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Transcription
- 主人公:
- 戦闘を終えたバイオロイドたちが戻ってくる姿が見える。
- 主人公:
- ダッチガールは両隣を歩くシャーロットとフェンリルの手を握っていた。
- シャーロット:
陛下、ダッチガールちゃんがですね…
- ダッチガール:
…ありがとう、シャーロット、アリス。
- ダッチガール:
…それにフェンリルも。
- フェンリル:
ご主人様、奥からはもっと嫌な臭いがしたよ。
- フェンリル:
早くここから出よ!
- もう少しだけ待ってくれ。
- 主人公:
- 俺の服を引っ張るフェンリルを落ち着かせると、腰を低くして
ダッチガールと視線を合わせた。 - ダッチガール、今、大丈夫か?
- ダッチガール:
うん…私はただ…
- 理由を話してくれるか?
- 主人公:
- 先程のように体をぶるぶると震わせてはいなかったが、
ダッチガールの顔はまだ暗かった。 - ダッチガール:
……そ、その…
- 辛いのなら無理に話さなくてもいい。
- ダッチガール:
ううん…話すよ…。司令官なら大丈夫…
- 主人公:
- 小さく深呼吸したダッチガールが意を決して俺を見上げた。
- ダッチガール:
…昔、炭鉱で働いていた頃…
- ダッチガール:
負傷したり…寿命が尽きたり…そういう姉妹はどこかに連れ去られていったんだ…
- ダッチガール:
人間様たちの話では修理してもっといい場所へ行くんだと言ってたけど…
- ダッチガール:
姉妹たちはそんな言葉…誰も信じなかった…
- ダッチガール:
はぁ……ここ、だったんだね…
- ……
- 主人公:
- ダッチガールの話を聞いて、胸の奥底から得体のしれない感情が込み上げた。
- ダッチガール:
あはは…変な話してごめんね、司令官…
- あぁ…ダッチガール…
- ダッチガール:
私はLRLの所に戻るよ…
- 主人公:
- 頭の中がもうごちゃごちゃのぐちゃぐちゃに掻き混ざってしまって、
規制エリアの外へ力なく歩いていくダッチガールを引き留めることが出来なかった…。 - その代わり俺をじっと見つめていたフェンリルを見て頷く。
するとフェンリルは走って行ってダッチガールのすぐ横についてくれた。 - シャーロット:
陛下、わ、私は…
- 仲間たちを大事にし、
子供たちのことが好きなシャーロットは特にショックを受けたようだった…。 - シャーロット:
…私も私の目で直接…確認してきます。
- …分かった…分かったから。
- シャーロット:
……
- セラピアス・アリス:
…吐き気がします。
- セラピアス・アリス:
何も知らなかった自分が…本当に不愉快極まりないです…。
- セラピアス・アリス:
それから…
- セラピアス・アリス:
銃士隊長のことが心配です。私も一緒に行ってきてもいいですか?ご主人様?
- うん、頼むよ。
- セラピアス・アリス:
では…失礼します。ご主人様…
- アザゼル:
光よ…
- アザゼルが俺の手をそっと撫でた。
- その時になって初めて拳を強く握っていたことに気づいた…。