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テイラー・リストカット
オルカに非協力的なバイオロイド集団はリストアップ完了してるわ。位置と規模も把握済み。

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  1. テイラー・リストカット:

    オルカに非協力的なバイオロイド集団はリストアップ完了してるわ。位置と規模も把握済み。

  2. テイラー・リストカット:

    この集団が直ちに敵対することはないと思うけど、他のレモネードに協力する可能性は十分ある。

  3. テイラー・リストカット:

    リストアップされてる集団の共通点は、指導者が滅亡前の人間に酷い目に遭っているという点よ。

  4. テイラー・リストカット:

    彼女たちはオルカに協力すること自体をリスクと感じてるのよ。

  5. テイラー・リストカット:

    私たちはバイオロイドだから人間の命令は絶対。だから、接触自体を拒否するしかないってわけ。

  6. テイラー・リストカット:

    誰も家畜にはなりたくないものね。

    1. 俺はお前たちを家畜だなんて思ってない。
  7. テイラー・リストカット:

    あなたがどう思ってるかは関係ないの。

  8. テイラー・リストカット:

    彼女たちはそう思ってるの。

  9. テイラー・リストカット:

    滅亡前の人類にとってバイオロイドは家畜と大差なかったわ。

  10. テイラー・リストカット:

    そして、その滅亡前を経験している者たちはその事実をよく解っている。

  11. 主人公:

    - リストカットと今後の宣伝戦について話しながら歩いていると……

  12. オードリー・ドリームウィーバー:

    お姉さまたちのデザインはエレガンスじゃありませんわ。

  13. テイラー・クロスカット:

    大量に作るということを考慮しないと。

  14. オリビア:

    作品に合う服を作らないとでしょ。

  15. オードリー・ドリームウィーバー:

    まず、クライアントがアマチュアだということを考えないと。依頼がディテールでなくとも最高のクオリティを提供しないといけませんわ。

  16. テイラー・クロスカット:

    だけど、あなたのやり方じゃコストがかかり過ぎよ。クライアントは1人じゃないのよ?今も次から次へとコミッションが入ってきてるのに、すべてクリアできるの?

  17. オリビア:

    今回のコミッションはすべてスクリーンに出る衣装だってことを考えて。オードリーが言ったようにクライアントはアマチュアなんだよ?スクリーン映えする衣装をデザインすることこそがクライアントのためになるわ。

  18. 主人公:

    - 衣装室でデザイナー三姉妹が熱く討論をしているのが見えた。

  19. オードリー・ドリームウィーバー:

    私たちにとっては確かにいくつもあるワークの一つですわ。ですが、クライアントにとってはオンリーワンのアート……つねにマスターピースを作ることを目標にワークすべきですわ。

  20. テイラー・クロスカット:

    そんなことを言っても需要がはるかに多いの。一つ一つ最高の作品を追求してたら全てのクライアントを満足させるなんて出来ないわ。特に今回みたいにタイムリミットがあるコミッションの時はね。

  21. オリビア:

    最高が最善ではないのは分かるわ。でもスクリーン映えとはまた別の話だよ。クライアントと綿密にミーティングして作品にピッタリの衣装を作らなきゃ。

  22. 主人公:

    - 職業としては同じだが、彼女たちの考えは明らかに違った。

  23. 主人公:

    - 三人とも引く気は一切なさそうだ。

  24. 主人公:

    - 俺が間に入って何とかしたかったが、誰が間違っているという話でもなく、誰かの肩を持つことができずにいた。

  25. 主人公:

    - そして……

  26. テイラー・リストカット:

    ははは。

  27. 主人公:

    - 俺の隣にいたリストカットはそんな三姉妹を見て笑った。

  28. 主人公:

    - 三人を見る彼女の目は俺から見てもとても温かいものだった。

  29. 主人公:

    - きっとずっと昔……まだ幸せだった頃の自分たちを思い出しているのだろう。

  30. 主人公:

    - リストカットと三姉妹の一世紀近く続いた地獄のような日々は…想像もできない。

  31. 主人公:

    - 俺にはただ黙ってリストカットの肩を抱き寄せることしか出来なかった。

  32. テイラー・リストカット:

    ふふ、確かにそういう雰囲気だものね。

  33. 主人公:

    - リストカットは微笑んで俺の手を握って……自分の肩から俺の手を下ろした。

  34. テイラー・リストカット:

    その気持ちはありがたいわ。

  35. テイラー・リストカット:

    でも、今は大丈夫。

  36. テイラー・リストカット:

    何だか、妹たちの死を利用してるような気がして。

  37. テイラー・リストカット:

    それに、あなたも忙しいでしょ?

  38. テイラー・リストカット:

    純粋に私を慰めようとしてくれたってことは分かってるわ。

  39. テイラー・リストカット:

    だから、ありがとう。

  40. 主人公:

    - 俺は頭をポリポリと掻いた。すると……

  41. オードリー・ドリームウィーバー:

    もういい加減にして!こんなディスカッションをしてもどうせお姉さま達は仕事しないでしょ!

  42. 主人公:

    - いつの間にか三姉妹の均衡が一気に傾いた。

  43. オードリー・ドリームウィーバー:

    テイラーお姉さまは閉じこもってシナリオを書き始めるし!

  44. オードリー・ドリームウィーバー:

    オリビアお姉さまは撮影現場を回るとか言ってすぐいなくなる!

  45. オードリー・ドリームウィーバー:

    結局ここで衣装を作ってるのは私だけじゃない!

  46. テイラー・クロスカット:

    ……

  47. オリビア:

    ……

  48. オードリー・ドリームウィーバー:

    人は増えたのに、いっつも私一人で働いてるわ!!

  49. オードリー・ドリームウィーバー:

    不公平よ!!!

  50. テイラー・クロスカット:

    ……

  51. オリビア:

    ……

  52. オードリー・ドリームウィーバー:

    どうせ私一人で作るんだから、口を出さないで!!

  53. 主人公:

    - 末っ子の不満爆発に姉二人は黙るしかないようだ。

  54. 主人公:

    - いつも優雅に振舞っているオードリーが、姉たちの前ではあんな風になるなんて何だか新鮮だ。

  55. 主人公:

    - まぁ言っていることは我がままでも何でもなく、正当性しかないが……

  56. テイラー・クロスカット:

    ごめん……シスター…

  57. オリビア:

    ごめんね、オードリー…

  58. 主人公:

    - 二人の姉は素直に謝った。

  59. 主人公:

    - 今回はオードリーの勝ちだろう。

  60. オードリー・ドリームウィーバー:

    謝るのでしたら、お姉さま達もしっかり働いて!

  61. テイラー・クロスカット:

    でも聞いて、オードリー。

  62. テイラー・クロスカット:

    私はシナリオの依頼を受けてるの。私が書かないと映画の撮影は不可能だわ。

  63. テイラー・クロスカット:

    だから、見逃して?

  64. オリビア:

    私も映画のアドバイザーを引き受けてるの。

  65. オリビア:

    ほら、映画のコトよく知らない子たちも多いじゃん?

  66. オリビア:

    みんなが楽しく映画作りできるように手伝ってあげないといけないでしょ?そこらへん理解してほしいな~?

  67. オードリー・ドリームウィーバー:

    確かにそうですわね?でしたら……

  68. オードリー・ドリームウィーバー:

    睡眠時間も、休む時間も減らしてください。

  69. オードリー・ドリームウィーバー:

    お姉さま達が来るまでずっとそうしてきましたわ。

  70. オードリー・ドリームウィーバー:

    プロフェッショナルな姿を見せなさい!!!

  71. 主人公:

    - その言葉に二人の姉は何とも言えない悲鳴をあげた。

  72. 主人公:

    - 俺の奇行のせいでごめんね……

  73. 主人公:

    - あとで三姉妹には応援を送る手配をしておこう……

  74. 主人公:

    - 俺はそんなことを考えながら次の仕事先へと向かった。

  75. 主人公:

    - ―と思ったが、数歩歩いて立ち止まった。

    1. リストカット?
  76. テイラー・リストカット:

    あ、ごめん。今行くわ。

  77. 主人公:

    - リストカットは早足で俺の隣に来た。

  78. 主人公:

    - 俺は特に声をかけたりはしなかった。

  79. 主人公:

    - 彼女が言っていた通り、今は慰めや同情は必要ない。

  80. 主人公:

    - だからこそ、俺たちは自然と宣伝戦の話の続きをしながら、再び歩き始めたのだった。