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主人公
- こうして撮影は終了し、編集などを経て映画は完成した。

Transcription

  1. 主人公:

    - こうして撮影は終了し、編集などを経て映画は完成した。

  2. 主人公:

    - 今日はその映画をみんなで観るため、きれいに残っていた映画館に来ている。試写会というやつだ。

    1. おお~……
  3. 主人公:

    - 撮影に協力してくれたスタッフや非番の隊員達を招待して客席は満員になった。

  4. 主人公:

    - この映画は各地のインフラにも配給を行おうと思っている。そもそも魔法少女マジカルモモは大人気作品だ。みんなのいい娯楽になってくれるだろう。

  5. 主人公:

    - 映画が始まるとみんなは笑ったり、驚いたり、泣いたり……色んな反応を見せてくれた。

  6. 主人公:

    - 隣に座るアルマンもサレナも良い顔をしていた。

  7. 主人公:

    - 映画が終わった。

  8. 主人公:

    - 時間や何もかもが足りなかった状況で作ったにしてはかなりいい出来の映画だと思った。

  9. 主人公:

    - 俺がスクリーンに出てきたシーンは恥ずかしくて鳥肌が立ってしまったが……

  10. アルマン枢機卿:

    陛下が出たシーンは黄色い歓声がすごかったですね。

    1. 映画は静かに観るものだろ……
  11. EB-48Gフレースヴェルグ:

    そうですが、過去にはああいった歓声などがOKな応援上映というものがあったそうです。

    1. えぇ……
  12. EB-48Gフレースヴェルグ:

    静かに観たい方に配慮して、応援上映会も作りますか。私も応援したいですし!

  13. アルマン枢機卿:

    そうですね、そちらの方がいいでしょう。ではこの後の上映会を二つに分けて……

  14. 主人公:

    - 今日はこの後も数回上映される予定だ。

  15. サレナ:

    か、監督……

    1. サレナ。どうだった?
  16. サレナ:

    ……こんなにたくさんの人に見てもらえて……すごく……すごく……

  17. サレナ:

    感動しました。

  18. 主人公:

    - サレナはそう言って涙を零した。

  19. サレナ:

    ありがとうございました……

    1. うん。
  20. アルマン枢機卿:

    ふふふ……

  21. サレナ:

    アルマンさんも……本当に本当に……ありがとうございました。

  22. アルマン枢機卿:

    私は何もしていません。全て陛下が……

    1. いや、今回はアルマンがいなきゃ始まらなかったよ。
  23. アルマン枢機卿:

    陛下……

  24. 主人公:

    - あの時アルマンがあの判断をしなかったら、こうなっていなかったはずだ……

  25. 主人公:

    - ……

  26. 主人公:

    - サレナは死んで果たすはずだった命令と目的を死なずに果たした……

  27. 主人公:

    - これから彼女は何を目的として生きていくのだろう……もちろんこの疑問が勝手なことだというのは分かっている。

  28. 主人公:

    - 死なせなかったのは俺達だ。彼女のこれからには責任を持たなければならない。

  29. アルマン枢機卿:

    ……

  30. 主人公:

    - そして、俺たちもずっとフクオカにいるわけではない。来週にはこの地を去る。急かすようだが、これからのことを決めてもらわなければならない……

    1. サレナ。これからどうしたい?
  31. アルマン枢機卿:

    ……

  32. サレナ:

    これから……ですか……

    1. 考える時間をあげたいけど、俺達もずっとここにいるわけじゃない。
  33. 主人公:

    - そう言うとサレナは俺の顔を見たまま止まった。

  34. サレナ:

    ……

  35. サレナ:

    あはは……どうしたらいいんでしょうね……全然わかりませんね……あのシーンを演じる為だけに生きてきたから……

  36. サレナ:

    それにあの鉄虫……ストーカーもこの手で倒せた……やりたいことは全部やっちゃった……

  37. サレナ:

    私って……もしかしたら、やりたいことを全て叶えた幸せ者かもしれませんね。

  38. 主人公:

    - サレナは頭をぽりぽりと掻いて笑う。

  39. アルマン枢機卿:

    ……

  40. 主人公:

    - アルマンはその言葉を聞いて、苦しそうに黙っていた。

  41. 魔法少女マジカルモモ:

    何悩んでるんですか?好きなことを始められるってことじゃないですか!

  42. 主人公:

    - すると、モモがサレナの後ろからひょっこり現れて笑った。

  43. サレナ:

    好きな……こと……

  44. 魔法少女マジカルモモ:

    そうです。好きなことをです!

  45. 魔法少女マジカルモモ:

    サレナさんは生きる目的を決められて生まれました。

  46. 魔法少女マジカルモモ:

    せっかくその目的を果たして自由になったんです。

  47. 魔法少女マジカルモモ:

    これからは好きなことをいっぱいしちゃいましょう!

  48. サレナ:

    ……好きなことって言われても……わからない……です。演じることしか頭になかったから……

  49. 主人公:

    - サレナは胸の傷を撫でた。

  50. 魔法少女マジカルモモ:

    わからなかったら、一緒に探しますから。

  51. サレナ:

    一緒に……

  52. 魔法少女マジカルモモ:

    はい!一緒に好きなことを…生きる目的を探しましょう!死んでしまったモモも……私と同じことを言うはずです。

  53. 魔法少女マジカルモモ:

    わかるんです。魔法少女だから……

  54. 魔法少女マジカルモモ:

    友達だから。

  55. サレナ:

    友達……

  56. サレナ:

    ………

  57. 魔法少女マジカルモモ:

    まずは好きなこと探しを目的にしましょう。

    1. うん。俺も一緒に探すよ。
  58. アルマン枢機卿:

    私もです。サレナさん。

  59. EB-48Gフレースヴェルグ:

    私も当然!お手伝いしますよ!!

  60. 魔法少女マジカルモモ:

    大丈夫です。みんながいますから!ね?

  61. サレナ:

    ……………すぐに見つかるかわからないけど……

  62. サレナ:

    …………はい。

  63. サレナ:

    よろしくお願いします……みなさん……

  64. - :

    <あなたの楔にまごころを>END.