Transcription

1. オベロニア･レア:

   怪我はない？ティタニア。

2. ティタニア・フロスト:

   ない。

3. ティタニア・フロスト:

   ……レアは。

4. オベロニア･レア:

   ふふ、心配してくれてありがとう。

5. オベロニア･レア:

   でも……

6. オベロニア･レア:

   このあたりは鉄虫がいない安全な場所だって地図に書かれてたのに……

7. ティタニア・フロスト:

   地図を更新しないとな。

8. オベロニア･レア:

   目指していた村がすぐ近くにあるのに……鉄虫たちが村を襲うかもしれないわね。

9. ティタニア・フロスト:

   早く行くぞ。

10. オベロニア･レア:

    そうね……

11. オベロニア･レア:

    ねぇ、ちょっと待って。

12. オベロニア･レア:

    あれ……鹿の死体……？

13. オベロニア･レア:

    お腹の部分が裂けて……るわね。

14. オベロニア･レア:

    でも変ね……

15. オベロニア･レア:

    断面は荒いけど、まっすぐに裂けてる。

16. オベロニア･レア:

    肉食動物だったらこんな風にはならないわよね？

17. オベロニア･レア:

    まるで内側から切られて出てきたような……

18. ティタニア・フロスト:

    どけ、冷凍する。

19. ティタニア・フロスト:

    まずは村に寄る。そして、オルカに持って帰ろう。

20. ティタニア・フロスト:

    ドクターたちに調べさせた方が早い。

21. オベロニア･レア:

    偶然こんな傷ができて死んだだけならまだいいんだけど……

22. オベロニア･レア:

    何だか嫌な感じがするわ……

24. スパトイア:

    ココ、もっと必要な部品とかある？

25. ココ･イン･ホワイトシェル:

    いいえ、大丈夫です。もう少しで端末を復旧できると思います。

26. AC-6ユサール:

    ホンマにおかしいな……なんで鉄虫が通信センターにおるん？

27. AC-6ユサール:

    ここは寄生できるA.I.コアがあるわけでもないやん？

28. スパトイア:

    オルカのネットワークに接続したいとか？

29. AC-6ユサール:

    鉄虫が？

30. スパトイア:

    ほら、鉄虫も工場を使ってたりするだろ？

31. スパトイア:

    ここにあった端末でネットワークに接続しようとしてもおかしくない。

32. AC-6ユサール:

    ……うーん。完全にありえんとは言えへんな。

33. ココ･イン･ホワイトシェル:

    復旧出来ました。

34. ココ･イン･ホワイトシェル:

    起動して、使用ログを確認しますね。

35. ココ･イン･ホワイトシェル:

    ……

36. ココ･イン･ホワイトシェル:

    何でしょうこれ…ここから数十億件のメッセージが送信されてます。

37. スパトイア:

    ん？そういえば……前にオルカのサーバーがDDoS攻撃に遭わなかったか？

38. AC-6ユサール:

    あれってまさか鉄虫！？

39. ココ･イン･ホワイトシェル:

    ……このメッセージを解析するようにドクターさんに頼みましょう。

41. ランバージェーン:

    行った？

42. トミーウォーカー:

    そのようだ。

43. ランバージェーン:

    何なのあれ？私たちが苦労して綺麗にした道を鉄虫が使ってるなんて…！腹立つんだけど！

44. トミーウォーカー:

    ランバージェーン准将。怒るのは後でもできる。

45. トミーウォーカー:

    今はまず、オルカに鉄虫の行動を報告すべき。

46. ランバージェーン:

    わかってるわ。

47. ランバージェーン:

    鉄虫が近くにいるから無線通信も使えないし……

48. ランバージェーン:

    はぁ……

49. ランバージェーン:

    あとで鉄虫が使えないように大型の鉄虫防護壁を設置しないとね。

50. トミーウォーカー:

    ランバージェーン准将。音が聞こえる。

51. ランバージェーン:

    音？鉄虫？

52. トミーウォーカー:

    いや。

53. トミーウォーカー:

    ランバージェーン准将が少将に進級する音。

54. ランバージェーン:

    ねぇ！ねぇねぇねぇ！

55. ランバージェーン:

    ほんとやめて！なんでそんな酷いこと言うのよ！そんなキャラだった？あなた！