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Transcription
- 主人公:
- 映画は“見て”、“聞く”芸術だ。たまに振動や風など色々な感覚が
加わることもあったらしいが、基本的にはそうだ。 - 主人公:
- そして、映画を評価する時「音楽は良かった、音楽は」と言われることが
あるように、音楽は映画にとって大切な要素である。 - 主人公:
- そんな音楽の専門家がオルカにはいる。
- 主人公:
- 今回俺は映画祭のおかげで一気に忙しくなった彼女たちのもとを訪れた。
- お疲れ様、ミューズ、エラトー。
- エラトー:
あ、プロデューサー!
- ミューズ:
こんにちは、プロデューサー。
- 忙しい?
- エラトー:
忙しいよ~!でも、その分楽しい!
- ミューズ:
あはは……依頼が止めどなく入ってきます……
- 映像が出来てないのに音楽を作るのって難しいよね?
- ミューズ:
確かにそうですね。
- ミューズ:
いくら良い曲を作っても、映像と合わなかったら台無しになってしまいますから。
- ミューズ:
でも、ほとんどが映画を撮る前なので、テキストや設定だけで
曲を作ってほしいって依頼が多いですね。 - ミューズ:
スケジュールを考えると映画を撮り終えるまで待つのは難しいですし……
- エラトー:
依頼してくる人がプロなら分かりやすく依頼してくるんだけど、
今回初めて作曲を依頼するって子がほとんどだから、依頼内容もフワッとしてて、 明確なイメージも定まってないのよねぇ~ - エラトー:
私たちがちょっと意見を出すと、言う通りにしちゃう子が多いんだから。
- エラトー:
あと確認のために質問しただけなのに、それを難しく考えて依頼を
修正しちゃう子とかね。 - 二人とも大分疲れてるみたいだね……
- エラトー:
キャー!やっぱわかっちゃう?どこでわかった?髪がパサついてる?
それとも目のクマ?服がヨレヨレ?アイドルは油断しちゃダメなのに! - ミューズ:
……
- 主人公:
- あ、あなたのお隣にいらっしゃる方もアイドルですが……
- ミューズ:
え、えっと、実際作業してる時間よりもリファレンスを確認してる時間の方が
かかってしまってます。 - エラトー:
うんうん!依頼された内容に一番近いイメージの映画を観たりね!
- エラトー:
面白くて音楽もいい映画が多かったわね。
- エラトー:
あとやたらと音楽だけが良い映画もあったわ。
- エラトー:
あ、逆に音楽が微妙過ぎて勿体ない映画もね。
- エラトー:
そんな映画を観てたら私もミュージカル映画を撮ってみたくなっちゃった。
- 今からでも作ってみたら?
- エラトー:
うーん……
- エラトー:
でも今回は音楽制作の方に集中するわ。
- エラトー:
今は誰かが音楽を作らないといけないじゃない?
- エラトー:
それにミューズと一緒に仕事するってのもすごく楽しいから。
- エラトー:
この映画祭が終わった後で改めてミュージカル映画をミューズと作るわ!
- エラトー:
映画祭が終わった後ならオルカのみんなも撮影スキルが上がってるでしょ?
- エラトー:
今やるよりももっとクオリティの高いものが作れるはずだわ。
- エラトー:
ステージでもスクリーンでも最高を目指すのがエラトーだから!
- おお、今から楽しみだ。
- 主人公:
- エラトーとミューズが出るミュージカル映画なんてきっとお世辞抜きに
凄いものができるはず。 - 主人公:
- 俺はミューズの方をチラリと見た。
- 主人公:
- エラトーはやる気満々だが、ミューズの方はどうなんだろう?
- ミューズ:
……いいですね。私ももう一度皆さんの前で歌ってみたいです。
- 主人公:
- ミューズもやる気みたいだ。
- よし、そのミュージカル映画、いつか必ず撮ろう。
- エラトー:
えへへ!ありがと、プロデューサー!
- ミューズ:
ありがとうございます。
- エラトー:
あ、ねぇねぇ、来たついでに新しく作った曲、聞いてみてくれない?
- ミューズ:
え!?あれはまだ完成してないですけど……
- エラトー:
うん!だから聞いてもらって評価してもらわないと!
- エラトー:
私たちじゃ気が付かない部分を指摘してくれるかもしれないじゃない。
- 主人公:
- エラトーはそう言って歌い始めた。
- 主人公:
- ミューズが作曲し、エラトーが歌う歌は言うまでもなく最高だった。
- エラトー!ミューズ!サイコー!!
- エラトー:
ふふ~ん、そうでしょ~?
それじゃ次の曲、いくよー! - 主人公:
- エラトーは間髪入れずに次の曲を歌い始める。
- 主人公:
- スタジオはあっという間に小さなコンサート会場に変わった。
- 主人公:
- エラトーが歌う曲はすべて……
- 主人公:
- 最高だった。
- 主人公:
- そして、こう思うのはきっと俺だけじゃないはず。
- 主人公:
- 作曲を依頼した隊員たちはみんな、二人が作った曲に満足するだろう。