Transcription

1. :

   - ジソクはレイチェルをぼーっと見ていると……

2. ジソク:

   (レイチェルの頬っぺた…今日はやけにぷくぷくしてるな…)

3. :

   - ジソクは思わず向かい合って座るレイチェルに手を伸ばし……

4. :

   - 綿のような頬を撫でた。

5. ジソク:

   かわいい。

6. レイチェル:

   …！？

7. ジソク:

   …！！！

8. :

   - レイチェルの頬はみるみるうちに桃色に染まる。

9. ジソク:

   いや……今のは…そうじゃなくて……

10. レイチェル:

    …

11. ジソク:

    …

12. :

    - ジソクは恥ずかしくなって自分の頭を掻く。

13. ジソク:

    …宿題。

14. ジソク:

    宿題…しないと、

15. ジソク:

    (僕がレイチェルを好きになったのは多分……)

16. ???:

    ご主人様！

17. ???:

    ご主人様？

18. ジソク:

    (…夢か……)

19. ジソク:

    (最近よく眠るようになった……)

20. ジソク:

    …！

21. :

    - ジソクの頬を涙が一つ零れた。

22. コンスタンツァS1:

    大丈夫ですか！？

23. ジソク:

    ……

24. ジソク:

    ……ああ、

25. ジソク:

    なんだ？

26. コンスタンツァS1:

    それが……

27. コンスタンツァS1:

    アダム会長…あ、いや……アダム・ジョーンズさんが……

28. :

    - ジソクはコンスタンツァからアダム拉致の報告を受ける。

29. ジソク:

    …何？

30. ジソク:

    私も出る。すぐに出られるように準備しておけ。

31. コンスタンツァS1:

    はい、すぐに準備いたします。

32. :

    - コンスタンツァはすぐに部屋を出ていった。

33. ジソク:

    (アダムが拉致された……？)

34. ジソク:

    (とりあえず調べてみるべきか……)

35. :

    「コト」

36. :

    - 急いで出る準備をするジソクのラボガウンのポケットから何かが落ちた。

37. ジソク:

    ……

38. ジソク:

    そういえば…こんなのが…あったな……

39. ジソク:

    ……

40. ジソク:

    ハハ…

41. ジソク:

    忙しくて忘れてた…

42. :

    - ドアがノックされる。

43. コンスタンツァS1:

    ご主人様！！！

44. ジソク:

    ああ、今行く。

45. ジソク:

    …

46. :

    - ジソクは手に持っていた物を机に置いた。

47. :

    - そして、小さく呟く。

48. ジソク:

    …

49. ジソク:

    レイチェル、全部上手くいったら僕と一緒に……

50. ジソク:

    …

51. ジソク:

    ゼロから始めよう。

52. :

    - 気持ちよく風がそよぎ…

53. :

    - ジソクは小さな笑みを浮かべ、部屋を出た。