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Transcription
- 主人公:
- 鉄の塔破壊作戦の会議は一向に終わる気配がなかった。
- 主人公:
- あらゆるタイプの軍事のスペシャリストが集まっているのだから
当然とも言える…… - 主人公:
- 話し合えば話し合うほど提案された作戦の問題点が浮かび上がり、
振り出しに戻るのだ。 - 主人公:
- 無敵の龍が提案した旧トンネルを利用したトンネル作戦、マリーの陽動作戦、
メイの大規模な砲撃と爆撃による飽和攻撃、レオナの誘引戦術、カーンの浸透戦術、 アーセナルの攻撃準備射撃と機動戦…… - 主人公:
- 全てが最終的には却下となった。
- 主人公:
- 様々な理由があるが、根本的な理由は単純明快だ……
- 主人公:
- 鉄虫の数が多すぎる。
- 主人公:
- 大軍に兵法なしとよく言われるが……
- 主人公:
- 大軍を相手にしなければならない側にとっても言える言葉だ……
- 主人公:
- もちろん、どの作戦も長期的に見れば有効かもしれない。
- 主人公:
- だが、鉄の塔周辺ではすでに異常現象が多発している。
- 主人公:
- 時間は俺たちにも、鉄虫にも平等に流れている。
俺たちがこうやって会議をしている間も、得体の知れない現象が 起きているかもしれない。 - 無敵の龍:
高高度降下はどうだ?鉄虫が検知出来ない高さから降下し、鉄の塔に着陸する。
- 滅亡のメイ:
そういうのは私らよりウロボロスとかスパルタンズの管轄だけど……
- 滅亡のメイ:
空軍が降下した方がいいわ。
- 滅亡のメイ:
陸軍がパラシュートでチンタラ降下してたら、下から鉄虫に撃たれて皆死ぬわよ。
- 滅亡のメイ:
ドロップポッドもあるけど、あれも着地直前に速度を落とす必要があるから、
結局は空中で迎撃されるわね。 - 滅亡のメイ:
そもそも鉄虫の検知出来ない高さっていうのも正確にわからないと無理だし。
- 滅亡のメイ:
もし、私たち空軍が上がれる高度より高い高度まで検知できるんなら、
空軍も陸軍も高高度降下は無理ね。降下位置まで行くのも大変よ。 - 主人公:
- こうやって会議が続けば続くほど、鉄虫という存在が
どれだけ恐ろしいのか再認識する。 - 主人公:
- やるべきかどうかではなく、可能か不可能かの問題で会議が続く……
- 主人公:
- 会議というよりブレインストーミングに近いのに、これといった進展はなく、
議論は小康状態に入ってしまった。 - 主人公:
- みんなが静かになったタイミングで、俺は会議の途中で思い付いたことを
口にした。 - ハーカを使うのはどうかな?
- ラビアタプロトタイプ:
ファフニールの飛行船ですか?
- ハーカが使えるとすれば、作戦の幅が広がるだろ?
- ラビアタプロトタイプ:
ですが…ファフニールが同意するでしょうか?
- 無敵の龍:
徴発するということだろうか?
- いや、レンタルだよ。ファフニールはオルカじゃないし。
- 無敵の龍:
借りる必要はない。
- 無敵の龍:
命令すれば済む。
- 無敵の龍:
ファフニール以外の乗組員たちは、主の命令に逆らうことは出来ない。
- 無敵の龍:
ファフニールはハーカを所有していると言っているが、
動かしているのは乗組員たちだ。 - 無敵の龍:
乗組員たちにハーカを運用させればいい。
- それは命令権の行使とかじゃない。強奪だろ。
- 無敵の龍:
バイオロイドは人間のために作られた。正しい使い方だ。
- 無敵の龍:
戦争は善が勝つのではない、強者が勝つのだ。
- 善を行えることも強さだ。
- 無敵の龍:
確かにそうかもしれないが、善人がすべて有能な将であるとは限らない。
- 無敵の龍:
聖君と呼ばれた者も自国の民にとっては徳のある君主だが、外国にとっては侵略を繰り返す暴君でしかないこともある。
- 無敵の龍:
他者の流血を恐れ、味方の流血を許容するのは徳とは言えないはずだ。
- 無敵の龍:
そして、ファフニールたちがこれまで誰にも知られずに活動していたことを
考えれば、ハーカをオルカのものにしても誰にもわからない。 - 俺たちが知ってるだろ。
- 無敵の龍:
我々は納得する。
- それでも、俺たちへの不信が芽生えるかもしれない。
- 無敵の龍:
それでもやるべきだ。そして、我々は覚悟している。
- 無敵の龍:
目的が達成できれば手段などいくらでも正当化できる。
- 正当化できるだけで、結局はあとで善悪が判断される。
- 無敵の龍:
それも生きていなければ判断されない。まずは勝たなければ何の意味もない。
- 無敵の龍:
主が言っていることは理想の話だろう。
- 理想がなければ、ただ空虚な現実を生きていくだけだよ。
- 無敵の龍:
だが、小官たちはその現実を今生きているのだ。
- 生きていくには前に進む目標がいる。それが理想だよ。
- 無敵の龍:
考えは変わらないか。
- ああ、変わらない。
- 無敵の龍:
わかった。ならそのまま進むがいい。
- 無敵の龍:
揺らぐことなく、まっすぐと。
- 無敵の龍:
主が進む道がどんな道であろうと我らに……
いや、私にとって正しい道なのだろうから。 - 無敵の龍:
主はその理想を私たちに示し続けてくれ。
- 主人公:
- なぜ龍は俺と意見を対立させたのか、今やっとわかった。
- 主人公:
- 俺の覚悟を確認し、他の指揮官たちにも確認させるためか。
- 主人公:
- 昔、海辺で龍に言った言葉を思い出した。
- ラビアタプロトタイプ:
それでは、ハーカを借りることを前提にした作戦を練ることにしましょう。
- ラビアタプロトタイプ:
何も決まっていない状態では貸してくれないでしょうから。
- 鉄血のレオナ:
あの性格なら……
- 鉄血のレオナ:
上手く言いくるめれば、すんなりと貸してくれるんじゃないか?
- ラビアタプロトタイプ:
……道義的に許されません。
- 鉄血のレオナ:
なら毒素条項を入れて、同意さえ得られればその後もオルカが使えるようにしよう。
- レオナ…
- 鉄血のレオナ:
ふふ、冗談だ。
- 鉄血のレオナ:
スターリングだったか?あの子はファフニールよりも頭が回りそうだからな、
そう簡単にはいかないだろう。 - 鉄血のレオナ:
話を聞くにファフニールよりもあの子の説得の方が大変だと思うが?
- ラビアタプロトタイプ:
納得してもらえるように努力するしかありませんね。
- ラビアタプロトタイプ:
しっかりと誠意を見せましょう。
- ラビアタプロトタイプ:
ふふ、長年お願いを断られてきた私が見つけたお願いごとの秘訣です。
- 主人公:
- 人類滅亡から俺が現れるまでオルカ抵抗軍を引っ張ってきた彼女にしか
言えない言葉だ…… - 主人公:
- さっきまで緊張していた空気は、ラビアタの言葉のおかげで
いつの間にか和んでいた。