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Transcription
- 主人公: 
- 朝食を食べた後、海辺をのんびりと散歩しているとスチールラインの隊員たちが
泳いでいる姿が見えた。  - 主人公: 
- しかし、その様子は少しおかしいというか、異常に熱が入っている気がした……
 - 不屈のマリー: 
もっと!もっとだ!もっと足を動かせ!!
 - T-2ブラウニー: 
こ、これが限界っす……!
 - T-2ブラウニー: 
これ以上は無理っすぅ……!
 - 不屈のマリー: 
まだだ!私が知っている諸君ならまだまだやれるはずだ!
 - 不屈のマリー: 
レプリコン!そんな泳ぎで優勝する気か!?
 - T-3レプリコン: 
ハァ…ハァ…!
 - 不屈のマリー: 
答える力もないのか!では休むか?
 - T-3レプリコン: 
い、いいえ!……できます!まだ、やれます!
 - 不屈のマリー: 
いい返事だ!では…
 - 不屈のマリー: 
あと5本追加!!
 - 主人公: 
- その気迫に地獄訓練が再開されたのかと思ったが、水泳大会に備えて
特訓をしているようだ…。すごい気迫だ……  - 主人公: 
- そう思いながらその様子を見守っていると、
先頭で泳いでいる人物を見て目を疑った。  - 主人公: 
- それは……
 - M-5イフリート: 
ハァ、ハァ、ハァ…!
 - M-5イフリート: 
誰にも負けない……!絶対…絶対…!
 - M-5イフリート: 
絶対優勝して…除隊する…!
- イフリート!?
 
 - 主人公: 
- イフリートがあんなに一生懸命になるだなんて…一体何が起こってるんだ!?
 - 主人公: 
- 優勝して除隊…?
 - 主人公: 
- 何やら知らないうちに大変なことになっていそうだ……
- …どういう事か調べてみないと……
 
 - 主人公: 
- 俺は状況を把握するために隊員たちに探りを入れることにした。
 - AG-1ネレイド: 
ぷはー!
 - AG-1ネレイド: 
どう?ウンディーネ!ネリネリ、一位になれると思う?
 - P-3Mウンディーネ: 
…本当に速いわね……ネリ。もしかしてずっと練習してたの?
 - AG-1ネレイド: 
へへへ!水泳部でね!休みの日はずっと練習してたんだぁ~!
 - P-3Mウンディーネ: 
これなら本当に一位になれるかもしれないわ!
 - AG-1ネレイド: 
でしょでしょー!
 - P-3Mウンディーネ: 
一位になったら司令官に何をお願いするの?
 - AG-1ネレイド: 
え?そ、それは…………
 - AG-1ネレイド: 
ネリと司令官だけの秘密だよぉ…!
 - P-3Mウンディーネ: 
あっ!ネリ!ネリ~!もう!私のタイムも計ってよー!
 - P-3Mウンディーネ: 
ネリ!待ってってばぁ~!
 - 主人公: 
- ああ…探りを入れる前に行ってしまった……
 - サラシア: 
…はーい!おわり!
 - アンフィトリテ: 
はぁ、はぁ……
 - アンフィトリテ: 
記録はどう?シア。
 - サラシア: 
うーん…
 - サラシア: 
さっきよりは少し速くなったよ!
 - メリテ: 
ほう、さっきも速かったが、そこからさらに速くなるとはな……
 - メリテ: 
このままでいけば優勝も夢ではないな!
 - アンフィトリテ: 
はい、有力な優勝候補といえばやはりガラテア、アルキュオネでしょう……
 - アンフィトリテ: 
でも、諦めたらそこで試合終了ですから!
 - アンフィトリテ: 
さぁ、次はシアの番よ。
 - サラシア: 
うん!シアとお姉ちゃんが一緒に一位になれたらいいな~!
 - サラシア: 
じゃあ、シアも行っくよ~!!
 - 主人公: 
- マーメイデンの子たちも水泳の練習に夢中で話が出来そうになかった。
 - 主人公: 
- こういう時は……
 - ヘル: 
……はい?どうしてみんながあんなに頑張っているのか……ですか?
 - ヘル: 
それはもちろん水泳大会の優勝賞品のためですよ。
- 優勝賞品?
 
 - ヘル: 
はい、人間様が優勝賞品を「司令官が何でも願いを叶える券」に
したじゃないですか。  - 主人公: 
- …してませんが?
 - ヘル: 
だから、みなさんあんなに一生懸命頑張ってるんですよ。
- じゃあ今…地獄訓練みたいなのが行われてるのは…
 
 - ヘル: 
みなさんがマリーお姉さまに頼み込んで特訓してもらってるみたいですよ。
 - ヘル: 
競争相手がマーメイデンとホライゾンのみなさんですし…
アルキュオネさんなんてシャチじゃないですか。  - 主人公: 
- へー………………………
……って現実逃避してる場合じゃない。 - ヘル…サッカとアルキュオネを呼んでもらえる?
 
 - 主人公: 
- 緊急対策会議を開かなければ。
 - アルキュオネ: 
…じゃあ、ガラテアがアタイとの釣りをキャンセルして一人で
泳ぎまくってるのは……  - デカルトボイジャー・サッカ: 
その優勝賞品のせいということか。
 - ヘル: 
ど、どうしましょう……みなさんあんなに一生懸命頑張ってるのに……
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
ここは正直に謝って大会を中止すべきではないか?
- みんなすごくガッカリするだろうな…
 
 - アルキュオネ: 
待って!
 - アルキュオネ: 
アタイにいいアイデアがある。
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
ふむ、いいアイデア?
 - アルキュオネ: 
うん!簡単な話だよ。
 - アルキュオネ: 
アタイが優勝すればいいのさ!
- それは…そうかもだけど…勝てる?
 
 - 主人公: 
- アルキュオネはまだアトラスから出たばかりで万全の状態じゃないはず……
 - アルキュオネ: 
もっちろん!アタイを誰だと思ってんの?旦那!
 - アルキュオネ: 
アタイはシャチだよ。海の生態系の頂点!最強のハンター!
 - アルキュオネ: 
泳ぐなんて余裕余裕!練習なんかしなくても圧勝しちゃうから!
 - ヘル: 
え?でも、昨日は私と泳ぎの練習をしましたよね?
- ……
 
 - アルキュオネ: 
……
 - アルキュオネ: 
へ、ヘル……それは秘密にしてって言ったじゃん……
 - ヘル: 
あ、ああ!?人間様にも秘密だったんですね!
 - ヘル: 
すみません…!すみません…!
 - アルキュオネ: 
…うぅ……
- それで、生態系の頂点様はなぜ泳ぐ練習を?
 
 - アルキュオネ: 
か、からかうなよぉ!
 - アルキュオネ: 
ただ……アトラスの中にずっといたから筋肉が少し減って
昔みたいな泳ぎが出来なくなっただけだから……  - アルキュオネ: 
で、でも大丈夫だって!アタイなら優勝できるから!約束したっていい。
 - 主人公: 
- 頼みのアルキュオネも優勝できるとは断言できない……
 - 主人公: 
- どうやら最悪の事態を覚悟しておく必要がありそうだ。
 - ヘル: 
…諦めないでください!人間様!
 - ヘル: 
私が優勝して人間様をお助けします!
 - 主人公: 
- ヘルは元気よくそう言うが……
 - 主人公: 
- 浮き輪がないと水に入れないヘルにはさすがに厳しいだろう……
- 気持ちだけ受け取っておくよ……
 
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
仕方ない。では拙者がこの状況を切り抜けることが出来るとっておきの言葉を
進呈しよう。 - ほう?
 
 - デカルトボイジャー・サッカ: 
諦めろ。諦めたら楽になる。
- こいつ……他人事だと思って…
 
 - 主人公: 
- その後じっくり考えてみたが、どうやら……
 - 主人公: 
- サッカの言う通り……諦めて心の準備をした方がよさそうだ。
 - 主人公: 
- 正直何をお願いされるか怖いが…俺が叶えられないような
とんでもないお願いはしてこないはず……大丈夫大丈夫……  - 主人公: 
- ……大丈夫だよね……?
 - 主人公: 
- そして、いいアイデアが思いつかないまま時間だけが経過し……
 - 主人公: 
- ついに……
 - 主人公: 
- 運命の日が訪れた……