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主人公
- 今回はコンスタンツァが攫われるという大事件ではあったが、幸い取り返しのつかない事態にならずに済んだ。

Transcription

  1. 主人公:

    - 今回はコンスタンツァが攫われるという大事件ではあったが、幸い取り返しのつかない事態にならずに済んだ。

  2. 主人公:

    - その事後処理もある程度終わり、オルカ号が落ち着いた頃……

  3. 主人公:

    - 犯人その1。

  4. 主人公:

    - 犯人その2。

  5. 主人公:

    - 被害者。

  6. 主人公:

    - 当事者3人を集め、改めて事情を聴くことにした。

  7. 主人公:

    - だが、今回の被害者であるはずのコンスタンツァはというと……

  8. コンスタンツァS2:

    火燕さん。お体の方は大丈夫ですか?

  9. 火燕:

    …………大丈夫だよ。

  10. コンスタンツァS2:

    それはよかったです。大分怪我をされていたので心配していたんです。

  11. コンスタンツァS2:

    こよりさんも大丈夫ですか?

  12. こより:

    あ、うん……私は火燕を一方的にぶん殴ってたから、ほとんど怪我してないし……

  13. コンスタンツァS2:

    あそこまでする必要があったのでしょうか……?

  14. こより:

    うん……次からは気をつけるよ。

  15. こより:

    次があればの話だけど……

  16. 主人公:

    - なんだこの状況は……

  17. 主人公:

    - コンスタンツァは一応被害者なので怒ってもいいはずなのだが……

  18. 主人公:

    - 本当は三人を会わせるのは反対だった……でも、コンスタンツァの希望でこういう状況になった。

    1. これでいい…?コンスタンツァ。
  19. コンスタンツァS2:

    はい、ご主人様!

  20. こより:

    司令官。今回の事件は全部私が考えたことだから、火燕は関係ないよ。

  21. 火燕:

    いや、こよりは関係ない。むしろ、こよりも被害者だよ。全て私が計画してやったことさ。

  22. 主人公:

    - 犯人二名はそれぞれ自分が悪いと主張している。

    1. その前に、まずやるべきことがある。
  23. 主人公:

    - 俺は火燕と目を合わせる。

    1. こうやって実際に会うのは初めてだよな?
  24. 火燕:

    そうだね。

    1. 俺が最後の人間、オルカの司令官だ。
  25. 火燕:

    ……戦国ブレードの敵役、四天王鬼道衆の一人。紅蓮の闇姫火燕。

  26. 主人公:

    - 人間と認識してくれたようで、前回とは違って素直な態度だ。

  27. 主人公:

    - これでまた何かあっても大丈夫だな。

    1. よし、挨拶もしたし……この事件のケリをつけよう。
  28. こより:

    …………ご、ごめんなさい!全部私が考えたの、だから―

  29. 火燕:

    違う。こよりは関係ない!私が全部やったんだよ!

  30. コンスタンツァS2:

    つまり、こよりさんが考えて、火燕さんが実行に移したってことですね?

  31. 主人公:

    - コンスタンツァが二人の庇い合いを呑気にまとめてしまった……

  32. 主人公:

    - コンスタンツァは本当に怒ったりしていないようだ。

  33. 主人公:

    - だが、コンスタンツァは居住まいを正した。

  34. コンスタンツァS2:

    私が知りたいのは動機です。

  35. こより:

    ……

  36. 火燕:

    ……

  37. 主人公:

    - その言葉に二人は黙り込んだ。

  38. コンスタンツァS2:

    今回の事件に関わった者として知りたいんです。どうしてあんなことをしたのか。

  39. こより:

    ……少し頭の中を整理したいから待ってくれる?

  40. コンスタンツァS2:

    どうぞ。

  41. 火燕:

    いや、その必要はない。

  42. 火燕:

    私が望んだことさ。

  43. コンスタンツァS2:

    異界王の復活をですか?

  44. 火燕:

    いや。

  45. 火燕:

    演じたかったのさ。

  46. コンスタンツァS2:

    ……演じたかった?

  47. 火燕:

    うちらの最後の記憶は……どうあがいても希望が見えない絶望的な状況だった。

  48. 火燕:

    伝説は英雄譚を撮るなんて大見得切ってたけど、そいつらは死んで……人類も結局全滅した。

  49. 火燕:

    私が復元されるなんてもうないだろうからね……だから、また惨たらしく足掻いて死ぬより、俳優らしく最後に一つ作品を演じたかったんだよ。……それが悪役で、死ぬことになってもさ。

  50. こより:

    ……昔の火燕、本当に絶望してたから……

  51. こより:

    だから火燕が復元されてすぐに聞いたの。どうしたいのか。

  52. 火燕:

    そして、あんたを攫ったのさ。悪役、火燕としてね……

  53. コンスタンツァS2:

    ……

    1. ……
  54. 主人公:

    - コンスタンツァも俺もこれには何も言えなかった。

  55. 主人公:

    - そんな風に絶望するしかなかった状況だったということか……

  56. 主人公:

    - 誰かの願いにあれこれ言うつもりはないが……

  57. 主人公:

    - 今回はコンスタンツァやオルカの隊員達にも迷惑がかかっている。たまたま死人が出ていないだけだ……

  58. 火燕:

    ……うちらを殺すんだろう?

    1. えぇ?
  59. こより:

    ……覚悟はできてる。それ以前に私たちはバイオロイド……拒否も反抗もできない。だから甘んじて受け―

    1. いやいや!
  60. 主人公:

    - 急にどうした!?

    1. そんなことしないから!
  61. 火燕:

    何故?

    1. 何故って……
  62. コンスタンツァS2:

    どうして殺されると思うんですか?

  63. こより:

    死んでも当然なことをしたから……

  64. こより:

    人間を騙して、困らせた……

    1. そんなことで殺すわけないだろ!
  65. 火燕:

    でも…あんな騒ぎを起こしたんだ。処分されるのは当然じゃないのかい?あんたの仲間たちにも示しがつかないだろう?

    1. 昔はそうだったかもしれないけど今は違う。
  66. 主人公:

    - 昔の人類だったらそうだったのかもしれないけど、今の人類は違う。

  67. 主人公:

    - 唯一の人類である俺がそう決めたから。

  68. 主人公:

    - それに今回は騒動にはなったが、一応無事に終わっている。だから処分なんかしない。

  69. 主人公:

    - コンスタンツァに万一のことがあったなら、俺もどうしていたかわからないが…

    1. コンスタンツァ、どうする??
  70. コンスタンツァS2:

    う~ん……

  71. 主人公:

    - コンスタンツァは俺の予想に反して悩んでいた。

  72. コンスタンツァS2:

    過ちを犯したのですから、やはり罰は受けてもらいませんといけませんね。

    1. え?そうなの?
  73. 主人公:

    - 俺は思わず情けない反応をしてしまった。てっきり何もしないのだと……そして、こよりと火燕も驚いているようだった。

  74. 主人公:

    - コンスタンツァは微笑みを浮かべながら言った。

  75. コンスタンツァS2:

    信賞必罰は人事の基本ですからね。

  76. コンスタンツァS2:

    罰の内容は私が決めてもよろしいでしょうか?ご主人様。

    1. え?ああ、うん……
  77. 主人公:

    - 俺はまた気の抜けた返事をしてしまった。

  78. コンスタンツァS2:

    ではお二人には……

  79. 主人公:

    - コンスタンツァは処分を言い渡した。