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Transcription
- - :
- 私のドリルランスに頭の半分をえぐり取られた鉄虫は逃げていった。
- - :
- 追いかけようと思ったけど、体を無理矢理に動かしていた死への忌避感が
頭の中から消え去ってしまい、体に力が入らなかった。 - サレナ:
はぁ……はぁ……はぁ……
- サレナ:
モモ……ポックル……白兎……
- サレナ:
帰ろう……
- - :
- スタジオに着いた頃には白兎とポックルは息を引き取っていた。
そして…… - 魔法少女マジカルモモ:
……油断……しちゃったね……
- サレナ:
私が修復できるところを探してくるから!
- サレナ:
あう!……どうして……
- - :
- こんな時にも監督のスタジオを守れって命令が頭に響いて、吐き気がした。
あの鉄虫のせいで「スタジオを壊されるかもしれない」って恐怖が湧いてきて… スタジオから離れることを脳が拒む。 - 魔法少女マジカルモモ:
私ももう……ダメだと思う……
- 魔法少女マジカルモモ:
ごめんね……
- サレナ:
うぅぅぅ……モモ……モモがいなくなったら私……もう……生きていけないよ……
- 魔法少女マジカルモモ:
ふふふ……大丈夫だよ。サレナは強いから……
- サレナ:
……うっ……うぅ……
- サレナ:
……モモがいなかったら……最後のシーン……演じられないじゃない……
- - :
- 本当はこんなこと言いたくない……
でも、頭の中にこびりついたあの命令がそうさせる。 - 魔法少女マジカルモモ:
…………
- 魔法少女マジカルモモ:
……ごめんね。叶えてあげられなくて……
- サレナ:
…………
- 魔法少女マジカルモモ:
……モモは、魔法少女だから……友達を殺すなんて……出来ないよ……
- サレナ:
……うぅ…うぅぅぅ……
- 魔法少女マジカルモモ:
ごめんね…………
- 魔法少女マジカルモモ:
サレナ……
- サレナ:
…………はい……
- 魔法少女マジカルモモ:
……生まれ、変わったら……今度も友達として…………
- 魔法少女マジカルモモ:
……………………………
- サレナ:
モモ!?モモ!!
- サレナ:
うっうぅぅぅぅぅぅ……うぁぁぁぁぁぁぁぁ……
- サレナ:
それから、私は一人で生きてきました。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
そんなぁ……モモォ………
- 魔法少女マジカルモモ:
……
- ポックル大魔王:
……うぅ……
- ポックル大魔王:
……
- 主人公:
- サレナの話を聞いた俺たちは黙り込むしかなかった。
- ありがとう。話してくれて。
- サレナ:
いえ、いつかは話したいと思っていました……こちらこそ、聞いてくださって
ありがとうございました。 - サレナ:
私の大切な友達のことを知ってくれて、うれしいです。
それに……久しぶりにモモたちを見ることもできましたし…… - サレナ:
オルカの皆さんに助けてもらえて、本当に良かったです。
- サレナ:
一人になってからは命令もどんどん誤魔化せなくなってて……
- サレナ:
行動できる範囲も小さくなって、演じることへの願望みたいなものも
次第に大きくなってたんです。 - サレナ:
だから……あのまま独りでいたら…心が壊れていたかもしれません……
- そっか。そう言ってもらえると俺たちも嬉しいよ。
- 主人公:
- その言葉をきっかけにみんなの表情が綻ぶ。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
うううぅぅぅぅ……魔法少女はここにもいたんでずねェェェ………ずびー……
- 魔法少女マジカルモモ:
サレナさん……絶対にいい映画にしましょうね。
- ポックル大魔王:
私も頑張って最高のポックル大魔王を演じますね!
- サレナ:
……はい。
- 主人公:
- 返事をするサレナの目には涙が浮かんでいた。
- サレナ:
皆さん……監督、改めて私を助けてくれて……映画まで作ってくれて……
本当にありがとうございます。 - うん。残りの撮影も頑張ろうね。
- アルマン枢機卿:
……
- アルマンも、よかったね。
- アルマン枢機卿:
はい。監督。
- 主人公:
- その後、モモとポックル達には次の撮影へと向かってもらったが、
サレナには残ってもらった。 - 主人公:
- サレナの話を聞いて一つ気になることが出来てしまったからだ。
- アルマン枢機卿:
サレナさん、思い出させて申し訳ないのですが、
先程の話で一つ確認すべきことがありまして…… - サレナ:
気にしないでください。お役に立てるのであればなんでもお答えします。
- ありがとう。
- サレナ:
さっきも言いましたが、話すことが出来て良かったと思ってますから……
それで確認すべきことって何でしょう? - アルマン枢機卿:
サレナさんの話の中で狙撃をする鉄虫というのが出てきましたが、
その鉄虫を同定したいのです。 - アルマン枢機卿:
お話の中ではサレナさんの攻撃を受けて逃げたとおっしゃっていました。
話を聞く限り、強力な個体……連結体の可能性があります。 もしその鉄虫が生きているのだとしたら、またやって来るかもしれません。 - サレナ:
確かに……そうですね。すみません……そんな大事なことを……
- アルマン枢機卿:
いえ、サレナさん達は長い間孤立無援で戦ってきたのですから、
その鉄虫が特殊な存在だということも分からなかったはずです。 - 主人公:
- そして、俺にはその連結体に心当たりがあった……
まるで知能があるかのような戦い方をし、狙撃を得意とする鉄虫…… - レモネードアルファ:
この中にその狙撃型鉄虫はいますか?
- 主人公:
- アルファが大型スクリーンにこれまで遭遇した鉄虫の映像を表示した。
- サレナ:
……
- 主人公:
- サレナはじっくりとスクリーンに映った鉄虫を見て、
その中から狙撃型鉄虫を探してくれた。 - アルマン枢機卿:
あまり気分は良くないと思いますが……
- サレナ:
大丈夫です。このくらい役に立たないと……
- 主人公:
- そして……
- サレナ:
あっ……。これです!
- 主人公:
- サレナが指差したのは、俺たちの予想通り連結体の“ストーカー”だった……