

シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- 主人公:
- 撮影機材回収作戦は難なく成功した。
- T-75ウェアウルフ:
大漁!大漁!みんな、帰ったら打ち上げよ~!
- 主人公:
- ウェアウルフは大喜びしながら輸送部隊と一緒に帰ってきた。
- T-75ウェアウルフ:
ハッハッハッ!建物にあった物ぜんぶ持って帰ってきてやったわ!
- 主人公:
- ウェアウルフの言う通り、輸送部隊は映画そのもの、映画関連の資料、
機材に関する説明書やカメラ、マイク、照明、ケーブル……さらには何に 使うのかわからないリモコン、舞台装置などなど…とにかく何でも持ってきた。 - 主人公:
- まず、資料関係は分析チームに回した。
- オレンジエード:
ええええ!?マジですか!?これって伝説のB級映画「シリコン人間の最後」の
無修正版じゃないですかぁー!? - オレンジエード:
え!?これ…「ラッキーメロムービー」の続編ですよ!!
公開されなかった幻の作品なのに!!!なんでなんで~!?お宝じゃないですか! - オレンジエード:
おおおお!?これは……あぁ~……えへへ、これはあとで司令官様と
二人っきりで観ないと……ふふふ。 - トモ:
シラユリ、この書類…何か変…
- シラユリ:
どこがです?
- トモ:
決算書の比率がおかしい。
- トモ:
こんなにたくさん投資してるのに、全然売り上げが出てないよ。
- トモ:
それも一つの映画だけじゃない…いくつもそうだよ。
- トモ:
でもずっと投資が続いてる。
- シラユリ:
監督が当時有名だったので、投資家が信頼し続けていたのかもしれませんね。
- シラユリ:
利益が出なかっただけで、映画自体は名作なのかもしれませんし……
- シラユリ:
そうでなければ脱税目的の投資という可能性もあります。
- シラユリ:
調べてみましょうか。
- シラユリ:
いずれにしても予算の割り当てに役立ちます。
- 主人公:
- 次に技術部は機材の整備を行った。
- フォーチュン:
司令官。
- ん?
- フォーチュン:
せっかく映画祭を開くなら、映画博物館も一緒に開くのはどうかしら?
- 博物館?
- フォーチュン:
今回確保した機材なんだけど、色んな時代、色んなメーカーのものがあったのよ。
- フォーチュン:
しかも、滅亡前の博物館にも展示されるような白黒映画の
古いフィルムとかそれを撮るためのカメラまで! - フォーチュン:
昔の映画を上映したり、その映画を撮影する時に使った機材とか道具を
展示するの。 - いいね。じゃあ、フォーチュンはそれを担当してもらえる?
- フォーチュン:
うん!お姉さんに任せて!
- T-75ウェアウルフ:
ねぇ、フォーチュン。博物館もいいけど、私が使うカメラのこと忘れてない?
- T-75ウェアウルフ:
未来の巨匠が使うんだから、この中で一番いいヤツをちょうだい。
- 主人公:
- フォーチュンは満面の笑みで箱の中から何かを取り出して、
ウェアウルフに手渡した。 - フォーチュン:
はい、どーぞ。
- T-75ウェアウルフ:
……え?これただのパネルじゃん。
- T-75ウェアウルフ:
フェザーがいつも使ってるからカメラ機能があるのは知ってるけど、
巨匠が使う道具じゃないでしょ? - フォーチュン:
そう?でも、ここにあるカメラを遥かに凌駕するスペックを持ってるのが
そのパネルよ? - フォーチュン:
ハードウェアも、ソフトウェアも。
- フォーチュン:
ここにある物は全部100年選手だから当然ね。
- フォーチュン:
もちろん、特殊なカメラも必要かもだけど、ほとんど“コレ”で解決できるわ。
- フォーチュン:
それに、性能はタロンフェザーがもう証明してるでしょ?
前に映画を撮ったことがあるし、それ以外にもたくさんの名作を……ね? - T-75ウェアウルフ:
まぁ……確かにね~……暗いところでもどんなアングルでもよく撮れてるしね。
- 主人公:
- フクオカで撮った映画じゃなくて“それ以外のたくさんの名作”の方で
納得してない? - T-75ウェアウルフ:
うん。何とかは武器を選ばずって言うし!
- T-75ウェアウルフ:
よーし!これで希代の名作を撮ってやるわよ!
- 主人公:
- 希代の名作なのか、希代の問題作なのかはわからないが……
- 楽しみにしてる。
- 主人公:
- ウェアウルフがやる気に燃えているところを見ると、思わず応援したくなった。
- T-75ウェアウルフ:
あ、そして司令官。
- 主人公:
- ウェアウルフは俺にメモリーを手渡してきた。
- T-75ウェアウルフ:
コンスタンツァに邪魔してごめんって伝えておいて。
- T-75ウェアウルフ:
良いひと時を。
- 主人公:
- ウェアウルフはウインクして去っていった。
- 主人公:
- メモリーの中身は何だろう?
- コンスタンツァS2:
お呼びですか?ご主人様。
- うん。ウェアウルフからの言伝と……
- コンスタンツァS2:
ウェアウルフさんからですか?
- 主人公:
- コンスタンツァにメモリーを渡した。
- 主人公:
- それにしても、ウェアウルフがすることだからどんな内容なのか
全く予想が出来ない…… - コンスタンツァS2:
何のメモリーなんでしょうね?
ふふ、ご主人様も気になります? - す、少しね?
- コンスタンツァS2:
それでは一緒に見てみましょう?
- 主人公:
- コンスタンツァはそう言って、パネルにメモリーを入れた。
- 主人公:
- メモリーの中身は……
- コンスタンツァS2:
あ……
- 主人公:
- 映画だった。
- 主人公:
- 滅亡前のさらに前の時代を舞台にした。
- 主人公:
- メイドとその主人のラブロマンス。
- コンスタンツァS2:
……
- 主人公:
- コンスタンツァは俺のことをチラチラ見てくる。
- 主人公:
- どうやらコンスタンツァはこの映画を最後まで観たいようだ。
- 主人公:
- 俺と一緒に。
- 主人公:
- だから、俺は黙ってコンスタンツァの肩を抱き寄せた。
- コンスタンツァS2:
……
- 主人公:
- そのあと俺たちは肩を寄せ合い、パネルの小さな画面で映画を観たのだった。