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Transcription
- 主人公:
- 所々で行く手を邪魔する鉄虫たちを処理しながら、ついに到着した
規制エリアの入り口…。 - 主人公:
- 静かに後ろからついてきていたアルマンは俺の前に立ち、
両腕を広げて行く手を阻んだ。 - アルマン…
- アルマン枢機卿:
不十分なデータ量ではありますが陛下の行動を予測しました。
- アルマン枢機卿:
入力済みの陛下に関するデータ、
そしてお傍で見て取得した陛下の性格に関するデータ…。 - アルマン枢機卿:
私が危惧する事態が発生する確率は非常に低いことはわかっています。
ですが… - 主人公:
- 断固とした態度で話していたアルマンの声が
またあの時のように微かに震え始めた。 - アルマン枢機卿:
ですが、あの光景だけは…どうやっても頭から消し去ることができないのです…!
陛下、私は、あんなことは… - アルマン枢機卿:
あんなことは…!到底…受け入れることが、できません…
- 主人公:
- 近づくだけでも怖いだろうに、わざわざ規制エリアの入口まで来て
俺を止めようとするアルマンからは相当の覚悟を感じた…。 - 主人公:
- いくら俺が黙認しているとしても俺の意志に反する行動を取ることは
アルマンにも相当な負荷がかかっているはずだ…。 - 主人公:
- 俺を見つめる瞳が不安そうに震える。
- アルマン枢機卿:
…ですが…陛下はやはり決心を変えることはないでしょう…。
- そうだ。
- 主人公:
- そんなアルマンを安心させてやりたかったが、
俺が今言えることはただ一つしかなかった。 - 信じてほしい。アルマンが心配するようなことは起こらないから。
- アルマン枢機卿:
…陛下は本当に頑固者ですね…。
- 主人公:
- アルマンが広げた腕を下げて、ゆっくりと後ろに下がった。
- アルマン枢機卿:
今までご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした、陛下。
- アルマン枢機卿:
陛下が真相をその目で確認されるまで、最善を尽くして補佐し挽回してみせます。
- 主人公:
- アルマンと話をしている間、
横で黙って聞いていたアザゼルが規制エリアに向かって先に歩き始めた。 - アザゼル:
人間の男性、いや、選ばれし者。
- アザゼル:
結局あなたの意志を変えることはできませんでしたね。その意志を信じます。
- アザゼル:
光が我々の前途を照らしてくれますように…。
- 主人公:
- アザゼルとアルマンに続いて規制エリアに入ろうとしたその瞬間、
後ろの方から軽やかに道を駆ける足音が聞こえてきた。 - フェンリル:
ご主人様!
- フェンリル:
入ったらダメ!ここは…良くない臭いがする。
- 主人公:
- 俺の腕を必死に掴むフェンリルの耳と尻尾の毛がピンと逆立っていた。
- 主人公:
- 本能的に禍々しい何かを感じ取ったのか
鋭い牙の間からグルルルとまさに野生のうなり声が漏れる。 - じゃあフェンリル、俺を護ってくれないか?
- フェンリル:
…うん。私の傍から離れないでね。
- 主人公:
- 先頭に立つアザゼルの後ろを歩いて行くと、
ついに規制エリアへと足を踏み入れた。