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Transcription
- 主人公:
- これが演技ではないかと思い始めたのはリリスの話を聞いてからだ。
- ブラックリリス:
ご主人様?僭越ながら一言申し上げてもよろしいでしょうか?
- うん。どうした?
- ブラックリリス:
違和感があります。
- ……うん。言ってみて。
- ブラックリリス:
今回の事件ですが、単独犯ではない気がします。
- どうしてそう思う?
- ブラックリリス:
現在のオルカ号のセキュリティは確かに普段より緩くなってはいますが、
オルカ号の中で復元されたばかりのバイオロイドが迷うことなく外に出るのは 不可能に近いです。 - ブラックリリス:
ですが、協力者がいれば別の話です……
- ……続けて。
- ブラックリリス:
それにこよりとボリを気絶だけさせて逃走したこともおかしいです。
- ブラックリリス:
もし本気で時間を稼ぎたいのなら、殺害した方が楽なはずです。
- 流石に殺害はしたくなかったとか…
- ブラックリリス:
犯人は生贄にするためにコンスタンツァさんを攫ったんですよね?
でしたら、殺害に躊躇などしないはずです。 - ブラックリリス:
それにそもそも何故コンスタンツァさんが攫われたとわかるんですか?
- ……それは、攫われたって……
- ブラックリリス:
それは誰が言ったんですか?
- 主人公:
- リリスの言わんとしていることが分かった。
- こよりが共犯者だって言いたいのか?
- ブラックリリス:
現時点ではそう思っています。
- でもどうして?
- ブラックリリス:
動機はよく分かりません。この事件を解決してオルカ号での地位を
確立させるためかもしれませんし、設定通りに褒賞金を狙ってるのかもしれません。 - じゃあ火燕の動機は?
- ブラックリリス:
本気で生贄にしようとしているのかもしれませんし、
こよりのために自分が犠牲になろうとしているのかもしれません。 もしかすると、こよりに命令権があるという可能性もあります。 - 主人公:
- 結局、はっきりとした動機は分からない……
- 主人公:
- しかし、こよりが火燕の共犯者である可能性は高かった。
- 主人公:
- だから俺はこよりが共犯だという前提で作戦を立てることにした。
- 主人公:
- そして、今に至る。
- こより:
……
- 演劇の時間はもう終わりだ。戻ってこい。
- こより:
分かった。
- 主人公:
- こよりは素直に聞いてくれた。
- 主人公:
- しかし……
- 火燕:
……
- 主人公:
- 火燕がこよりの前に立ち塞がった。
- 火燕。君もだ。戻ってこい。
- 主人公:
- 俺は命令だと分かるように強めの口調で言った。
- 火燕:
……
- 主人公:
- しかし、火燕は動くどころか何のリアクションもない。
- 火燕。
- 火燕:
誰だい?私に命令するんじゃないよ。
- え?
- 火燕:
あんたが何者か知らないけど、異界王の復活を邪魔するんならあんたも私の敵だよ。
- 主人公:
- 命令が通用していない?
- 主人公:
- しかし、すぐにその原因が分かった。
- 主人公:
- ……火燕はまだ俺に会ったことがない。
- 主人公:
- 今、火燕は拡声器越しに俺の言葉を聞いていて、俺が人間だと認識できていない。
- 主人公:
- いつもなら面談で俺が人間であることを認識させるのだが、
火燕は俺と面談をする前に事件を起こした。 - 俺は人間だ。
- 主人公:
- なんだか言ってて情けなくなるセリフだったが、これで解決できるのなら
この程度の屈辱は甘んじて受けよう。 - 火燕:
そう思い込んでるだけだろ。
- 大人しく投降しろ。
- 火燕:
悪いが、戦ってもいない相手に降参するつもりはないよ。
- 主人公:
- ……一度負け、完全に包囲されているのに諦める気配がない……
悪役という設定のせいか……? - 主人公:
- これは陸に上がって実際に会った方がいいのか?
- 主人公:
- いや、それはリリスが黙っていないだろう……
- 主人公:
- 俺がどうすべきか考えていると、誰かが火燕に近づいた。
- 主人公:
- カエンだ。
- 主人公:
- 紛らわしいな……今は本名のハツナと呼ぼう。
- ハツナ:
お前……ただの悪役、なだけ。
- ハツナ:
異界王とか…いない。
- 火燕:
ふん、そうやって油断してるがいいさ。異界王が復活すれば、一瞬で世界を―
- ハツナ:
お前…本当は、知ってる。全部、偽物だって。
- ハツナ:
こより庇って、嘘…吐いてるだけ。
- 火燕:
……勝手に言ってな。
- ハツナ:
だって…
- ハツナ:
コンスタンツァに…今、関心…ない。
- ハツナ:
コンスタンツァ、もう助けた。
- 主人公:
- ハツナの言う通り、隊員達の手によってコンスタンツァはすでに救助されていた。
- 主人公:
- 包囲網の中心にはこよりと火燕とハツナしかいない。
- ハツナ:
お前……これが…本当じゃないこと…知ってる。
- もう一度言う。投降しろ。
- 火燕:
……
- 主人公:
- 火燕はそれでもその場から動かなかった。
- 主人公:
- そして、俺と会話をする意思も感じなかった。
- 主人公:
- 代わりに……闘志だけは滲み出ていた。
- こより:
火燕…
- 火燕:
あんたは黙ってな。
- 火燕:
こいつらを片付けたら次はあんただよ。そこで待ってな!
- 主人公:
- 火燕は最後まで演技を続ける気のようだ。
- 主人公:
- ハツナの言う通り、こよりを庇うために悪役を演じ続けるつもりなんだろう。
- 主人公:
- それはもう演技というより、偽悪と言った方がいいのかもしれない。
- 主人公:
- ならばもう…やれることは限られている。火燕を倒すしかない。
- 主人公:
- もちろんこれは演技ではないのだから、本気で死なせはしない。
- ……火燕を取り押さえるしかないか……
- ハツナ:
カエン?捕まる?
- いや、お前じゃなくて……あっちの火燕……
- ハツナ:
……うん。
- こより:
そのネタ、まだやんの……?
- 主人公:
- ……ずっとやってたのか……
- 主人公:
- 少し気が抜けてしまったが、戦闘開始だ。