シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- :
- ジソクの研究所
- ジソク:
くそ!!
- ジソク:
一体どこで間違えた!!
- ジソク:
どうして!
- ジソク:
どうして目を覚まさない……!!
- システム:
警告、警告、
- システム:
現在、オリジンダスト残余量、20%未満。
- :
- ジソクはガラスを殴りつけ、涙まじりに吐き捨てる。
- ジソク:
あの時…
- ジソク:
あの時、君のそばから離れなければ……
- ジソク:
僕が撃たれていればよかったんだ……!!!
- :
- ジソクはそう言って、静かに眠るレイチェルの肌の代わりに
二人を隔てるガラスを撫でた。 - ジソク:
どうして…
- ジソク:
出来ることは全部…全部やった……
- ジソク:
どうして目を開けてくれない……
- ジソク:
お願いだ……
- ジソク:
目を覚まして……
- ジソク:
何か言ってくれ……
- ジソク:
生きてるだろ……息をしてるだろ……
- ジソク:
僕には君しかいないのに……
- ジソク:
君がいない世界なんて…何の意味もない……
- ジソク:
どうして君まで僕を捨てるんだ……
- :
- そしてジソクは表情を失い、そのまま実験室の床に倒れ込んだ。
- ???:
ふふふ…
- :
- …どこからか聞いたことがある声が微かに聞こえた。
- 影:
私が……手伝ってやろう。
- ジソク:
……
- 影:
お前の体を寄こせ…
- ジソク:
……
- ジソク:
お前の仕業なんだろ……?
- ジソク:
アダムを引き留めるためにエヴァのことを持ちだして脅したのも……
- 影:
さぁ、どうかな?ふふふふふ……
- 影:
まさか「あの時の僕は僕じゃなかったんだ!」とでも言い訳する気か?
- 影:
都合がいいことだ。
- 影:
他人は騙せても自分自身は騙せない……!
- 影:
ほら、スッキリしてきたんじゃないか?
- ジソク:
……
- 影:
お前がすべてをかけてきた結果がこれだ……
- 影:
ゆっくりと死んでいくレイチェルをただ見ているだけ……
- 影:
ああ、ジソク……なんて無能、無力……愚かで呪われた存在。
- 影:
レイチェルはお前が殺した!
- 影:
誰でもない、お前自身が!
- ジソク:
…くくく……
- :
- ジソクの表情は、醜悪に歪んでいく。
- 影:
お前にはもう、何も残っていない……
- 影:
親の愛も、
- 影:
彼女の笑顔も、
- 影:
友との友情も、
- 影:
そして、お前も自分自身を憎んでいる……
- ジソク:
……
- 影:
“私”が…解決してやろう。
- 影:
“私”に身も心も全て…任せればいい…クククク……
- ジソク:
……
- ジソク:
勝手にしろ…
- ジソク:
彼女のいない世界なんて……
- ジソク:
もう未練はない。
- 影:
それでいい。
- ジソク:
……
- ジソク:
だが……
- ジソク:
お前。
- ジソク:
お前は一体何なんだ……?
- 影:
何なんだ…?
- 影:
難しく考えなくていい。
- 影:
ただのお前、もう一人のお前、お前自身だ。