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Transcription
- 中央広場での戦闘が終わるのを待っている。
- 断続的に聞こえていた戦闘音が聞こえなくなってきた。
- 主人公:
- 複雑な心境でシャーロットとアリスを待っていると、
楽しそうに興奮したオルカのチビッ子たちが駆け寄ってきた。 - 主人公:
- 一番最初に到着したLRLが目を輝かせながら腕にしがみついた。
- LRL:
司令官!!!
- LRL:
ねぇねぇ、あそこ見た?キャンディとお菓子がすっごくいっぱいあるんだよ!!
それから観覧車と、おばけ屋敷と…あっ。 - LRL:
けふんけふん…真祖の品格に相応しき場所であったぞ。
- 主人公:
- 次はアルヴィスが反対側の腕にしがみついた。
- T-13アルヴィス:
司令官様司令官様司令官様!!!!
- T-13アルヴィス:
あのねあのね!LRLの言うこと本当だったの。
チョコとジュースがいっぱいあって!それから… - 観覧車?
- T-13アルヴィス:
うん!
- 主人公:
- すっかり浮かれてひっきりなしに今日の冒険談を話す二人の頭を撫でてやった。
- 主人公:
- LRLとアルヴィスは息継ぎもなしで楽しかった話を一気に報告し尽くすと
また面白いものを発見したのか広場の反対側へばびゅーんと走って行った。 元気だなぁ… - 主人公:
- その二人と交代するかのように今度はダッチガールとハチコ、
それからフェンリルがやってきた。 - 城壁のハチコ:
ご主人様!
- おう、ハチコも楽しかったか?
- 城壁のハチコ:
はい!新しいお友達もできました!ちょっと怖いお友達ですが…
- フェンリル:
ご主人様の言う通りにしてたよ!
頑丈な子と、このむちむちした子と一緒にいたよ。 - ありがとう、フェンリル。
- フェンリル:
じゃあ私はお腹空いたからお肉を探してくる!一緒に行こう、むちむちした子。
- ダッチガール:
司令官…
- 傍にいてやれなくてごめんな。
- ダッチガール:
ううん、そんなことない。フェンリルとハチコが一緒にいてくれた。
- ダッチガール:
司令官は、私たちのためにしてくれたこと…全部わかってるから。
- ダッチガールは土埃と煙が舞い上がる規制エリアの方を眺めた。
- ダッチガール:
姉妹たちのことを思うと、とても胸が苦しくなるけど…
- ダッチガール:
司令官は私を救ってくれた…姉妹たちの分まで…私が一生懸命生きなきゃね。
- 俺の腰のあたりに一回ぎゅっと抱き付くと
ダッチガールはフェンリルとハチコの元へと走って行った。 - さっきよりずいぶんと明るい表情でハチコたちと話をするダッチガール。
- そんな様子を穏やかな気分で見ていると、さっきも聞いたエンジンの音が
また聞こえてきた。 - キルケー:
お客様?お客様の部下さんたちがCエリアを
これでもかと言うほどめちゃくちゃにしてるんですが… - キルケー:
あまり羽目を外してもらっては困るんですけどね~?
修理がどれだけ大変で時間がかかるか知ってますぅ? - 悪かった。弁償したらいいか?
- キルケー:
う~ん…これはとっても高くつきますよ…?
- キルケー:
今度お酒でも一杯飲みながらゆっくりとお話しましょう?
- ヴェロニカ:
酔いがまだ醒めてもいないのにまたお酒の話ですか?
- キルケー:
あっ、あなた~!あなたも一緒に弁償ですからね~!ほら~!
- 主人公:
- キルケーが中央広場の至る所に刻まれた戦闘の爪痕を指差した。
- ヴェロニカ:
私は光の意志を代行したに過ぎません。
- キルケー:
ふ~ん?下着をつけていないことも光の意志を代行するためなんですか~?
- キルケー:
さっき全部見たんですよ~?
それはもうびっくりして酒の酔いが一気に醒めたんですから~。 - ヴェロニカ:
…代行者には常に清らかな装いが要求されます。
- ヴェロニカ:
この修道服以外を纏う必要はありません。
- キルケー:
う~ん少し顔が赤くなっているような気もするし、そうでもない気もする…
- 主人公:
- ニヤニヤと笑いながらヴェロニカの表情を観察するキルケー。
ラウンド2が始まる前に止めた方がよさそうだな…。 ヴェロニカは手加減を知らなそうだから…。 - 俺が全部弁償する。
- キルケー:
まあ~!それは本当ですか?
- キルケー:
ではお酒に加えて…私が作った薬が一つあるんですが…
- 主人公:
- 妖艶に体を密着させるキルケーを横にいたアザゼルがすぐに引き剥がした。
そして、どこにも行かないようにと腕をしっかりと絡める。 - アザゼル:
…時と場所をわきまえてください。
- こんなことしたら異教徒じゃなかったっけ?
- 主人公:
- 俺が少し意地悪なことを言うとアザゼルが顔を赤らめた。
- アザゼル:
私の信仰心が足りなかったようです。選ばれし者は…
- アザゼル:
選ばれし者は肉欲に溺れて光に背くようなことはしないはずです。
で、ですからたまには… - 主人公:
- アザゼルのだんだん小さくなる声がドドドと走ってくる足音に掻き消された。
- LRL:
光の祝福を受ける天使よ!夜の洗礼を受け入れたまえ~!
- T-13アルヴィス:
天使のお姉ちゃん!一緒にあっちとかこっちとか行こ~!
あそこにはねー!まだ行ってないの! - 主人公:
- LRLが渡したチョコクッキーを勢いに押されて受け取ったものの
どうしたらいいのかわからないアザゼルが俺に助けを求めてきた。 - アザゼル:
え、選ばれし者…。こ、こういう時はどうすれば…
- 人気者だな?
- 主人公:
- チビッ子たちが好奇心いっぱいの目で翼を引っ張ると、アザゼルは
クッキーを持ったまま、さらに困惑した表情になった。なかなかレアな絵面だ… - 食べてみろ。きっと美味しいから。
- アザゼル:
じゃ、じゃあ…
- 主人公:
- クッキーを一口食べたアザゼルの口元に微かに笑みがこぼれた。
- アザゼル:
…本当ですね。
- T-13アルヴィス:
早く~行こ~!
- LRL:
くっくっくっ…キャンディハンターの偉大なる探索はまだ終わっていないのだ!
- LRL:
余の進む道が新たな道となろう!
- LRL:
さあ、天使よ!偉大なる真祖の前に立ち、導きたまえ~!
- 主人公:
- 初めて見る穏やかな笑みを目に焼きつける暇もなくアザゼルは
チビッ子たちに連れて行かれてしまった。 - キルケー:
あの子たちは本当に可愛らしいですね…。
あのような屈託のない姿を見るのは…実に久しぶりです。 - キルケー:
そういうわけで、プレゼントをしたいと思います。
- キルケーが胸元から小さなスイッチを取り出した。
- …危なくはないだろうな?
- キルケー:
うふふ、危険と言えば危険かもしれませんね?
- キルケーがスイッチを押した瞬間、
パンという音とともに夜空に花火が舞い上がった。 - 空を見上げたまま口が塞がらないチビッ子たちの顔に
花火に負けないくらいの明るい笑顔が広がっていった。 - キルケー:
…数十年間、守ってきた甲斐がありましたわ…。
- チビッ子たちの笑顔が伝播したのか、キルケーの口元にも微笑が浮かんでいた。
- キルケーと別れ、花火とともに始まった「本当のハロウィン」を
楽しむバイオロイドたちの姿を目に焼きつけながら移動する。 - いつの間にか意気投合したのか、隅の方ではヴェロニカとキルケーは
二人でグラスを傾けていた。 - アリスと言い争うシャーロットの胸に抱かれてニコニコと笑うダッチガール。
- いつの間にか来ていた魔法少女たち…
- …あの服は一体何だ…!?
- 若干タイト過ぎるポックルの魔法少女衣装はまあいいとして、
白兎は…もう少し何かを着た方がいい気がするんだが… - その衝撃から目が覚めもしないうちに広場にやってきたネオディムが
俺の視線を鷲掴みにした! - 白兎はとんでもない格好だったが、こっちは負けず劣らずのポーズ!
いや、それのさらに上を行っているとんでもない姿を見て俺は思わず頭を抱えた。 …開きすぎだ…! - しきりに頷くネオディムとその横にぴったりくっつき休む暇なく喋るブラウ…
ブラウニー…!!!!! - きょろきょろしながら誰かを探している様子の二人を見て背筋がゾクゾクした。
- 捕まってあの鉄の球体の中に連れ込まれ、
押し倒される前に早く移動しなければ。 - しばらくしてアリスが自慢していた通り瓦礫の欠片一つ落ちていない
更地と化した規制エリアに到着した。 - 灰の山に埋まってしまったこの過去を決して忘れてはいけない…。
- だが…あんな惨たらしい記憶を覚えている人間は俺一人で十分だ。
- あんなことは絶対に繰り返されてはいけない…。
- …俺が…絶対に…
- 近づいてくる足音に気がつく。
- アルマン枢機卿:
私の予測が外れたようです。
- 言っただろ?信じてくれって
- 軽い感じで俺が返事をするとアルマンが静かに微笑んだ。
- アルマン枢機卿:
ですが、これからは違います。陛下に関するデータが十分に蓄積されましたから。
- アルマン枢機卿:
今回の予測は絶対に間違いありません。
- 本当か?どんな予測になったか聞かせてくれ…
- アルマン枢機卿:
…そうですね。
- 意味深な笑みを浮かべ少し悩むような素振りを見せたアルマンが口を開いた。
- アルマン枢機卿:
こんな事は…二度と起こることはないでしょう。
- アルマン枢機卿:
陛下がいらっしゃる限り。
ハロウィンパークパニック!END。