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Transcription
- バーバリアナ:
止まって止まって!
- え?
- バーバリアナ:
今は工事中よ。危ないからここは近付いちゃダメ。
- 主人公:
- そう言われ、俺はバーバリアナの後ろで行われている工事を覗いてみた。
- 主人公:
- 大小の金属が空中を動きまわり、きれいに形を整えていくのが見えた。
- 主人公:
- それを見ただけで誰が作業をしているのか分かった。
- ネオディム?
- バーバリアナ:
そ、ネオディム。
- 主人公:
- フクオカで撮影した時はほとんどホログラムで作っていたけど、
今回はこんな風に実際にセットを建設してるのか…… - バーバリアナ:
あの子凄いよね。本当なら何日もかかる作業なのに、
あの子がいたらあっという間に終わるのよ。 - バーバリアナ:
おかげでスケジュールも繰り上がって撮影がたっぷりできるわ。
- 主人公:
- その話を聞いて、ネオディムが「この戦いが終わったら、自分の能力が
建設や他の事に役に立ったらいいな」と言っていたのを思い出した。 - それ、ネオディムに言ったらすごく喜ぶと思うよ。
- バーバリアナ:
もちろん、しっかりお礼を言うつもりよ。
- バーバリアナ:
あっ、終わったわね。
- 主人公:
- バーバリアナの言う通り、空中を動き回っていた金属などはいつの間にか
しっかりと固定されていた。 - 主人公:
- そして、作業を終えたネオディムが俺たちのもとにやってきた。
- ネオディム:
全部終わったよ。
- バーバリアナ:
お疲れ様、ネオディム。超助かったわ。
- バーバリアナ:
アタシは仕上げ作業してくるから。
- ネオディム:
うん。
- お疲れ、ネオディム。
- ネオディム:
うん、司令官。
- セットの建設を手伝ってるんだね。
- ネオディム:
うん。
- えらいね。
- ネオディム:
ううん……私が好きでやってることだから。
- だったら、なおさら良いことじゃん。
- 主人公:
- 俺がそう言うとネオディムは嬉しそうに微笑んだ。
- 主人公:
- しかし、ネオディムは突然微笑んだままとんでもない質問をしてきた。
- ネオディム:
司令官…司令官は悪い女…好き?
- 悪い女?
- 主人公:
- 悪い女の定義とは……?
- 主人公:
- 俺は今まで自分が見てきた悪い女を思い出してみた。
- 主人公:
- レモネードオメガ、デルタは……
- 主人公:
- 悪い女に失礼なくらい悪いと思うし……
- 主人公:
- 伝説の悪役が一番悪い女のイメージに近いかな?
- ポックル大魔王:
わ、私ですか!?
- アルマン枢機卿:
ふふ、私を思い浮かべると予想しておりました、陛下。
- クノイチ・エンライ:
まぁ、わたくしのことを思い出してくださるだなんて。
- 主人公:
- こう考えると悪い女もいいな?
- ニバ:
バニーダイオウ=サン!私は!?私!!
- 主人公:
- うーん、お前は悪い女じゃなくて、ギャグキャラ。
- ニバ:
グワーッ!このチジョク!この恨み!忘れんぞ!
- ニバ:
バニーダイオウ=サンは、この愁いと憎しみを持ち合わせた
悲しきバニースレイヤーニバをギャグキャラと定義したな!? - ニバ:
逆バニーの神よ!今日も逆バニーサツガイニッシ(ニバの秘密の日記帳のことだと
思われる)に新たな恨みの一行が加わります! - 主人公:
- うん。やっぱギャグキャラ。
- ニバ:
アバァッ!だから!ち・が・う・って!!!
- 主人公:
- イマジナリーバニースレイヤーニバ=サンとのイマジナリー会話を終えて、
俺は結論を出した。 - 主人公:
- 悪い女もギャグキャラも……
- 好きだよ。
- 主人公:
- 悪い女じゃなくても好きだけど。
- ネオディム:
……そっか。
- どうしてそんなこと聞くの?
- ネオディム:
内緒。
- 主人公:
- 内緒にされてしまったが、俺はもう分かっていた。
- 主人公:
- 多分、悪い女を演じるつもりなんだろう。
- 主人公:
- 悪い女が主人公の映画かな?
- 主人公:
- ネオディムなら何をやっても似合うだろうけど……
- 主人公:
- 一つだけ心配なことがある。
- 主人公:
- ネオディムに“悪い女”という概念を教えた隊員が誰なのか…
それだけが気になる。 - 主人公:
- まぁ、でも流石にとんでもないことは教えてないはず……
- ネオディム:
私は約束があるから…そろそろ行くよ。司令官……
- うん。わかった。
- 主人公:
- ネオディムは手を振ってどこかへ行ってしまった。
- 主人公:
- 俺はネオディムが見せてくれる悪い女に期待しながら、
他の撮影現場を見て回ることにした。