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Transcription
- 主人公:
- 誰かは言った。
- 主人公:
- 世の中は予算が支配しているのだと。
- 主人公:
- 滅亡後の世界に当てはまるのかはよく分からないが…
- 主人公:
- 少なくともオルカフィルムフェスティバルは予算がすべてを支配していた…
- 主人公:
- そして、その予算を司る人物は愛らしくも血も涙もない一人の少女だった……
- C-33アンドバリ:
ダメです。
- 主人公:
- アンドバリは満面の笑みで言った。
- C-33アンドバリ:
誰がこんな風に予算を組んで来いって言いましたか?
- C-33アンドバリ:
必要な物資をツナ缶に換算するのがそんなに大変ですか?
- C-33アンドバリ:
予算が欲しいのなら、これくらいの努力は最低限すべきではないですか?
- C-33アンドバリ:
書き直してきてください。
- 主人公:
- なんだか少し刺々しくなってるのは気のせいだよな……?
- 主人公:
- そして、若干恍惚としてるように見えるのも気のせいだよな……?
- C-33アンドバリ:
エキドナさん。
- エキドナ:
何?
- C-33アンドバリ:
自分で予算を組んでいておかしいとは思いませんでしたか?
- エキドナ:
なんで?私は最低限必要なものを入れただけだけど?
- エキドナ:
私たちの映画「うるさいグルメ」を撮るためには、
少なくともこれくらい予算が必要よ。 - C-33アンドバリ:
三人が食べるだけの内容ですよね?
- C-33アンドバリ:
シナリオの内容をどうこう言うのは私の仕事ではありませんが……
- C-33アンドバリ:
この撮影スケジュールでこの量を食べ切るのは難しいと思いますけど?
- C-33アンドバリ:
購入した食材が余ったらどうするつもりなんですか?
- エキドナ:
うーん……
- エキドナ:
「残った食材はスタッフが美味しくいただきました」でその後も食べるわ。
- C-33アンドバリ:
つまり、横領ですね。
- C-33アンドバリ:
エキドナさん、そんなに何か食べたいのでしたら……
- C-33アンドバリ:
鉛弾も食らっておきますか?
- 主人公:
- いつの間にか強く育ったな、アンドバリ……
- 主人公:
- ヒルメに倉庫を荒らされた時はあんなに泣いていたのに……
- C-33アンドバリ:
もう少し具体的で現実的な予算案を持ってこいって言ってますよね!私!
私の言葉がわからないんですか!? - C-33アンドバリ:
はい、次!
- 主人公:
- 軽い気持ちで映画を作ろうとしていた隊員たちは、
アンドバリによって真剣に取り組まざるを得なくなっていた。 - 主人公:
- 少しやり過ぎな気もするけど……
- サイクロプスプリンセス:
あれも滅亡前の予算決めに比べると可愛い方だ。
- サイクロプスプリンセス:
映画というものはプリプロダクションの段階である程度 完成度が決まると
言うからな。 - サイクロプスプリンセス:
予算案を新たにするために自分たちの作品を見つめ直し、現実的で具体的な
撮影計画を熟考していくうちに作品に対する責任感を持つようになるだろう。 - さすがプロ。
- サイクロプスプリンセス:
それにしても映画祭か……また面白いことをするものだ。
- 楽しいでしょ?
- サイクロプスプリンセス:
ふん、何を言うかと思えば……
- サイクロプスプリンセス:
久しぶりに余の本来の仕事が出来て……最高に楽しい!
- プリンセスは映画に出演するの?
- サイクロプスプリンセス:
ふむ、それもいいな。
- サイクロプスプリンセス:
今のままの余で出演するのもいいだろうし…
- サイクロプスプリンセス:
Ahoy!
- サイクロプスプリンセス:
アクアランドで大人気だったパイレーツプリンセスもいいかもしれぬ。
- サイクロプスプリンセス:
もしくは、これまで秘密にしていたスペシャルトップシークレットエージェント…
コードネーム「プリンセス」の余を見せるのもアリかもしれんな! - サイクロプスプリンセス:
どの余で出演しても楽しそうだ。
- サイクロプスプリンセス:
だが、今回は余の出演は最低限にしておき、代わりにすべての映画の質を
向上させることにした。 - それはどうして?
- サイクロプスプリンセス:
皆に楽しんでほしいからだ。
- サイクロプスプリンセス:
作品を上手く作ることが出来れば、それだけ制作する者たちも
楽しくなるものであろう? - サイクロプスプリンセス:
プロである余の助言があれば、きっと目に見えてクオリティが良くなるはずだ。
- サイクロプスプリンセス:
万物の頂点に立つ者が施しを与えるのは義務であるしな?
- サイクロプスプリンセス:
ふふ、まぁ大層なことを言ってしまったが、つまり純粋に皆に楽しんでほしい
ということだ。 - サイクロプスプリンセス:
そして、これは余だけではなく、伝説の者たちも同じだ。
- サイクロプスプリンセス:
伝説の者たちは早くも隊員たちへの助言や演技指導をしているそうだ。
- サイクロプスプリンセス:
ふっふっふ……滅亡前はビスマルクと伝説はライバルだったのだ。
我々も負けてはおられん。 - サイクロプスプリンセス:
ビスマルクの者たちも総力を挙げて映画祭に貢献する。
- ブラインドプリンセスも?
- 主人公:
- 俺は今まさに予算案の審査を受けている二人を指差した。
- 主人公:
- キルケーとブラインドプリンセスだ。
- キルケー:
私たちの映画「オルカ酒」の予算案です~
- C-33アンドバリ:
……
- ブラインドプリンセス:
私がしっかりと目を通しましたので、不備はないかと。
まぁ、私、目が見えないんですけど。 - C-33アンドバリ:
……
- C-33アンドバリ:
シナリオを拝見しましたが、最初から最後までお酒しか飲んでませんけど?
- キルケー:
あっ!気付いてもらえました?
- キルケー:
お酒を造るためには労働力と資源が必要ですよね?
- キルケー:
そして、お酒はすべての人に必要な必需品ではなく、嗜好品です。
- キルケー:
ですが、そんなお酒を惜しみなく飲んでいる人を見ると、
見ている人はどんな感想を抱くと思います? - C-33アンドバリ:
次の日二日酔いで大変だろうな。とか?
- キルケー:
その通り!
- キルケー:
ああ!オルカはお酒をあんなに飲んでもいいくらい資源があるのね!って
思いますよね? - C-33アンドバリ:
話が噛み合ってませんが?
- キルケー:
気のせいでしょう。
- キルケー:
そして、量だけでなく質も種類も豊富だということを見せて、オルカがどれだけ
大きいのか、どれだけ技術が発達してるのかを示すことができるでしょう。 - キルケー:
ワイン、ウイスキー、ウォッカ、ラム酒、テキーラ、焼酎、マッコリ、ラキヤ、
クヴァス、リンゴ酒、蜂蜜酒、アラック…… - ブラインドプリンセス:
そして、ビール!ビールだけでも、エール、ラガー、クラフトビール……
ここで説明しだすと無限に話せちゃうくらいにたくさん種類があります! - キルケー:
酒好きならオルカに合流したくてたまらないでしょう?
- C-33アンドバリ:
お酒を飲まない方は?
- ブラインドプリンセス:
残念ながらすべての人を満足させることはできないものです。
- キルケー:
千本のお酒も一杯目からという言葉もある気がするじゃないですか?
- 主人公:
- シナリオに対してどうこう言うのは自分の仕事ではないとアンドバリは
言っていたが…… - 主人公:
- 映画制作の主な目的が飲酒であることが明らかなこの二人のことを
快く思っていないことは確実だ…… - 主人公:
- そんなアンドバリにキルケーがコソコソと腰を低くして近付いた。
- キルケー:
えへへ…色々とご苦労様です。
- 主人公:
- キルケーはアンドバリの手に何かを握らせた。
- 主人公:
- いや、何かではない……あれはツナ缶だ!
- 主人公:
- アンドバリは手に持っているツナ缶を見てニッコリと笑った。
- 主人公:
- そして……
- C-33アンドバリ:
シティーガード!!!
- 主人公:
- シティーガードが現れた!
- SD3Mポップヘッド:
どうしたんだい、中佐?
- C-33アンドバリ:
今賄賂を渡されました。
- 蹂躙のソニア:
うーん、賄賂はダメだね。アウト!
- 主人公:
- ソニアとポップヘッドはすぐにキルケーとブラインドプリンセスを捕縛した。
- キルケー:
ちょっ!ソニアさん!?ポップヘッドさん!どういうことです!?
あなたたちはこっち側でしょう!? - 蹂躙のソニア:
あなたは黙秘権を行使することができ、あなたの発言は法廷で不利な証拠として
使われる可能性があります。また… - 蹂躙のソニア:
…ごめんな。最近バディの私を見る目がすごく怖くてさ……
- 蹂躙のソニア:
しばらくは真面目にしてようと思って。
- 主人公:
- すると、ブラインドプリンセスは体をくねらせながら切羽詰まった声で叫んだ。
- ブラインドプリンセス:
無実の聖女を公権力で黙らせようだなんて!マイオルカTVに情報提供しますよ!
- ブラインドプリンセス:
「シティーガードの横暴!暴挙!オルカはこのままでいいのか!」
- ブラインドプリンセス:
明日のトップニュースが楽しみですねぇ!
- SD3Mポップヘッド:
ふん、何を言うかと思えば…
- SD3Mポップヘッド:
7級に降格された今の僕に怖いものはないヨ。
- 主人公:
- 連行される二人を見て、サイクロプスプリンセスは呆然としていた。
- サイクロプスプリンセス:
聖女…失格だ……
- 主人公:
- いや、呆れるよりも絶句に近いか?
まぁ、サイクロプスプリンセスがこうなるのもある意味仕方ない気はする…… - 主人公:
- ブラインドプリンセスが合流してくれた時は宣伝戦での活躍を期待していた。
もちろん、そのためにイギリスまで助けに行ったわけではないが…… - 主人公:
- 今彼女が宣伝戦に参加したら……
- ブラインドプリンセス:
さ~!はじまりました!新番組「聖女酒」~!
- ブラインドプリンセス:
こんにちは~!皆さん!ドラゴンスレイヤーのヒロイン、
ブラインドプリンセスです~! - ブラインドプリンセス:
聖女酒初回は番組開始を祝しまして、洗面器いっぱいのラム酒を
飲んでみようとおもいまーす! - ブラインドプリンセス:
ふふ!実は私、こんなにたくさんのお酒を一気に飲む自信がなかったんです。
- ブラインドプリンセス:
それで、本番前に試しに飲んでみたんですけど……
- ブラインドプリンセス:
すらすら飲めてしまいました~!
- ブラインドプリンセス:
ですので大丈夫です!それじゃあ洗面器一杯いってみましょう~!
- 主人公:
- ……みたいなことが起きそうだ……
- 主人公:
- そしてアンドバリはというと、二人の犯罪者が連行されるのを無表情に見送り、
何事もなかったかのように口を開いた。 - C-33アンドバリ:
次。
- 主人公:
- 強く育ったな……アンドバリ……