
シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- 通信機:
繰り返します。
- 通信機:
オルカ領空への進入を許可していただけませんか?
- 主人公:
- 言葉遣いは丁寧だったが、ここまで圧倒的な大きさの物体を
見せつけられたままでは、どんな言葉も脅迫になる。 - 主人公:
- 俺は以前アレクサンドラから学んだ言葉を思い出した。
- 主人公:
- 砲艦外交。強大な武力を備えた国家が自身の武力を見せつけ、
有利に交渉する外交政策。 - 主人公:
- もし領空への進入を許可しなかったら、彼女たちは素直に
退去してくれるのだろうか? - 主人公:
- そして、ファフニールは自分のことを“艦隊の提督”だと言った。
- 主人公:
- つまり、飛行体はあれだけじゃないということ……
- 主人公:
- あんな巨大な飛行体を複数持つ勢力なら、誰かが知っていそうなものだが……
- CSペロ:
ご主人様?
- 主人公:
- ……おっと、考え込んでいた。ペロが俺の顔を心配そうに覗き込んでいる。
- 主人公:
- 俺はわざとペロに笑ってみせる。
- 主人公:
- 俺が不安になれば、みんなが不安になってしまう。
- 進入を許可すると伝えてくれ。
- C-79Gハベトロット:
りょ、了解いたしました!
- 主人公:
- ハベトロットは通信機を操作し、俺のメッセージを伝えた。
- 通信機:
感謝いたします。
- 通信機:
私たちはオルカに敵対する意思はなく、私たちのリーダーが言った言葉ですが―
- 通信機:
……
- 通信機:
あのバカは……?
- 通信機:
降りたぁ!?
- 通信機:
何で止めないの!
- CSペロ:
……
- C-79Gハベトロット:
……
- CSペロ:
どこまでも緊張できませんね……
- 主人公:
- 俺たちが呆然としていると……
- 主人公:
- すごく遠くから誰かが近付いてくるのが見えた。
- 主人公:
- まだ遠いな……
- 主人公:
- ……まだ遠い……
- 主人公:
- しばらくしてやっと“そいつ”は俺たちの前(まだ遠め)にやって来た。
- 主人公:
- すると隊員たちが俺を守るために立ち塞がる。
- 主人公:
- それ以上近付けなくなったそいつは急に怒り出した。
- 怪しいバイオロイド:
何で邪魔するのよ!!
- 主人公:
- 通信機から聞こえた声と同じだ。
- 君がファフニール?
- ファフニール:
ふふん、ええ!そうよ!
- ファフニール:
黄金艦隊の提督であり、最強空中要塞“龍の巣”の主!
この世の全てのお宝を手に入れるファフニールよ! - ファフニール:
お前が最後の人間ね?
- そう!俺が最後の人間だ!そして、オルカの総司令官!
- さらに竜殺者、ボス、会長、マジックジェントルマン
- スチファイⅥのランクはダイヤモンド!
- CSペロ:
同じレベルで会話しないでください…ご主人様……
- ファフニール:
うっ……なんですってぇ……
- ファフニール:
わ、私も…大停電のプロ!テスラテールジュピターの使い手、そして…
えーと、えーっと…… - CSペロ:
……
- 主人公:
- 俺へ対抗心を燃やして自分の正体をつらつらと並べたてるファフニールに
ペロが哀れみにも似た視線を向けている…… - ファフニール:
ええっと…そう!エンプレシスハウンドの最終兵器!
- ファフニール:
あ…エンプレシスハウンドのことを知らないわよね?
- ファフニール:
エンプレシスハウンドっての―
- 薔花:
……
- チョナ:
……
- ファフニール:
……
- ファフニール:
なんでお前たちがいるの?
- チョナ:
久しぶりじゃん、電池。
- ファフニール:
電池って呼ぶな!
- 薔花:
見ない間になんかデカくなった?バカニール?
- ファフニール:
失礼ね!他人を変なあだ名で呼ぶのは駄目なのよ!
それに、元からあんたよりデカいわよ!ばか! - チョナ:
てかさ~、あの浮かんでるやつ、あんたの?
- ファフニール:
ふふ!驚いた?ええ、そうよ!私の最強空中要塞“龍の巣”よ!
- ファフニール:
お前たちには一生かかっても手に入らないでしょ!どう?羨ましいでしょ?
- チョナ:
ワー、ウラヤマシー
- チョナ:
ちょっと貸してよ。ちゃんと返すから。
- ファフニール:
お前、昔もそうやって私のパラシュート使って脱出したことがあったでしょ!?
- ファフニール:
おかげでパラシュートなしで飛び降りて死にかけたんだからね!
- チョナ:
そんなことで腹立ててんの?マイフレンド~。生きてるからいいじゃん。
- ファフニール:
はぁ!?誰がマイフレンドよ!
- 薔花:
つーかさ、何であんたアタシたちと対等に喋ってんのよ。
- 薔花:
ほら、先輩には敬語使いなさいよ。
- 主人公:
- 薔花もチョナもファフニールがオルカの一員じゃないから
こんなに扱いが雑なんだよね……? - 主人公:
- だよね?
- 薔花:
まぁ、アタシはどっちでもいいけど?ボコってどっちが上か
解らせればいいんだから。 - 主人公:
- ……あとでアレクサンドラにマナー教室を開くように言っておこう。
- ワーグ:
主様の前だ。みっともない姿を見せるな。主様の品格が疑われる。
- 主人公:
- ワーグが割り込むと、一気に静かになった。
- 主人公:
- 流石はエンプレシスハウンドのリーダーだな。
- ファフニール:
何?このチビ?
- 主人公:
- 一瞬、緊張が走った。
- 主人公:
- ――が、ワーグはすぐに穏やかに口を開く。
- ワーグ:
エンプレシスハウンドのリーダー、ワーグだ。
- ファフニール:
はぁ?エンプレシスハウンドにリーダーがいたの?しかもそれがお前?
面白いこと言うわね。 - 主人公:
- ワーグのそばにいたチョナは人差し指を立てた。
どういう意味だ? - ファフニール:
あんたみたいなチビっ子じゃなくて、私の方がリーダーに相応しくない?
- ワーグ:
私の不徳の致すところです。精進いたします、主様。
- 主人公:
- チョナが人差し指に続いて中指を立てた。
どうやら……何かをカウントしている? - ファフニール:
お前はまぁせいぜいそこの性格が終わってる猟犬たちのリーダーだけど、
私は遥かにたくさんの部下を率いるリーダー!しかもお宝も龍の巣も持ってるわ! - ワーグ:
それは素直に称賛しよう。
人類が滅亡した後もお前が懸命に生きてきたという証なのだろうから。 - 主人公:
- チョナが薬指も立てた。なるほど、これはワーグの地雷を踏んだ数か……
- ファフニール:
女帝ババアー
- ワーグ:
殺す!!!!!!!
- 主人公:
- チョナが楽しそうに両手を広げた。
たしかにもうカウントする必要がないレベルの地雷を踏み抜いたな…… - ワーグ、待て!
- 主人公:
- 俺は鞘から剣を抜くワーグを後ろから掴んで抱き寄せた。
- ワーグ:
あ、主様?い、いけません……こんなところで……
- チョナ:
ムッツリ犬…
- 主人公:
- ワーグは何故か顔を真っ赤にしていた。
- スターリング:
リーダー!
- 主人公:
- その声の方を見ると、何やらファフニールの部下らしきバイオロイドたちが
こちらに駆け寄ってきて…… - 主人公:
- オルカの隊員たちを見て足を止めた。
- 主人公:
- しかし、そのうちの一人は足を止めずにファフニールの隣まで来た。
- スターリング:
うちのリーダーがとんだご無礼を!
- スターリング:
うちのリーダーは悪意を持っているわけではなく、ただ頭が足りないだけなんです!
どうか寛大な心でどうか!どうか許してください! - ファフニール:
何で私が悪い前提なのよ!!
- スターリング:
今、明らかにまずい雰囲気になってるでしょーが!
- スターリング:
オルカと戦ったら絶対に勝てないって何度も言いましたよね!!
- ファフニール:
戦うつもりなんてないわよ!
- スターリング:
それじゃあ今のこの雰囲気は何ですか!!
- ファフニール:
ただ私のものになる最後の人間を直接見ておこうと思って降りただけよ。
- スターリング:
はぁぁぁ……頭おかし過ぎでしょ……ホントに……
- ワーグ:
主様、ご命令ください。あの恩知らずの首を斬り飛ばします。
- 待て待て、ワーグ……よーしよーし……
- 主人公:
- 俺はワーグの頭を撫でてなだめた。
- ワーグ:
……はい。
- スターリング:
ほら見てくださいよ!首、斬り飛ばされそうになってるじゃないですか!
- 主人公:
- 通信機から聞こえたもう一人の声の主は、
このファフニールと言い合いをしているバイオロイドか。 - さっき通信で話してたのは君?
- 主人公:
- 俺がそう尋ねると、ファフニールの胸ぐらを掴んでいたバイオロイドは
慌てて姿勢を正した。 - スターリング:
はじめまして、最後の人間さん。ハーカの機関長、スターリングと申します。
- ハーカ?あれの名前?
- ファフニール:
だからハーカじゃないから!龍の巣!!何度言ったら分かるの!
- 主人公:
- スターリングはため息を何とか我慢しながら話を続けた。
- スターリング:
はい、ブラックリバーが極秘裏に開発した高高度輸送飛行船です。
High Altitude Cargo Airshipの略でHACAです。 - スターリング:
リーダーは龍の巣と呼びたいそうですが……本来は“ハーカ”です。
命名される前に人類が滅亡してしまいまして。 - ファフニール:
だから私が命名してあげたのよ!カッコイイでしょ!
- うん、カッコイイと思うよ。
- ファフニール:
でしょでしょ?ふふ!さすがは最後の人間ね!センスあるじゃない!
- 改めて聞くけど、君は何しにオルカに?
- ファフニール:
それはもちろん、お前を私の―
- スターリング:
それ以上喋ったらオルカ所属になりますよ。
- ファフニール:
やめてよ~……お前がいなくなったら龍の巣は誰が動かすのよ~……
- スターリング:
すみません。うちのリーダーはただ最後の人間さんに会いたかっただけなんです…
- ワーグ:
主様を自分のものにするために……だろう?
- スターリング:
できると思いますか?
- ワーグ:
……いや。
- スターリング:
ただ…観光に来たとでも思ってください。意図はあってもそんな能力もないし、
まだ実行もしていないので、どうか許してくださいませんか? - 主人公:
- スターリングはそう言ってとうとう我慢できずにため息を吐いた。
- スターリング:
そして……実はお願いがありまして……
- お願い?
- スターリング:
ハーカの調子が悪くて、整備がしたいんです。
ですが、私たちだけでは人手も機材も何もかもが不足してまして…… - スターリング:
もちろんタダでとは言いません。
- スターリング:
金目のものはたくさんあります。
- スターリング:
うちのリーダーはカラスみたいにキラキラ光ったものを集める習性があるので……
- スターリング:
もうパンよりも価値がないのに金銀財宝が山のようにあるんです。
- ファフニール:
待ってよ!私のお宝はダメよ!
- スターリング:
リーダー!今ハーカの調子が悪いのは全部リーダーのせいなんですよ!
- スターリング:
あんたが集めた黄金のせいでハーカに負荷がかかってるんですよ!
- 主人公:
- 俺はリストカットから聞いていた情報を思い出した。
- 主人公:
- 最近、世界的に金が減って、相場が急激に上昇しているんだったか……
- 最近、金を集めているのは君たちだったの?
- スターリング:
最近、というより…リーダーと出会って以来ずっと集めてます。
リーダーはその前から集めていたみたいですが…… - それじゃあ、今どのくらいの量になってんの?
- ファフニール:
ふふ、興味ある?
- ファフニール:
見せてあげようか?見たい?見たいわよね?じゃあついて来なさい!
私のお宝を見せてあげる!! - ワーグ:
ダメだ。
- ファフニール:
何よ、お前。邪魔なんだけど。
- ワーグ:
主様を危険な目に遭わせるわけにはいかない。
- ワーグ:
あの飛行船に乗った瞬間、主様に襲いかかるかもしれん。
あるいはそのまま飛び去ったり、自爆する可能性もある。 - 主人公:
- ファフニールの部下たちが緊迫した雰囲気を察して、二人の間に割って入った。
- ファフニールの
部下たち:
お、落ち着いてください!うちのリーダーはそんなことしません!
- 主人公:
- 見たところ、ファフニールは部下達からの人望はあるようだ。
- ファフニールの
部下1:
うちのリーダーはそんな卑怯なことできません!
- ファフニールの
部下2:
リーダーがそんな卑怯なことが出来るくらい賢かったら、どんなに良かったか!
- ファフニールの
部下3:
リーダーはただ自分のお宝を自慢したいだけなんです!
- ファフニールの
部下4:
私たちのリーダーのバカさ加減を舐めないでください。
- ファフニールの
部下5:
そもそもリーダーが逃げようとしても機関長が断ったら、
なんにも出来ないですから! - ファフニールの
部下6:
リーダーはお宝を諦めるくらいなら命を諦めるようなバカですよ!
- スターリング:
リーダーがいくらバカだとしても、人前でそんな風に堂々と言わないの……
- ファフニール:
止めてるようでお前もバカって言ってるから!ていうか、お前がいつも私のこと
バカって言うからみんなが言うようになったんじゃないの!?このバカ!! - 主人公:
- やっぱ人望……ないのかな……
- スターリング:
そして、リーダーが悪いことを考えても、私たちは人間の命令を拒否できません。
バイオロイドですから。 - スターリング:
あ、リーダーは特殊なモデルだから、人間の命令権が通じないらしいです。
- 知ってるよ。ここにいるワーグたちも同じ組織にいたから。
- スターリング:
そうなんですか……じゃあリーダーの妄言じゃなかったんだ……
- ところで艦隊って言ってたけど。ハーカ以外の飛行船は来てるの?
- スターリング:
リーダーがどうしてハーカを龍の巣って呼んでるか覚えてますか?
- ええと…かっこいいから?
- スターリング:
……そういうことです。
- スターリング:
艦隊って言ってるだけです……飛行船はハーカだけです……
- ファフニール:
何でそれを言っちゃうのよ!
- スターリング:
隠すことで私たちにメリットがあったなら私も隠しましたよ。
でも、今は素直に打ち明けないと信用してもらえないでしょ。 - 主人公:
- ファフニール、スターリング、ファフニールの部下たち……
- 主人公:
- そして、空に浮かぶ巨大な飛行船ハーカ……
- ファフニール。オルカに合流するつもりはない?
- ファフニール:
私が?なんで?
- ファフニール:
昔、女帝バ―
- ワーグ:
……
- ファフニール:
と、とにかく、今私は自由に生きてるの。
そんな私がどうして仲間にならなきゃならないのよ? - そっちの方が遠慮なく協力できるし、俺たちにも恩恵が多い。
- ファフニール:
お断りするわ。そんなことしなくても私たちは今まで生きてこれたんだから。
- スターリング:
いや、ハーカを整備するにはオルカの協力が必要なんですって……
- 主人公:
- オルカに合流するつもりは全くなさそうだ……
- 主人公:
- ここでさらに説得しようとしても嫌がられて拗れるだけだな……
- じゃあとりあえず。そのお宝を見せてもらおうかな。
- ワーグ:
主様、危険です。
- ワーグが一緒に行けば大丈夫だろ?
- ワーグ:
当然、私の命にかけて主様はお守りしますが……
どんなに小さなリスクだとしても、リスクはリスクです…… - スターリング:
ええと…では、うちの乗組員をここに置いていくのはいかがですか?人質として……
- ワーグ:
たかがバイオロイド数人と主様が釣り合うと思っているのか?
- スターリング:
釣り合わないと思いますが……
リーダーは部下を見捨てるほど義理がないバカではないです。 - スターリング:
そして……リーダーは本当に何よりもお宝が大切なんです。
今持っている物もこれから自分が手に入れると思い込んでる物も…… - スターリング:
だから、自分から人間さんを傷付けることは絶対にしません。
- ファフニール:
当たり前じゃない!価値が落ちるようなことは絶対しないわ!
- じゃあ俺とワーグ、そして技術部の乗船を許可してくれ。
- ファフニール:
許可するわ!
- スターリング:
それでいいんですか……?
- 何が?
- スターリング:
命令すればいいじゃないですか。ファフニールを裏切ってオルカに来いって。
ファフニールを取り押さえろって…… どうせハーカは私がいなかったら動かせないんですから。 - ファフニール:
……
- 命令してほしいのか?
- スターリング:
そうじゃないですけど……そっちの方が簡単でしょう?
- 俺がそんなことをする奴だと知ってたら、オルカに来た?
- スターリング:
来ないです。
- そういうこと。それに…正しいことではないだろ?
- スターリング:
……
- ファフニール:
……話は終わった?
- ファフニール:
さあ!行くわよ!ハーカへ!
- ファフニール:
ああ、違う!龍の巣へ!
- スターリング:
本当はハーカって呼びたいんじゃないですか?
- ファフニール:
た、ただ間違っただけよ!
- ファフニール:
言い間違い!