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Transcription
- 不屈のマリー:
さぁ!諸君!ついにこの日がやって来た!
- 不屈のマリー:
この夏、休息も返上しマルタの青い海で磨き上げた水泳の実力!
思う存分発揮するのだ! - 不屈のマリー:
これより!第1.5回オルカ水泳大会を開会する!
- 不屈のマリー:
準備はいいか!!!
- 隊員たち:
はい!!!
- 不屈のマリー:
よし!では、正々堂々と全力で競技に臨むように!
…だが、何よりも安全第一である!それを忘れるな! - 不屈のマリー:
選手、全員スタートラインへ!
- 主人公:
- 緊張した面持ちの隊員たちの中に浮き輪を持ったヘルを見つけた……
- 主人公:
- どうか事故だけは起きませんように……
- 不屈のマリー:
位置について!
- 不屈のマリー:
よーい…
- 不屈のマリー:
スタート!
- 主人公:
- オレンジエードやスプリガンのいつもの実況解説がないのが
少しだけ物足りないが… - 主人公:
- 大会はかなり盛り上がっていた。
- 主人公:
- スタート早々、先頭に飛び出したのはガラテアとアルキュオネ、
そしてネレイドだ。 - 主人公:
- ここまでは予想通り……
- 主人公:
- だが、その後ろを猛烈に追い上げるイフリートとアンフィトリテに
自然と歓声が沸き起こる。 - 主人公:
- イフリートの思わぬ善戦と順位が何度も入れ替わる熾烈な戦いに、
観戦するみんなも夢中になって自分が応援する選手の名前を叫んでいる。 - 主人公:
- しかし、先頭集団が壮絶なデッドヒートを繰り広げている中、
最下位の座を確たるものにしている選手がいた。 - ヘル:
うううう……
- ヘル:
足をこんなにバタバタしてるのに、全然前に進まない……
- …ヘル……
- 主人公:
- ヘルはまだスタートラインからほぼ進んでいなかった…
- 不屈のマリー:
そんな…
- 不屈のマリー:
特訓に集中していたせいで、ヘルのことまで気が回らず……
申し訳ありません。 - 不屈のマリー:
今度一緒にプールへ行って泳ぎ方を教えてあげなければなりませんね。
- 俺は事故が起きないかが心配だよ。
- 不屈のマリー:
その点については心配しないでください―
- 不屈のマリー:
あっ!
- 主人公:
- するとその瞬間、大きな波がヘルを襲い…
- 主人公:
- あっという間に浮き輪が流されてしまった。
- 主人公:
- 一瞬、緊張が走ったが…
- AA-7インペット:
気をつけて、ヘル。
- ヘル:
ああ……ありがとうございます……
- C-79Gハベトロット:
大丈夫ですか?ヘルさん。
- ヘル:
はい…少し水を飲んでしまいましたが大丈夫です……
- AA-7インペット:
さぁ、私の手にしっかり掴まって、一緒にゴールしよう。
- C-79Gハベトロット:
私の手もどうぞ!
- ヘル:
…はい!
- 主人公:
- ヘルはインペットとハベトロットの手を握って泳ぎ始め……
- 主人公:
- それを見た隊員たちが次々とヘルのもとに集まり始めた。
- ヘル:
え、ええと……
- ヘル:
み、みなさん、いいんですか?何でも叶えてくれる券は…?
- アンフィトリテ:
それも大切ですが、マリー隊長がおっしゃってたでしょう?
- アンフィトリテ:
安全第一、です。
- M-5イフリート:
そ、そうだよ。除隊は勲章をもらってから堂々とすればいいしね。うん。
- M-5イフリート:
それに私がいなかったら誰がブラウニーのミスをフォローするのさ。
- T-2ブラウニー:
ええ…最近はミスしてないじゃないっすか~……
- M-5イフリート:
そう?でもお前、昨日不寝番やってた時……
- T-2ブラウニー:
わあぁぁ!すみませんっす!そ、それだけは秘密でお願いしますっすぅ!!
- M-5イフリート:
ね?どうせまだ辞められないんだよね~
- M-5イフリート:
だから気にしないで、行こう。みんなが待ってるよ。
- 主人公:
- そのイフリートの言葉の通り…
- 主人公:
- 先に泳いでいったはずの選手たちは全員ゴールの手前でヘルのことを
待っていた。 - 主人公:
- そして、ヘルが手を引かれてやって来るとみんなで同時にゴールラインを
通過し… - 主人公:
- マリーはそれを見守った後、笛を吹いた。
- 不屈のマリー:
試合終了!
- 不屈のマリー:
では、結果を発表する!
- 不屈のマリー:
第1.5回オルカ水泳大会の優勝者は……全員だ!おめでとう諸君!
- 主人公:
- そのマリーの言葉に隊員たちの歓声が上がる。
と同時に…… - 主人公:
- 観戦していた隊員たちは突然、アイスボックスとバーベキューグリルを
出してきて、手際よくパーティーの準備をし始めた。 - 主人公:
- え?一体何が始まったの……?
- 主人公:
- そう思ってマリーの方を見ると、俺を見てくすくすと笑っている。
- 不屈のマリー:
どうやらサプライズ作戦は成功したようですね。
- サプライズ作戦?
- 不屈のマリー:
それは私ではなく…この作戦の首謀者に聞いてください。
- …首謀者…?
- デカルトボイジャー・サッカ:
それは拙者のことかな?
- デカルトボイジャー・サッカ:
言ったであろう?諦めたら楽になると。
- 諦めろってこういう事だったのか?
- デカルトボイジャー・サッカ:
当然だろう。他に何の事だと思った?
- 主人公:
- ……言葉のままに捉えてたよ……
- デカルトボイジャー・サッカ:
ははは、まぁそんな顔をするな。
- デカルトボイジャー・サッカ:
とにかくだ、隊員たちをガッカリさせたくないという気持ちは
理解はできるが…… - デカルトボイジャー・サッカ:
時には素直に事実を伝えることが最良の解決策であるということもある。
- デカルトボイジャー・サッカ:
だから、拙者が代わりに今回の件を説明して回った。
- デカルトボイジャー・サッカ:
みな誤解だったということをすぐに理解してくれたよ。
- 不屈のマリー:
そして、その話を聞いたガラテア少佐が、全員でゴールして閣下を驚かせようと
提案したのです。 - …なんでこんな……
- 不屈のマリー:
ふふふ、休暇中に仕事をしようとした罰です。
- 主人公:
- そんな……
- ん?待て、じゃあなんで本当に競争したの?
- デカルトボイジャー・サッカ:
まぁ、あれだ…
- デカルトボイジャー・サッカ:
大した理由じゃあない。
- アルキュオネ:
ふふっ、そうだね。ほんとに大したことじゃないよ。
- アルキュオネ:
誰が一番速いかはハッキリさせておきたかっただけさ。
- ガラテア:
まぁ、今回はうやむやになっちゃったけどね~
- 主人公:
- いつの間にか海から上がってきたアルキュオネとガラテアが笑いながら言った。
- アルキュオネ:
な?言っただろ?旦那!アタイなら優勝できるって!
- …そうだね。確かに優勝したな。
- アルキュオネ:
へへへ!だってガーディアンシリーズは…
- アルキュオネ:
絶対に約束を守るからね!
- ガラテア:
あはは!ハニーの驚いた顔、かわいい~!
- ガラテア:
僕が言い出したことだけど、こんなに上手くいくなんて思わなかったよ~!
- 主人公:
- すると、水でびしょびしょになったヘルが少し恨めしそうな顔でやってきた。
- ヘル:
…あの…私が溺れるのも作戦のうちだったのでしょうか……
- ガラテア:
あはは、違うよ。それは予定にはなかったけど、ヘルのおかげで
一番素敵なかたちでゴールできた気がする!ありがとね! - ヘル:
ううう……すごくビックリしたんですよ……。
次に人間様を驚かす時は私にも教えてください…… - ガラテア:
ごめんごめん!次は必ずヘルにも言うから。
- いや、次はやめてよ……
- ガラテア:
え~?まぁ……それは……
- ガラテア:
ハニーの日頃の行い次第かなぁ~!
- 主人公:
- ……日頃の行いって……仕事をするのは良い事だろ!!
- アルキュオネ:
それじゃあ、そろそろ優勝したんだし、賞品を貰わないとねぇ~?
- アルキュオネ:
旦那に叶えてもらうお願いはぁ……
- …え?それは誤解だったって……
- アルキュオネ:
誤解なのは分かったけど、取り消したとか言ったっけ~?
- 主人公:
- これは大変なことになったぞ……
- ガラテア:
心配しないでハニー。今回はみんなのお願いを統一することにしたんだ!
- …お願いを?
- アルキュオネ:
そう!旦那、マルタに来てまだ一度も海に入ってないらしいじゃん?
- ガラテア:
うん、まだビーチでお昼寝しかしてないよね~
- 主人公:
- そういえば……たしかにそうだな。
- アルキュオネ:
だ・か・ら!みんなで遊ぼう!せっかくマルタに来たんだ!
夏の海を満喫しなきゃ! - アルキュオネ:
な?ヘルもそう思うだろ?
- ヘル:
は、はい!いいと思います!
- アルキュオネ:
ヘルの賛成も貰った!それで、旦那は?
- 主人公:
- 期待に満ちた目で俺を見つめてくるアルキュオネたち……
そんな可愛らしい様子に俺は降参するしかなかった。 - …その目には弱いんだよ……
- ガラテア:
それは賛成ってことだね!よーし!
- ガラテア:
じゃあ、海まで競争だ~!
- 主人公:
- ガラテアはそう言って一直線に海に向かって駆け出し、
他の隊員たちもそれに釣られて走っていった。 - 主人公:
- 俺もそんな隊員たちのあとについて走り出す。
- アルキュオネ:
ほら、旦那!早く!みんな待ってるよ!
- 主人公:
- 俺は楽しそうに笑うアルキュオネを見て、ずっと聞きたかったことを
聞いてみた。 - …アルキュオネ、もう大丈夫?
- アルキュオネ:
…うん。大丈夫。
- アルキュオネ:
辛いことも、悲しいこともたくさんあった……
でも、もう怖くない。 - アルキュオネ:
ヘルが溺れそうになった時みんなが駆け寄ったのを見て、安心したよ。
- アルキュオネ:
あんな風にアタイのことも助けてくれるんでしょ?
- 主人公:
- そう言ったアルキュオネは歯を見せて笑った。
- アルキュオネ:
それに旦那、アタイ…勘違いしてたよ。
- 勘違い?
- アルキュオネ:
シャチの家族はアタイらプレアデスしかいないと思ってた。
でも、違った。 - アルキュオネ:
ほら見て、ここにはこんなに“オルカ”がいる。
- アルキュオネ:
オルカはシャチだろ?
- 主人公:
- アルキュオネが見つめている先には、海で楽しそうに遊んでいる
オルカのみんながいた。 - …そうだね。もう君には俺たちオルカがいる。
- アルキュオネ:
うん!
じゃあ……今は辛いことも悲しいことも全部忘れて遊ぼうぜ!旦那! - アルキュオネ:
だってここはこれから…
- アルキュオネ:
夢と希望に満ちたオルカパークになるんだからさ!
<夢見る人魚の島>END.