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主人公
- 現実を超えた本物へ。

Transcription

  1. 主人公:

    - 現実を超えた本物へ。

  2. 主人公:

    - 確かにその言葉に相応しく、こよりと火燕は役者であると同時に戦士でもあった。

  3. 主人公:

    - 二人が繰り出す攻撃は確実に誰かを殺せる威力を持っていて、実際に砂浜には大穴がいくつも出来上がっている。

  4. こより:

    そろそろ降参したら?どんだけ頑張っても一緒だって!

  5. 火燕:

    そうやって勝つ気でいたらいいさ!その油断が命取りになるんだよ!

  6. こより:

    なんでこうも諦めが悪いかなぁ……!

  7. 火燕:

    あんたと違って私は一回でも成功すればそれでいいのさ!だから……!絶対に諦めないよ!

  8. 主人公:

    - 熾烈な戦いを繰り広げるこよりと火燕……

  9. 主人公:

    - 二人は互角の戦いをしているように見える。

  10. 主人公:

    - だが、それはそう見えるだけだ。よく見れば分かる……火燕はこよりの攻撃を何度かわざと受け、こよりは火燕の攻撃を全て回避している。

  11. 主人公:

    - そして、じわじわと こよりが優勢になっていき……今では完全に こよりのペースだ。

  12. こより:

    いい加減にしろっての!!

  13. 主人公:

    - こよりはそう叫びながら札を投げた。

  14. 主人公:

    - その札が勢いよく飛び、火燕に触れた瞬間爆発した。

  15. 主人公:

    - 爆発による煙が晴れると、砂浜に倒れている火燕とその前に立つこよりの姿があった。

  16. こより:

    ははははは!楽勝!楽勝!正義は絶対に勝つんだよ!

  17. 火燕:

    くっ……また私は……

  18. こより:

    いい加減諦めたら?世界を救う側の身にもなってよね。

  19. こより:

    ……

  20. こより:

    それでも諦めないってんなら……もうここであんたを……

  21. 主人公:

    - こよりはゆっくりと札を構えた。そして―

    1. こより!ストップ!
  22. こより:

    ……っ!?

  23. 主人公:

    - マリーに用意してもらった拡声器によって俺の声が砂浜に響き、こよりの動きがピタリと止まった。

  24. 主人公:

    - 恐らく俺が止めていなかったら、こよりは火燕を殺していただろう。

  25. 主人公:

    - 伝説のバイオロイドだったら昔の仲間だろうと躊躇しない。

  26. 主人公:

    - さらに言えば、これが本当の事件ではなく筋書きが決まっている“物語”なら尚更。

    1. もう十分だろ。
  27. こより:

    でも!こいつをこのまま生かしてたら、異界王を復活させて世界を滅ぼそうとするかもしれないんだよ!?

    1. そんなことが起こらないのはこよりが一番よく分かってるだろ?
  28. こより:

    そ、そんなのわからないじゃん!

    1. もう演技はいいから。
  29. こより:

    ……

  30. 主人公:

    - 半信半疑だったが こよりと火燕の会話、戦いを見て確信した。

    1. 全部二人の演技なんだろ?
  31. 主人公:

    - 俺の質問は人間の質問。もはや人間からの命令と言っても過言ではない。

  32. 主人公:

    - ほとんどのバイオロイドは嘘を吐けない。

  33. こより:

    ……ちぇっ……やっぱり即興の脚本じゃ騙せなかったか~……

  34. 主人公:

    - 俺の予想は正しかったようだ。