Transcription

1. ???:

   首を洗って待っていろ、バニーガール…！

2. ナレーション？:

   - レナとブルガサリに向ける不気味めいたBUNNY SLAY（逆バニー）予告。

3. ナレーション？:

   - その人物は怪しい闇のカーテンを囲んで姿を完璧に隠したが……

4. ナレーション？:

   - 洞察力に優れた諸君なら、おそらくこの果てしなく残忍で果てしなく恐ろしく、限りなく強いこのボディから燃え上がる逆バニースピリットを通してその正体に気が付いたはずだ……！

5. ニバ:

   そう！それはまさに、謎のバニースレイヤー！バニースレイヤーニバ！

6. ニバ:

   一刻は視聴率999％を軽く超えるほどの人気キャラであったが、人間がいなくなった後、彼女を知る者は誰もいなかった！

7. ニバ:

   伝説にいた頃はずっと彼女を付きまとっていた謎の専用ナレーションすら失われ、自分で説明しなければならなくなった悲しみの可憐なる一輪のスズランフラワー！

8. ニバ:

   おお、見ろ！その姿はまるで没落した貴族の令嬢！泥に埋もれ、その輝きを失ったパール！

9. ニバ:

   って話です。えへへ……

10. ブラックリリス:

    …どうしてもついて来てほしいと頼みこむものだから、何のことかと思ったら……

11. ブラックリリス:

    またおかしなコトをしていたんですか？

12. ニバ:

    いや、でも、これは酷いじゃないですかぁ……

13. ブラックリリス:

    何がですか？

14. ニバ:

    また恐ろしいバニーガールがもう一人増えてしまうんですよ！

15. ニバ:

    あいつレスラーじゃないですか！レスラー！しかも実戦もこなす！レスラーになんて勝てないですよ！

16. ニバ:

    これじゃあすべてのバニーガールを滅ぼし、バニーダイオウ＝サンを逆バニーの虜にするって野望が達成できないですよ～！それでもいいんですか！？

17. ブラックリリス:

    ……

18. ニバ:

    ちょ、そんなゴミを見るような目で見てないで手伝ってください！！ご慈悲を！！

19. ニバ:

    ほら、私たち…お芝居の中の話とは言え、一時期はクイーンと家臣の関係だったじゃないですか…！

20. ブラックリリス:

    あなたが私を裏切る話でしたけどね？

21. ニバ:

    …それはほら話の都合上仕方なかったことでぇ…バニースレイヤーニバは実はコンパニオンへの加入を夢見ていたんですよ？にへへ……

22. ニバ:

    ほ、本当なんですから！だからほら！普段は全然使わない敬語も使ってるじゃないですか…！

23. ナレーション？:

    - 余談だが、バニースレイヤーがブラックリリスに敬語を使うのは決して怖いからではない。バニースレイヤーの心の中に恐怖という弱い感情は存在しない。

24. ナレーション？:

    - バニースレイヤーの心の中には、彼女の美しさと同じくらいの無限の勇気が……

25. ブラックリリス:

    はぁ…分かりました。分かりましたからその変なナレーションをやめてください。

26. ニバ:

    はい！！

27. ブラックリリス:

    レナさんがなぜバニーガールになることにしたのか考えてみてください。原因がわかれば自ずと対応策も思い付くでしょう。

28. ニバ:

    原因…原因…原因…原因……

29. ニバ:

    …分かりました！レナがバニーガールになる原因、それは……

30. ブラックリリス:

    そう、レナさんはレスリングを―

31. ニバ:

    …カネのため！！

32. ブラックリリス:

    ……

33. ニバ:

    やはりこの世はカネに支配されていた…！カネ…カネ！最後はやっぱりカネ！つまりカネがあればバニーガールを永遠に滅ぼすことができる……！

34. ニバ:

    ニヒヒッ！わかった…わかってしまった…！

35. ニバ:

    ニヒヒヒ…分かってしまえばもうバニーのフィンガーをひねるようなもの……いや！バニ飯前よ！

36. ブラックリリス:

    いや……あのですね……

37. ニバ:

    ありがとうございます女王様！これで解決です！

38. ニバ:

    それではニバはこれでシツレイ！オタッシャデー！

39. ブラックリリス:

    ……

40. ブラックリリス:

    (何だったの、今の無駄な会話は……)

41. ブラックリリス:

    (…何だかこのまま放っておくととんでもないことになりそうだわ……ご主人様の映画祭が台無しにならないようにしないと……)

42. ブラックリリス:

    (トラブルが起きないように監視しておくべきね……スケジュール的に可能なのは…ポイ…フェンリル？うーん……)

43. ブラックリリス:

    (…コンパニオンの警護スケジュールを少し調整して私が監視するしかないわね)

44. ブラックリリス:

    はぁ……本当に何も起きない日がないわね。オルカは……

45. ナレーション？:

    - クイーン…い、いや、ブラックリリスはこんな風に言っているが……

46. ナレーション？:

    - バニースレイヤーの真心に感化されたように…彼女の口元には笑みが浮かんでいた。え？そんな風に見えない？それは君の勘違いだ。

47. ナレーション？:

    - そう、まるで…かつてバニースレイヤーと義姉妹たちがピーチツリーの下に集まり、この世の全てのバニーガールを滅ぼすと誓ったあの日のように……

48. ブラックリリス:

    変なナレーションはもうやめてって言ったわよね？

49. ニバ:

    アッハイ。

50. ブラックリリス:

    …とにかく、どういう計画なのか言いなさい。

51. ニバ:

    えっ、手伝ってくれるんですか！？

52. ブラックリリス:

    それは計画を聞いてから決めます。

53. ニバ:

    ニヒヒッ！計画ってのはですね……

54. ニバ:

    映画を撮るんですよ……

55. ナレーション？:

    - ニバはまるでスネークのようにリリスの耳元で邪悪めいた言葉を囁いた。

56. ナレーション？:

    - 果たして、ニバの邪悪な計画とは？オルカで一体何が起こるのだろうか！

57. ナレーション？:

    - そして、果たしてレナのリングはどうなるのか！

58. ナレーション？:

    - 次回<バニースレイヤー・イン・オルカ>でその真実が明らかになる！

59. ナレーション？:

    ← To Be Continued… 

60. - :

    <この世はカネカネカネ！>END.