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Transcription
- 主人公:
- バレンタイン回避失敗から2カ月ほど経ったある日。
俺はいつものようにチョコレートをありがたく消費しながら仕事をしていた。 - 主人公:
- 現在、俺たちは物資探査のために太平洋の島国にあるフクオカという都市に
やって来ている。 - 主人公:
- この都市を選んだのにはそれなりの理由があった。ここには軍港ではないものの
比較的大きな港があり、大型艦を何隻も停泊させることができた。 - 主人公:
- そして、その目と鼻の先には都心部と空港が存在するという立地の良さだ。
そのおかげで、物資や燃料を効率よく回収できそうだった。 - 主人公:
- 今、街の状況を確認するため、グリフォンたちに偵察に出てもらっている。
- P/A-00グリフォン:
こちらグリフォン。そろそろ帰るわ。
- お疲れ様、グリフォン。街の状況はどうだった?
- P/A-00グリフォン:
意外と鉄虫が少ないかな?大きな街だし、地下街もあるから、
結構な数が潜んでそうだと思ったんだけど…… - そうか、AGSが多いのかな?
- P/A-00グリフォン:
ううん、AGSもそんなにいなさそう。
- P/A-00グリフォン:
でも、この規模の街にしてはやけに静かな感じがする。
民間人のバイオロイドもほとんど見なかったし…… - P/A-00グリフォン:
だからと言ってすごく怪しい所なんかもないんだけど……
- グリフォンがそう言うなら大丈夫だろ。
- P/A-00グリフォン:
ふ、ふん。よくわかってるじゃない。
- P/A-00グリフォン:
まぁ、ちゃんと地下も調べてね。念には念を……よ。
- うん。そこはヴァルハラに頼んでおく。
- P/A-00グリフォン:
とにかく、街はかなり綺麗だったから物資はかなり期待できそうかな。
部品とか食糧だけじゃなくて、化粧品とか服もありそうだよ。 - お、よかったね。
- P/A-00グリフォン:
うん、可愛い服があったらいくつか……
- ふふふ……
- P/A-00グリフォン:
あ……もう切るから!じゃあね!
- 主人公:
- そう言うとグリフォンは慌てて通信を切った。
- ふぅ……
- 主人公:
- 俺は息を吐いて、ヴァルハラに地上偵察と手短な施設の確保を命じた。
幸い、港周辺に大型の施設が点在しており、物資整理の拠点に使えそうだ。 - CSペロ:
ご主人様、ホットチョコレートをどうぞ。
- 主人公:
- ペロがそっとホットチョコレートを置いてくれた。
何杯目のホットチョコレートだっけ…… - ありがとう。
- CSペロ:
いいえ。
- 主人公:
- そう言うとペロは一歩後ろに下がった。
- 主人公:
- 何でもないという風に澄ましているが、尻尾と耳が“嬉しい”という情報を
伝えてくれる…… - 主人公:
- それからしばらく仕事に励んでいると、扉の向こうから
誰かが足早に向かってくる足音が聞こえた。 - 主人公:
- ペロもそれには気付いているようで耳をピクピクっと動かしているが、
両手を前に置いたまま姿勢を崩さないあたり、緊急事態やトラブル発生という わけでもなさそうだ。 - 主人公:
- そして、艦長室のドアがノックされる。
- どうぞ。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
失礼します。司令官様!!
- 主人公:
- やって来たのはフレースヴェルグだった。先程までグリフォンと偵察をしていて、
帰ってきたばかりだと思うけど…… - お疲れ様。どうした?偵察報告はデータで……
- EB-48Gフレースヴェルグ:
そんなことではありません!司令官様!さらに重要なことです!
- ……
- 主人公:
- 偵察報告よりも重要なこと……?
- 主人公:
- そう言われて気を引き締めようと思ったが、
フレースヴェルグの語気、鼻息、顔の紅潮具合を見てやめた。 - 主人公:
- その情報から察するに……
- …………モモ?
- EB-48Gフレースヴェルグ:
……さすがは司令官様、やはりわかっていたのですね……
ここフクオカに伝説関連会社があったことを! - いや、知らなかったけど……
- CSペロ:
はぁ……
- 主人公:
- 横に立っているペロが姿勢を崩さないまま小さくため息を吐いた。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
あ、あれ?そうだったのですか?てっきり知っていたのかと……
- EB-48Gフレースヴェルグ:
まぁ仕方ありません、かなりマニアックな情報ですからね……。
フクオカには『テンランスタジオ』という会社がありまして、 ここでモモのスピンオフ作品などを手掛けていたんですよ! - EB-48Gフレースヴェルグ:
さらには伝説関連の商品のみを扱うお店があったり、撮影を行った聖地が
至るところに……!仕事だと思って割り切っていたのですが、偵察からの帰艦中に 聖地のひとつを見つけてしまいまして……居ても立ってもいられず…… - 主人公:
- フレースヴェルグは鼻息荒く早口で言った。息継ぎをしてるのか確認しながら
聞いていると、急に宗教的なワードが出てきた。 - 聖地……?
- EB-48Gフレースヴェルグ:
あっ失礼しました……。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
聖地というのは宗教的な意味の言葉ではなくてですね、いや、宗教でもある……?
いや、ここは切り離して…… - EB-48Gフレースヴェルグ:
……何というかそこで撮影が行われたり、作中に登場する土地や建物のことを
我々の業界では聖地と言うのです。 - 主人公:
- フレースヴェルグはそれはもう嬉しそうに言った。
とりあえず、フレースヴェルグが興奮する場所だというのはわかった…… - なるほどね?
- 主人公:
- ふむ……
- 主人公:
- そういうつもりは全くなかったのだが、そこまでモモたちに縁のある場所なら、
フレースヴェルグもさぞ その聖地に行きたいだろうな…… - 主人公:
- それに、鉄虫も少ないらしいし……
- わかった。確保している地域に限って聖地に行くことを許可しよう。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
本当ですか!?ありがとうございます!
- だから、その聖地の場所を地図に―
- EB-48Gフレースヴェルグ:
いま送信しました!
- 主人公:
- フレースヴェルグがパネルを操作してそう言うと、俺のパネルにはすでに
データが送られていた…… - 主人公:
- 中身を確認すると、各聖地の場所、何の作品で使われたのか、何があるのか、
ショップのサイト情報……何から何まで詳細に書かれていた…… - わぁ……
- EB-48Gフレースヴェルグ:
司令官様がそう言うと思いまして、即席ながら資料を作らせていただきました!
- 主人公:
- いつも真面目で優秀なのはわかっているけど、ことモモに関しては
通常の三倍の仕事速度を発揮している気がする…… - ありがとう。参考にする……
- 主人公:
- とりあえずフレースヴェルグのデータを簡単に確認していると、
パネルに戦闘指揮要請の通知が入った。 - 主人公:
- どうやら偵察に出ていたヴァルハラの部隊が、近くのコンサートホールで
鉄虫を発見したとのことだ。 - EB-48Gフレースヴェルグ:
戦闘指揮ですね。では、私はこれで失礼いたします。地域確保の際は
積極的に参加させていただきますので、いつでもご命令を! - 主人公:
- そう言うとフレースヴェルグは艦長室を出ていった。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
やたーーーーー!!聖地巡礼だぁぁぁぁぁぁ!!
- CSペロ:
怒涛の勢いとはこのことですね……
- ははは……
- CSペロ:
では、私はホットチョコレートのおかわりをご用意いたします。