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Transcription
- 主人公:
- 宣伝戦を兼ねた映画祭が終わり、俺たちは元の忙しい日常に戻った。
- 鉄血のレオナ:
救助要請者の救助完了。
- 鉄血のレオナ:
救助要請者の中に負傷者がいた。
輸送車両が必要だ。 - 分かった、できるだけ早く送る。
- 鉄血のレオナ:
鉄虫がまだ残っているがどうする?
- 規模は?
- 鉄血のレオナ:
昔の工場団地を拠点にしているせいで精確な把握は難しいが、
前例から考えるに、殲滅するなら大規模な作戦が必要だろう。 - じゃあまずは救助要請者と一緒に復帰してくれ。
- 鉄血のレオナ:
了解した。
- 鉄血のレオナ:
じゃああとで、司令官。
- レモネードアルファ:
資源不足に苦しむバイオロイド集団のために補給計画を立てました。
- レモネードアルファ:
優先順位と輸送経路を考慮した案をいくつか用意しましたので、
検討の上、承認の方をお願いします。 - オレンジエード:
司令官様!今度、オラオラでヨーロッパの有名人をゲストに呼ぼうと
思ってるんですが、どうですか? - オレンジエード:
極悪非道なレモネードと迫りくる鉄虫に苦しみ喘いでいたヨーロッパの
バイオロイドたち!そこに堂々と現れるオルカ抵抗軍!! - オレンジエード:
バイオロイドたちは見た!デルタ軍の猛攻をものともせず、
次々と進撃していくオルカ抵抗軍の姿を! そして、苛烈な戦いは終わり、ヨーロッパに平和が訪れた! - レモネードアルファ:
オレンジエード……
- レモネードアルファ:
そういうことはちゃんとした企画書で提案するのが筋です。
- オレンジエード:
えぇ…だって企画書にしたら許可してもらいにく―
- レモネードアルファ:
オレンジエード。
- オレンジエード:
企画書、書いてきまーす!
- オレンジエード:
え~ん!もうゲストに連絡しちゃったのにぃ~!
- シラユリ:
オルカへの合流を望むバイオロイドの数が映画祭以降、急増しています。
- シラユリ:
戦闘員だけではなく、非戦闘員も相当な数です。
- シラユリ:
これらに対する身体検査の強化と手続きの効率化のために
コウヘイ教団とシティーガードの協力が必要です。 - シラユリ:
要請してもよろしいでしょうか?司令官。
- 主人公:
- 一気に押し寄せる仕事の波に飲まれ、幸せな時間を過ごしていると……
- 主人公:
- 俺は視線を感じて、顔を上げた。
- どうした?
- テイラー・リストカット:
忙しい?……って聞く必要もなかったわね。
- テイラー・リストカット:
いつにも増して幸せそうなところを見るに……
- おっ、追加の仕事?
- テイラー・リストカット:
プレゼントを期待する子供みたいな顔して言わないでよ……
- 違うのか……。それじゃあ何?
- テイラー・リストカット:
今回の映画祭でオルカに合流、または協力を申し出ているバイオロイド集団が
増えたわ。 - うん、それは報告があったね。
- テイラー・リストカット:
それでもまだ接触を拒否している集団がある……
- テイラー・リストカット:
どうする?
- どうするって……どういうこと?
- テイラー・リストカット:
そのままにしておくの?
- まぁ、説得は続けるべきだと思う。
- テイラー・リストカット:
その集団の中には要衝や作物の主要生産地、工場地帯や研究所のようなところを
拠点にしてる集団もあるわ。 - テイラー・リストカット:
あと、とても無視できないレベルの軍事力を持ったところも……
- テイラー・リストカット:
まぁ、そんな感じで引き入れた時の利益が大きかったり、
逆に放っておくとリスクになり得る集団が多いわ。 - テイラー・リストカット:
この先、他のレモネードたちがヨーロッパに侵攻を開始したり、
オルカの主力がヨーロッパの外で活動している時に問題を起こす可能性がある。 - テイラー・リストカット:
でも、今のオルカには……
- テイラー・リストカット:
その集団を簡単に掌握できる軍事力や豊富な手段がある。
- テイラー・リストカット:
つまり、不安要素は今のうちに取り除いておいた方がいいと思うの。
- うーん……
- 主人公:
- 問題を起こす前にこちらからアクションを起こして掌握する…か。
- 主人公:
- 俺は少し悩んだ。
- 俺はなるべくそれはしたくないかな。
- テイラー・リストカット:
理由を聞いても?
- オルカには…人類のせいで傷ついた子たちが多い。
- 主人公:
- 人間の命令のせいで一つの場所から離れることができなくなった者。
- 主人公:
- 終わりのない戦いを強いられることになった者。
- 主人公:
- 実験によって心や体に深い傷を負った者。
- 主人公:
- 誰かを殺し続けなければならなかった者。
- そして、それはオルカの隊員だけじゃないだろ?
- 主人公:
- 俺はそう言ってしばらくリストカットを見た。
- 主人公:
- リストカットも…その傷ついた者たちの中の一人だから。
- そんな子達をもう一度傷つけるような事はしたくない。
- テイラー・リストカット:
……
- 俺がそんな事をすれば、オルカのみんなもきっと苦しむ。
- テイラー・リストカット:
PECSと戦ったのは?
- もちろん明白に敵対してる相手とは戦うよ。
- テイラー・リストカット:
命令権で強制する方法もあるわ。
- もちろん必要なら命令権も使う。
- テイラー・リストカット:
命令権を使う基準は?
- うーん…それはその時の状況によって違うとしか…
- テイラー・リストカット:
優柔不断な偽善者ね。
- 主人公:
- その非難は確かにその通りだと思う。
- 主人公:
- でも、彼女の口調からは棘が感じられなかった。
- 俺が映画祭を開こうと言い出したのはその一環だよ。
- テイラー・リストカット:
できるだけ自由意思で協力してもらうため?
- そう、そしてオルカのみんなが楽しんでくれることを願って。
- テイラー・リストカット:
呆れるほど頭の中がお花畑ね。花の香りまでしてきた気がするわ。
- もう少しこう……言い方というものを……
- テイラー・リストカット:
そんなやり方が通用しない状況が来たらどうするの?
- それは心配してない。
- 主人公:
- 俺はそう言って笑ってみせた。
- そんな時が来ても、オルカのみんながいれば乗り越えられる。
- テイラー・リストカット:
……救いようのない楽観主義者だわ。まるで答えになってない。
- そのオルカのみんなにはリストカット、お前も入ってる。
- テイラー・リストカット:
……
- 主人公:
- リストカットはそれ以上は反論しなかった。
- テイラー・リストカット:
司令官。
- ん?
- テイラー・リストカット:
宣伝戦は続けるのよね?
- 当たり前だろ?
- テイラー・リストカット:
じゃあ、ポルノでも作らない?
- ……
- テイラー・リストカット:
大層なシナリオやセットも必要なく。男がいるということを簡潔に伝えられるし、
男ってことは確実に人間なんだから余計な説明も要らない。 - テイラー・リストカット:
これ以上のジャンルはないわ。
- テイラー・リストカット:
そして、男と女がちょうど一人ずつここにいる。
- テイラー・リストカット:
完璧ね。
- 主人公:
- リストカットはそう言って服を脱ぎながら近づいてきた。
- 今は駄目だよ。
- テイラー・リストカット:
どうして?
- 仕事がある。
- テイラー・リストカット:
……このムードでよくそんなことが言えるわね……
- 今の話の流れにムードあった?
- テイラー・リストカット:
まぁ、ないわね?じゃあ待ってるわ。
- 俺、徹夜するけど……
- テイラー・リストカット:
だったら、一晩中そばにいるわ。
- テイラー・リストカット:
今日は一緒にいたいの。
- 主人公:
- リストカットはそう言って笑った。
- テイラー・リストカット:
それに、非協力的な集団については心配しないで。
- さっきと言ってることが違うな?
- テイラー・リストカット:
結局は彼女たちもオルカを見て感化されるはずよ。
- そう確信する理由は?
- テイラー・リストカット:
私が知ってる中で一番頑固な女が感化されたのを見てるから。
- テイラー・リストカット:
永遠とも思えるような苦痛に耐えて復讐を果たした陰湿な女が……
- テイラー・リストカット:
優柔不断で頭の中がお花畑なワーカーホリックに……
- テイラー・リストカット:
感化されちゃったところをね。
- - :
<オルカフィルムフェスティバル>END.