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Transcription
- キルケー:
お客様?もうすぐ到着します。
- 主人公:
- 酒のせいでさっきの倍は愉快になってしまったキルケーが
あちこちに俺を引っ張りまわしていた。 - キルケー:
こっち、こっち~あらら…。
- キルケー:
も~。ずっと続けるおつもりで~?
- キルケー:
私は問題ありませんが~お客様が嫌なんじゃありませんかねぇ?
- 主人公:
- 俺たちの行く手を塞ぐヴェロニカにつかつかと近づいたキルケーは
琥珀色の液体が入ったフラスコを差し出した。 - キルケー:
そんなにお堅くならないで~!ほら~修道女さんも一杯やりましょうよ~?
- ヴェロニカ:
救援者様、こんな異端の魔女と一緒にいてはいけません。
- キルケー:
あら~無視なんてひど~い。
- 主人公:
- 酒をぐびぐびと飲むキルケーには目もくれずヴェロニカが話を続ける。
- ヴェロニカ:
私たちは…
- キルケー:
くぅ~!今日のお酒は一段と美味しいわ~!
- 主人公:
- 持っていたフラスコを一瞬で空にしたキルケーは
よろけながら新しいフラスコを取り出した。 - 主人公:
- 話を遮られたヴェロニカがすさまじい形相でキルケーを睨み付けていた…
- キルケー:
私はですれ…久しぶりにお客様がいらっしゃって気分がと~ってもいいんれす~
- キルケー:
修道女さんは~ろうして邪魔ばかりしてくるんですか~?
お酒も一緒に飲んでくれらいし… - 主人公:
- もうすでに顔が真っ赤になっているキルケーがしゃっくりをし始めた。
- キルケー、飲み過ぎだ。もうやめとけ。
- キルケー:
なんれですか~?こ~んらに気分がいいのにぃ~ああっ、私のおしゃけ…
- 主人公:
- 酒の瓶を奪われ、
地面にべたりと座り込んだキルケーがアザゼルを見て目を輝かせた。 - キルケー:
うわぁ~、天使様ぁ!?
- キルケー:
天使様~!や~っと私を救いにきてくださったんですねぇ!?
- キルケー:
私はですれ~。一生懸命ここを守ってきました~
- ヴェロニカ:
…救援者様の前でこれ以上の醜態をお見せするわけにはいきません。
- ヴェロニカ:
お立ちください、魔女。
- キルケー:
あぅぅ…私は酔ってらいわぁ~
- ちょっと待ってくれるか、ヴェロニカ。
- 主人公:
- キルケーを引きずり始めていたヴェロニカが動きを止めた。
- キルケー、ひとつだけ聞いてもいいか?
- キルケー:
うふふ~いくらでもろうぞ~?可愛いお客様…
- 俺は確認したいことがあってここに来た。
- キルケー:
はい…
- さっきから案内してくれようとしていたエリア…
- キルケー:
……
- そこで何が起こったのか知っているのか?
- キルケー:
……はい。
- 主人公:
- 低い声で答えるキルケーを見てヴェロニカが眉間にしわを寄せた。
- ヴェロニカ:
知っていながら救援者様をその場所へ連れて行くおつもりですか?
- キルケー:
…それは、私の使命ですから…。
- 使命?
- キルケー:
ここを守ることも…、お客様を案内することも…。全て…私の使命ですから。
- キルケー:
です、から…
- 主人公:
- キルケーがパタリと倒れた。
- …キルケー?
- ヴェロニカ:
…寝てしまいましたね。
- アザゼル:
運命のくびきに束縛された哀れなる者よ…
- アザゼル:
ヴェロニカ、このお方を頼みます。
- ヴェロニカ:
光の意志の通りに。
- アルマン枢機卿:
案内人がいなくなってしまいましたね、陛下。どのようになさるつもりですか?
- 位置は大体わかった。
- 主人公:
- 俺を探しているだろうシャーロットとアリスを呼び出そう。
- アルマン枢機卿:
その必要はありません。
- 何故だ?
- アルマン枢機卿:
私とアザゼルが陛下をご案内いたします。
- 主人公:
- 何か心境の変化でもあったのだろうか?いや、それはないだろう…。
- 主人公:
- 無言で俺を見つめるアルマンの瞳はまだ何も変わっていない。
- わかった。案内してくれ。
- アルマン枢機卿:
はい、陛下。
- アルマン枢機卿:
ただ、目的地付近で鉄虫の信号が探知されました。
- アルマン枢機卿:
私たちが処理します。指示をお願いします。