様でした、司令官。
- 大丈夫。本当に大変だったのはみんなの方だよ。
 
 - 主人公: 
- …突然マルタまで来ることになったスチールラインとホライゾンも含めて…
 - 不屈のマリー: 
ふふ、では隊員たちに飲み物でも奢って労ってあげてください。
- もちろん。それよりもっと喜びそうなものを…
 
 - 主人公: 
- すると、いいアイデアが浮かんだ。
 - 主人公: 
- スチールラインの隊員たちはみんな夏季戦闘服を着ていて、
ホライゾンやマーメイデンのみんなも水に入れる服を着ている。  - 主人公: 
- これは休息も兼ねて、みんなで泳ぐというのはどうだろう?
- よし!今から…第2回オルカ水泳大会を…
 
 - 主人公: 
- いや、今回はこの場にいない隊員が多いし……
- …第1.5回オルカ水泳大会を始める!
 
 - 不屈のマリー: 
…1.5回?
- いない子も多いしさ。
 
 - 不屈のマリー: 
なるほど。水泳大会ですか……
 - 不屈のマリー: 
わかりました、では今回は親睦会のようなかたちで開催しましょうか。
 - AG-2Cセイレーン: 
ふふふ、ネリさんが喜びそうですね。ネリさんは最近水泳部を作ったんですよ。
- へー!そうなんだ。じゃあ早速、俺の方で企画を…
 
 - 不屈のマリー: 
…待ってください。
 - 不屈のマリー: 
まさか、閣下が企画されるのですか?
- え、それは……
 
 - 不屈のマリー: 
ふふ、閣下は休暇中ですよ?
 - 主人公: 
- 今日は何故かマリーの笑顔が怖い……
 - AG-2Cセイレーン: 
司令官、大変なことがあった後なんですよ?無理をしないでください。
 - AG-2Cセイレーン: 
私が秘書室に連絡して企画書を作ってもらいますので、
司令官は目を通すだけにしてください。  - 主人公: 
- セイレーンに潤んだ目で見つめられて、「嫌だ」とは言えなかった……
 - 主人公: 
- …セイレーンの上目使いはズルい……
 - 主人公: 
- 俺はコンスタンツァとセイレーンが作った大会の告知ポスターを見て
ため息をつく。  - 主人公: 
- ポスターはとてもよく出来ていた。何が行われるか一目でわかるデザインだ。
 - 主人公: 
- さらに仕事がない俺への配慮なのか、優勝賞品の欄が空欄になっており、
ここに俺が直接書き込めば完成らしい……  - 主人公: 
- しかし、賞品の候補はあらかじめ決められており、
そこから好きなものを選ぶだけという簡単なお仕事……  - デカルトボイジャー・サッカ: 
よかったではないか、楽で。
- 俺の仕事が減るだろ!
 
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
だからよかったではないか?
- 俺はやることがないと死んじゃうの…!
 
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
……
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
で、では……ドクターの博士課程とやらに参加すればいいのではないか?
- …それはやだ。
 
 - 主人公: 
- あんなのに参加したら仕事する時間が減る!
 - 主人公: 
- 俺は“仕事”がしたいんだ!
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
おぬし、よく変わってると言われないか……?
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
まぁちょうどいい、少し時間をもらえないか?
- なに?どうした?
 
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
アンフィトリテと共にアトラスのデータベースを調べていたところ、
あるものを見つけた。  - デカルトボイジャー・サッカ: 
どうやらおぬしとアルキュオネは見ておくべきものだと思ってな。
 - 主人公: 
- サッカの口振りからしてかなり深刻そうだ。
- わかった、見てみよう。
 
 - 主人公: 
- 俺はポスターが風に飛ばされないよう近くにあった置き時計を上に置いて、
サッカについて行くことにした。  - 主人公: 
- しかし、これがこの後あんなことになるだなんて……
この時の俺は知る由もなかった。  - T-3レプリコン: 
司令官閣下、失礼します!
隊長から大会広報用のポスターを預かってくるようにと…  - T-3レプリコン: 
あ、いらっしゃいませんね。
 - T-2ブラウニー: 
そうみたいっすねー
 -  - : 
- 置き時計のアラームが鳴る。
 - T-3レプリコン: 
…ブラウニー…あなたまた目覚まし時計を持ち歩いてるんですか?
 - T-2ブラウニー: 
いや、これは私じゃないっす!あの時計が鳴ってるっす!
 - T-2ブラウニー: 
ううん……うるさいので止めるっす。
 - T-2ブラウニー: 
おや?
 - T-2ブラウニー: 
レプリコン上等兵、これを見てくださいっす。
このポスター…何だか変じゃないっすか?  - T-3レプリコン: 
どこがです?
 - T-2ブラウニー: 
優勝賞品のところが空欄になってるっす。
 - T-3レプリコン: 
確かにそうですね。閣下がうっかり書き忘れたんでしょうか?
 - T-2ブラウニー: 
そんなはずないっすよ。秘書室で作られてから司令官の手元に来たはずっすから。
 - T-3レプリコン: 
それもそうですよね……
 - T-2ブラウニー: 
…あ!
 - T-3レプリコン: 
…何かわかったんですか?
 - T-2ブラウニー: 
前にトモと観た映画にあったっす!これは……
 - T-2ブラウニー: 
白地手形というやつっす!
 - T-2ブラウニー: 
優勝者は賞品を勝手に決めていいってやつじゃないっすか?
 - T-3レプリコン: 
それはないでしょう。
 - T-2ブラウニー: 
ですが、ここに司令官の印鑑があるっすよ?
 - T-3レプリコン: 
…え?
 - T-2ブラウニー: 
きっとこれは大変だった私たちを労うために司令官が用意した
ビッグサプライズに違いないっす!!  - T-2ブラウニー: 
それしか考えられないっすよ!!
 - 主人公: 
- 残念ながらこの時のレプリコンは行軍の疲れが残っていて、冷静な判断が
出来なくなっていた。 そのため……  - 主人公: 
- 彼女はブラウニーの言葉をすんなりと受け入れてしまった。
 - 主人公: 
- そして、しばらくすると隊員たちの間で今回の水泳大会の優勝賞品は
「司令官が何でも願いを叶える券」という話が出回り始めた。  - 主人公: 
- こうして、マルタ島に空前の水泳ブームが訪れたのである……